その理由として、
・交換率の設定変更に関する費用はたいした金額でないこと
・交換率を変更しても、すべてのお客様が一気に換金をするわけではないこと
を書きました。
その続きです。
前回は、交換率の設定変更に関する費用は、ある程度は知れているということを書いたのですが、一方で、交換率を変更する際には、非常に大変な作業があります。
それは、遊技台(パチンコ台)の調整です。

当たり前ですが、60玉交換と等価交換の調整では全く違います。
単純に、いのちを締めて調整するのであれば、"楽"なのですが、それでは等価交換にした時に、いのちは11.5mm以上に開けることができなくなってしまい、お客様に座ってもらえません。
その為、交換率の変更をする際には、パチンコ台すべての、寄り、道釘、特賞など、天釘以外のすべての釘を再調整します。
そして、いのちを12mmに調整したときに、店側に若干の利益が出るようにします(スタート、ベース、特賞出玉等を調整します)。
この作業は、非常に時間がかかるので、交換率の変更を伴ったリニューアルの時は、毎回20時間×2日ぐらい、釘を叩いてました・・・。
さて、今回、休業要請を余儀なくされているパチンコ店が多いですが、休業したから役職者は休めるのかと言うと、そうでもなく、最低1人は店番をしていると思います。
何故なら、パチンコ店には数千万の現金があるし、本社や業者(メーカー)、組合などから電話があったりするので、日中は店番をしなくてはならないからです。
つまり、役職者にとって、釘を調整するのに最適な時間が出来たわけです。
もし、自分がまだ店長をしていて自粛休業をすることになったら、間違いなく釘調整に時間を当てます。
その為、休業明けに、
「いつもより"いのち"は開いているけど、思ったより回らない」
と感じたら、寄り、道釘などを調整して、交換率変更の準備をしているのかもしれません・・・。
続く。
[ 補足 ]
現時点ではコロナウイルス騒ぎの終息が見えないので、すぐにリニューアル、交換率の変更をしてくるパチンコ店はないと思います。
[ 補足2 ]
自分がいた会社では、交換率変更の際に起こる換金ギャップは、ホール側が補填しましたが、中には、換金前の貯玉(貯メダル)をすべて換金させるパチンコ店もあると思います。
個人的には、ホール側が補填する方が多いのではないかと思っていますが、その辺の理由については、次回に書きます。
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