毎週金曜日は、少し知財から離れて、シリコンバレーや米国情勢について、緩く書くことにしたいと思います。
Ducky。シリコンバレーにある、とある眼科の視力検査用装置の上に鎮座し続けている。
今回は、ジェトロ・サンフランシスコ事務所のホームページで、最新の米国情勢を学べる良い資料を見つけたので、共有いたします。
アメリカ情勢と米国進出のメリット(2025年1月) (ファイルへの直リンク)
「中小企業海外展開現地支援 サンフランシスコ・プラットフォーム」 のページの、
「コーディネーター発 ミニレポート・調査レポート・セミナー」セクションの、
「法務・労務分野」の下の
「ミニレポート」としてリストされています。
米国進出を目論む中小企業向けにまとめられた資料ですが、トランプ政権の動向をはじめ、米国の文化的背景、慣習、経済状況、現地の採用状況など、一通りのトピックがまとめられています。ただ、相互関税が発表される前に作成された資料のため、今現在だと、米国進出のメリットのトーンは、少し弱くならざるを得ないかなと思います。
個人的に気になったのは、32ページ目の、現地での労働力確保についてのスライド。「そもそも日系子会社への現地人材の応募の絶対数は少ない」
昔、駐在されている、大手企業の方とお話する機会があり、その方も現地エンジニアの採用で苦労されているようだったのですが、その方曰く、カギとなるのは賃金とやりがいだが、そのどちらもない、と・・・。
会社風土は様々でしょうけれど、メンバーシップ型の働き方を求める日本企業と、自らの腕を磨くことを第一に職務を選ぶ現地人との間の思惑の差も、なかなかうまくいかない理由の一つなのかなと思います。(賃金については言わずもがな)
ジョブ型の推進が一部で叫ばれはじめて随分経つような気がしますが、富士通が新卒一括採用をやめたり(日経)、日立がジョブ型を推進したり(公式)、大手から徐々に変わりつつあるように思います。
日本企業が世界で脚光を浴びる日がくることを祈りつつ、私はそのためにできること=良い特許をとるためのお手伝いを日々頑張りたいと思います。
追記)トーンが、先日、すごい知財EXPO事前セミナーで発表させていただいたものに近くなってきたので、そちらへのリンクを張りつつ、本イベントへのリンクも張っておきます。いよいよ再来週ですね!