まんぷく家族
浮き世でのヒットからはかなり遅くはなりましたが…
映画『万引き家族』
を観ました。
はじめは信代役の安藤サクラさんが朝ドラの『まんぷく』の福ちゃんにしか見えなくて…
是枝監督の世界に入り込むまですこし時間がかかりましたが…
とても面白い映画でした。
内容についてはおいといて。
リリーフランキーさんのダメ親父っぷりもそうなんですが、登場人物みんながみんなどこかしら壊れていて…
ああいう人間の粗というかどうしようもない部分をしっかり受けとめることって…
ひととひとが繋がっていくうえでとても大事なんだなぁと思いました。
そういう暗〜い陰の世界があるからこそ…
思いやりや希望や強さなどの陽の光がじんわりと差し込んでくるのがよくわかる映画です。
ディズニー大好きでクレーマー体質のかた。
おすすめです!笑
予定不調和
エアコン番長。遅刻大王。無言の帝王。
ジョアンジルベルトさん。
それでもいろんな方面から支持されている理由のひとつとして挙げさせていただくと、それは
人間にしか出来ないこと
を自分の音楽に採り入れていたからでもありました。
では、その人間にしか出来ないこととは?
それは、リップノイズでした。
リップノイズとは、人が声を出して唄う際の、唇と唇が離れる時や、舌と唇が動くのと同時に出てくる音のことであり…
分かりやすくいうと、クチャクチャ犬みたいにお行儀良く食べる時に出るような音のことです。
当然、本来の楽曲を綺麗に聞かせるためにはこれらの音はノイズとなり、いらないモンとしてカットするのが常識です。
しかしながら、ジョアンジルベルトさんは、これらのノイズにも一定のリズムを感じ取り…
自らが発するリップノイズをドラムやパーカッションがわりのリズム隊として見立て、ギター1本の自分の音楽に厚みを持たせるためにむしろ積極的に取り入れたのだそうです。
クチャクチャ食べてるワンチャンの音が音楽になるなんて…←いや、イヌではないし!?
クチャクチャ音という予定不調和を…
再現可能な音楽という予定調和の中に取り込み、見事に芸術へと昇華させたジョアンジルベルトさん。
あの世に行くのにもうすこし遅刻して…
もう一度日本に来て欲しかったです。
RIP…
巨匠
ボサノバの巨匠。
ジョアンジルベルトさんが亡くなりました。
ボサノバの創始者。
草分け的存在。
先駆者的存在です。
大変分かりにくいたとえかも知れませんが…
いまテレビで流行ってる高田純次さんや前川清さんとかがやってるお散歩バラエティ界で言ったら…
ちいさんぽをやってた地井武男さんみたいな存在です。
拳銃構えて散歩してねぇし!?
そんなジョアンジルベルトさん。
ギター1本でコンサートやってたんですが、すこし浮き世離れしたところがあって…
演奏中はエアコンの音が自分の音楽にとって邪魔になるってことで5000人収容規模ぐらいのホールのエアコンをぜんぶ消させたり…
2006年に来日した際には、開演予定から1時間遅れでスタートさせたり…
挙句の果てにはコンサート中に45分間無言、無音でフリーズしてしまったり…
フツーありえないことをフツーにおこすかただったそうです。
ですが、ジョアンジルベルトさんはボサノバ好きなかたやギターの好きなかただけでなくけっこうあらゆるジャンルの音楽のかたに支持されています。
特に意外なのは、現代音楽をはじめ、テクノやエレクトロなどのいわゆる生音を使わないようなジャンルのかたにも絶大に支持されていることです。
エアコン番長。遅刻大王。無言の帝王。
これだけ、ダメ人間要素満載なのにジョアンジルベルトさんはなぜそんなに支持されてたのか?
それは彼が自分の音楽に…
人間にしかできないこと
をフツーに採り入れていたからだったのです。
つづく…










