パチンコ業界と北朝鮮について・・・です。
”最近のパチンコ業界叩きはホントひどいものがあります。その中でやたらと叫ばれているものの中で「パチンコの収益が北朝鮮に流れている」というのがあります。
多分ほとんどの人間が単にパチンコを叩きたいがために噂レベルの情報を鵜呑みにしているだけだと思いますが、実際のところは普通に日本の一企業として運営されているかと思いますが、中にはそういったところもあるのでしょうか?”
ご質問ありがとうございます。
昔、伊丹十三監督の"マルサの女"で、パチンコ店を経営している伊東四朗が脱税しているのを、マルサ(国税局査察部)が、お札に印を付けておくことで、そのお金(お札)が売上げから抜かれていることを突き止めるという場面がありました。

ちなみに、"マルサの女"にあったような、コンピューターの売上げを修正(売上げを低く)して、現金を自分の懐に入れるといった脱税は、現在は不可能です。
何故なら、全てコンピューター管理されているから・・・。
例えば、売上げを修正しようとしても、修正したという履歴がコンピューターに残ります。
また、そのデータは、ホールコンピューターを運営(製造)している会社とも共有(バックアップ)されていますし、本社とも共有(バックアップ)されています。
つまり、自社のコンピューターの数値を上手く操作できたとしても、税務署がホールコンピューターの会社にデータを照会すれば、データが改ざんされたかどうかは分かってしまうと言うこと。
じゃあ、最初から、売上げ配線を抜いておけばいいかというと、遊技台のデータがあがってくるので、台が動いているのに、売上げが0円だと、台移動や貯玉システムがあるにせよ、データに歪みがでます。
つまり、昔のような、遊技台の回転数も表示されない(データを取っていない)時代であれば、脱税は出来たと思いますが、
今のように、全てコンピューター管理されているような状態では、脱税は難しいということです。
ちなみに、1992年にCR機が登場したことで、パチンコ店の経理が透明化したと言われています。
(脱税することが難しくなった)
何故なら、プリベートカード(パッキーカード)の売上げと、お店の売上げ金額には相関関係が発生するからです。
なので、北朝鮮にお金が流れているかはおいといて、
脱税しているパチンコ店が、昔は多かったのは事実のようですが、CR機が登場した1992年以降は、徐々に脱税しづらくなり、現在のように全て記録に残るシステムでは、脱税は、ほぼ不可能になりました。
その為、仮に"パチンコの収益が北朝鮮に流れていた"としても、それは脱税したお金ではなく、その企業の収益の一部ということになります。
続く・・・。