鳥居信広『ファイヤーバード日記』 -15ページ目

炭坑節


ブラックどころではありません!!

一寸先は闇どころかもう闇スタートです!!

まるごと呑み込むブラックホール企業です!!




だけども、そこで働く人たちはサービスマニュアルなどなくても、単純な作業でも…
ふだんの生活で気づいたことを自分なりに工夫して仕事に取り入れて働いていたみたいです。


その時代の様子を描いている山本作兵衛さん。

ご自身も幼い頃から炭鉱労働者として働いていたかたで…


まったく絵の手ほどきなど受けたこともなく還暦過ぎてから絵を描き出したそうで…

92歳で亡くなるまで絵を描いておられたそうです。



その絵はどれだけ過酷で悲惨な状況だったかを伝える記録めいたものではなく…

描かれているひとたちは皆生き生きとしており、どことなくほっこり温かくなるような絵だと思います。

お酒も旨そうに飲んでます。笑



なので、今みたいに労災や失業保険や有給休暇など保証されてない時代でも…

昔のひとは足を引っ張り合うんでなく、過酷な状況はお互い様だということを常に理解して助けあって生きてきたんだろうなぁということが伝わってきました。




今と昔でどちらが良いか?とかいう問題ではないと思います。

むしろ、清潔、安全、快適まみれの現代人の感覚からすればあんなエアコンもない危険なところで仕事なんて無理っす!!

ただ、あらゆる仕事の分野で人間が工夫するということを奪われていっている今。

仕事だけでなくて生活全体が生き生きとするための光がそのブラックホールの奥底には隠されているんではないかと思いました。





ようこそ


先日、テレビのとあるバラエティ番組で…

ある芸人さんがどこまで理不尽なことをされても耐えれるか?という実験をされていたのですが…

その芸人さんはタクシーで逆方向に連れていかれても怒り出すこともなくちゃんと料金もお支払いしてありがとうまで言って車を降りたり…

マッチ売りの少女風の子どもにマッチを一箱千円で売りつけられても「高っ〜!」とツッコミ入れながらも買ってあげたり…

挙げ句の果てにはよそ様の息子を3週間預かってくれと言われて言われるがままに良いですよと言ってみたり…

結局のところは番組が用意した理不尽なトラブルをすべてスイスイとクリアしておりました。



どんなに自分の身の上に火の粉が降りかかってきても…


ようこそようこそ


といって歓迎していた妙好人。

現代風に言えば…

ただのドMやーん。

とひとことで片付けられそうですが…
ドMが自分の中にある罪をプラスマイナスゼロに清算するために必要な罰としてトラブルを受け入れるのに対して…

妙好人はそもそもトラブルだろうが嬉しいことだろうが区別をつけずにありのままを受け入れるということができるというのが本当に素晴らしいと思います。

苦しいと楽しいとをふたつに分けた世界を跳び越えた宇宙の果てに…

浮き沈みもない無限のパラダイスがきっと拡がってるんだろうなぁと思いまーす。







守破離

中学時代、美術の時間に好きな音楽をイメージにジャケットを自分でオリジナルでデザインしてくださいという授業がありました。

殆どの皆さんは流行りの音楽のジャケットを模写するようなかたちでなんだかとても爽やかなかんじでさらりと仕上げており…

またそういう作品のほうが先生だけでなくほかの生徒からも評価が高かったのでした。

かたや私の作品は…

日本のパンクバンドを題材にまったくのオリジナルで挑戦したんですが自分でもなにがやりたいのか分からない…
なんだか間の抜けた…
とにかく酷い出来映えでした…。

考えてみれば、評価する先生はオリジナルの音楽は知らないんだし。
有名なデザイナーさんが作ったものをそのまんま写しちゃえば誰だってそっちがいいよーって言うはずなのに…

まったく要領の悪い話しでしたー。


しかし、大人になっても同じような話しはやはり転がっており…
ビジネスで最も手っ取り早く効率的に成功するためには最も成功したパターンを徹底的にパクることだ〜!!
と知り合いの方はまるで自分で考えた説のように力説しておりましが…

それも守破離の守の部分を学ぶためにきっと大事なことなんでしょう。



もっとも、ビジネスの場合はそこから破→離と展開することで生き残っていくんでしょうが…

あのとき私もちゃんとパクって提出しとけば…
その場では周りの生徒からはチヤホヤされて先生にもよしよしと頭を撫でてもらえたのにー。