パチンコ店と警察、遊技組合との関係について ① | 元パチンコ店長が語る「業界話」

元パチンコ店長が語る「業界話」

パチンコは立派なエンタメ企業!
大手パチンコ店勤務、業界歴11年の元パチンコ店長が語る業界の話について。

前回は、警察という組織は怖いな~という話でした。

では、本題に入っていこうと思いますが、その前に注意事項を・・・。

都市部と地方、東日本と西日本では、業界を取り巻く仕組みが違う場合があります。

その為、このブログで書かれている内容が、お住まいの地域に当てはまらないこともあるのでご留意ください。


さて、ご存知の方も多いと思いますが、パチンコ業界には、組合というのが存在します。



この組合というのは、各都道府県ごとにある県遊協と、地区ごとに設置されている地区組合があり、多くのパチンコ店は地区組合に加入することになります。

まず、「何故、地区組合があるか?」なのですが、

一つは、警察(生活安全課)との連携を深めるためと、もう一つは、共存共栄の為です。

例えば、地区組合では新台入替のルールが決められていることがよくあって、

・新台入替の前日は必ず休みにしなければいけないとか

・新台入替は、2週間以上空ける必要があるとか

・競合する地域内では、新台入替が出来るホールは1日3店以内とするとか、

こういったルールが、各地区組合で定められています。
(ルールが全くない組合もあります)

つまり、中小規模のパチンコ店は、資金力のあるパチンコ店には勝てないので、新台入替の回数を制限したり、店休日を設けなければいけないといったルール(縛り)を作ることで、大手が市場を独占しないようにするのです。

ただ、地区組合への加入は任意となるので、組合に加入しないパチンコ店もあります。

もちろん、組合に加入していなければ、組合のルールは守る必要はありません。

じゃあ、資金力のあるパチンコ店は、地区組合に加入しないのではないかと思われがちなのですが、実際は加入したくても、加入できないことの方が多いです。

つまり、加入したいと言っても、地区組合側から加入を拒否られます(特に地方は)。

んっ?!、資金がある大手には地区組合に加入してもらった方が、中小規模のパチンコ店にとっていいんじゃないの?」と思いますよね。

そう話は単純じゃないんです。


もう一つの地区組合の役割って、何だったか覚えてますか?


そうです。

警察(生活安全課)との連携を深める為です。

なので、地区組合と警察(以降、生安と書きます)は協力関係にあります。

ということは、地区組合に加入していないパチンコ店は非協力的ということで、生安にマークされます。

つまり、生安から嫌がらせを受けることになるのです。

続く・・・。

[ 補足 ]
自分がパチンコ店で店長をしていた5年以上前の話なので、今は組合の在り方も変わっているかもしれません。