AFCP 2.0 の終了と出願時クレームの重要性 | The U.S. Patent Practice

The U.S. Patent Practice

米国での特許実務に役立つ情報を発信しています。

最近の話題の一つとして、長年親しまれてきた?AFCP2.0が12月で終了します。Final後の貴重な補正の機会でしたが、AFCP終了により、First OAへの適切な応答はもとより、価値のあるFirst OAを引き出すための出願時クレーム=日本クレームの重要性が増したことになります。

 

価値のあるFirst OAと書きましたが、もちろんOAが通知されず特許になることがコスト的にはベストです。ただ、日本出願を基礎とした特許出願のクレームは、往々にしてチャレンジ性の高いものも多く、米国におけるBroadest Reasonable Interpretationの幅広い文言解釈もあいまって、クレームされた発明と関連性の低い引用文献で拒絶されることも少なくないように感じます。

 

そういった意味で、限られた補正機会=First OAを最大限有意義なものにするため、審査が開始される前に、審査官が発明のポイントを適切に理解できるよう記述しておく必要があります。これを実現するための費用対効果の高い一つの方法が、日本出願段階における米国用クレームの準備となります。(もう一つは米国出願段階における翻訳クレームのリバイズ)