マルハンの営業自粛は、ユーザにとってはチャンス? | 元パチンコ店長が語る「業界話」

元パチンコ店長が語る「業界話」

パチンコは立派なエンタメ企業!
大手パチンコ店勤務、業界歴11年の元パチンコ店長が語る業界の話について。

ご存じの通り、業界最大手の「マルハン」が、都内すべての店舗で、4月4日(土)と4月5日(日)の営業を取りやめ、臨時休業することを発表しました。
(他にも、楽園グループ、エスパス等も発表しました)


山手線が近くにある店舗(ビジネス客が多い店舗)の休業なら、あり得ると思っていましたが、都内全店舗で休業するのは予想外でした。

臨時休業

先に結論を書きますが、

自主休業するマルハンの近くにある競合店の調整は、通常より甘くなる可能性が高いです。

何故なら、普段ならマルハンに行かれるお客様が、来店されることがわかっているので、甘く調整しておけば、そういったお客様がリピーターになってもらえる可能性があるからです。

自分が、競合店の店長をしていたら、間違いなく甘く調整します。


ただ、コロナウイルス(武漢肺炎)の影響だけでなく、5号機の撤去問題など、各企業は東日本大震災を上回るぐらいのピンチに立たされているので、

"甘くするだけの体力(予算)があるのか?"というのは、懸念点です。


さて、少し話が変わりますが、パチンコ業界が足並みを揃える為には、

5号機の撤去期間を数年延長して、さらに撤去した機種(5号機)も導入できるように法改正するべきだと思います。

今、パチンコ店が簡単に自主休業に応じることが出来ないのは、

5号機を撤去して、6号機を購入する費用を稼がなければいけないからです。

6号機を導入する必要がなければ、企業側も、多少の余裕が生まれると思います。

また、パチスロの部品を作っている多くは、中国やタイなどに工場があるので、外国へ流れるお金を少なくすることもできます。

まぁ、パチスロメーカーは打撃を受けるでしょうが、法律によって縛られているパチンコ店より、パチスロメーカーの方が、現在のビジネスを別方向に展開(例:オンラインスロットや、キャラクタービジネス等)しやすいので、何とか頑張ってもらうしかないでしょう。

こんな時こそ、全日本遊技事業協同組合連合会には仕事をして欲しいものです。