パチンコの釘調整について ⑤ | 元パチンコ店長が語る「業界話」

元パチンコ店長が語る「業界話」

パチンコは立派なエンタメ企業!
大手パチンコ店勤務、業界歴11年の元パチンコ店長が語る業界の話について。

前回は、パチンコの回転ムラが酷い場合は、大抵、上皿(カセット)やレール部分に、ゴミや垢が付着していることが原因として多いだという事を書きました。

その続きです。


これは書くかどうか悩みましたが、あくまでも1つの可能性として・・・。

実は、某全国チェーン店で「明らかに回りがおかしくなった」出来事がありました。
(自分が、まだパチンコ業界にいた時の話です)

その日は、午前11時頃から「CR花の慶次~焔L2-V」を打ち、約2万5千発出したところで食事休憩。

隣接している食堂でラーメンを食べて、約40分後に席に戻ったところ・・・。

明らかに回転数が落ちてる・・・

そこで、計量カップで玉数を測って回転数を確認したところ、1,000円スタートで、2、3回転落ちてました・・・。
(今だと、パーソナルシステムで玉数を確認すればいいと思います)

そんな事をしながら打っていると、早めに引き戻しました。

しかし、そこで異変が・・・、

"あれ?!、特賞口に玉が入る際に、玉がガラス面に当たってるじゃん!"

通常、パチンコ台は、台を寝かせている為、スタートやポケット、特賞に玉が入りやすい(落ちる)ようになっています。

しかし、台の傾斜が垂直に近いと、特賞時に玉がスムーズに落ちずに、ガラス面に当たることが多くなります(下図参照)。

傾斜が垂直に近いと、特賞時に玉がガラス面に当たる

ちなみに特賞中に明らかにガラス面に玉が当たるのは、経験上、傾斜が2部以下からです。
(遊技台の作りによって違うので目安です)

もちろん、食事に行く前は、ガラス面に全く玉が当たらないという事はないですが、ここまで酷くはなかったです。

そこで、普段、持ち歩いている小型の水平器でも確認したところ・・・、

(あくまでも自分の中で、)傾斜が、3部→1部5厘に変更されている事を確信しました。
(もちろん、正確な数値は測れない為、傾斜は予想です)

なお、打っていた店舗は、自店の競合店だったので、何も言わずにそのまま退店しました・・・。

昔話は終わりです。

次回から、釘調整の話に戻ります。


[ 補足 ]

通常、遊技台の枠は釘で打ち付ける必要があるので、営業中に寝かせを変える事は難しいのですが、台枠を強力なバネで固定するタイプのものであれば、理論上は可能です。

参考映像
↓↓↓


自店では、新台を事前納品して釘調整をする為の倉庫に3台設置してました。
(上記の映像の商品ではないです)

なお、倉庫で使っていましたが耐久性はなかったので、1~2千万近い費用を捻出して、それを導入しようという気にはなりませんでした。
(島設備改造の見積もりを取った事がないので、金額はアバウトです)