今週も金曜日になりました。ベイエリアは、先週頭にかけて気温が上がってきていたのですが、今週また寒くなり、週末にかけて、夜は厚めの羽毛布団が必須の状況です。
今週と来週の天気(サンノゼ)
80°F = 26.7°C
70°F = 21.1°C
60°F = 15.5°C
50°F = 10°C
カリフォルニアって暖かいイメージ、とよく言われますが、ここ北カルフォルニア(サンフランシスコ含む)は、春先は朝晩冷え込みますし、場所によっては夏場でも肌寒い時があります。
さて、金曜日ということで、今日は、米国特許弁護士がどのくらいの年間収入を得ているのかをまとめておきたいと思います。当然のことですが、特許弁護士の収入といっても、立場や所属によってかなり幅があります。ここでは、AIPLAが出しているサーベイ (2023) に記載されている情報をご紹介したいと思います。
ローファーム
エクイティ・パートナー(シェアホルダー) $ 420,000
アソシエイト(将来パートナー見込み) $205,000
アソシエイト(パートナー見込みなし) $120,000
企業
法務部門のトップ $372,000
知財部門のトップ $292,250
勤務弁護士 $258,836
個人の独立弁護士 $192,250
政府勤務 $173,000
数字は、いずれも総収入の中央値です。したがって、この数字より高い/低い収入の弁護士は多数存在します。
この数字だけ見ると、インハウス(企業勤め)のIP弁護士の稼ぎが、事務所と比べて良い傾向にあるようにみえます。企業の弁護士は、アセット管理など重要なロールをこなすにあたり、長い経歴が必要で、多額の予算管理を含む重い責任が伴うことが理由の一つのようです。
一方、ローファームの場合、経験年数はもとより、事務所のあるエリア(DCやNYなのか田舎なのか)や規模にも左右されますので、実際の分布の中央値からのブレ幅はかなり大きいと思われます。あと、上の数字には、シェアホルダーでない雇われパートナーが含まれていないのも気になります(あるいは一つ目のパートナー見込みのアソシエイトに含まれている?)。
ここシリコンバレーでは、物価が高いので、上のローファームの数字よりは高めになると予想します。また、Am Law 200に入るような超大手の事務所のパートナーであれば、1ミリオンを超えて稼ぐ方も相当数います。(2024 Partner Compensation Survey、IPの分野だと $1.2M が平均)
なお、$1M程度稼ぐパートナーのアワリーレートは、ざっくり計算(*)して 、$700あたりからになると思われます(パラメータが多くピンキリですのであくまでご参考)。このくらいのレートの弁護士を見かけたら、遠慮なく高級レストランでご馳走になってください。
$700 / hour
1,800 billable hours (記録上クライアントに費用請求可能な年間作業時間) -> 0.8 掛け (実際に請求できない金額や諸経費等を除く)
→ $1Mの売り上げ
アソシエイトの売り上げの30%分を召し上げ、ここではアソシエイトが計 $1M 売り上げたものとすると + $0.33M
合計 $1.33M
私もいつかそんなに稼いでみたいものです・・・(遠い目