これから先、パチンコ業界が生き残るためには? ① | 元パチンコ店長が語る「業界話」

元パチンコ店長が語る「業界話」

パチンコは立派なエンタメ企業!
大手パチンコ店勤務、業界歴11年の元パチンコ店長が語る業界の話について。

現在、パチンコ店の数は約9,000店

業界紙のPIDEA(ピデア)によると、分煙化導入による設備投資、6号機導入のコストにより、2021年までに閉店するホールが3,000~4,000店あると言われています。

さらに、日本にカジノが出来たら、パチンコ業界が危機に立たされることは想像に難くないと思います。


自分が考えるに、パチンコ業界がこの危機を脱するには、パチンコ4円、スロット20円という、貸玉(貸メダル)の上限、レートの引き上げだと考えます。

ただし、単純にレートを引き上げただけでは、韓国パチンコと同じ道を辿る(※)ことになるので、カジノと同じようにVIP待遇などの制度を取り入れるべきだと思います。
VIP

例えば、年収が2千万以上ある人のみ、VIP待遇で別室に案内され、パチンコ8円スロット40円の高額レートで遊技できるようにします。

そして、別室(VIPルーム)ではフリードリンク、軽食が無料、店員さんの制服は黒服(男)、ドレス(女)など、フォーマルなものにして、一般レートのパチンコとサービス内容に差をつけるのです。

とにかく、富裕層に遊んでもらえるように工夫をします。

補足が長いので、続きます・・・。


[ 補足(※)]
ご存じの方も多いと思いますが、韓国は2006年に政府が介入してパチンコを完全撤廃しました。
(実際には、まだ闇パチンコとして存在しているらしいですが)

撤廃した理由は、パチンコ利権に絡んだ政治家の不正などもありますが、一番大きかったのは多くの人が、パチンコ依存症(ギャンブル依存症)になったからと言われてます。

何故なら、韓国のパチンコは違法改造により、レートの上限がないに等しくなったのと、さらに、店舗数が最盛期で1万5千店、それが24時間営業だったこともあって、多くの人が手軽に一攫千金を目指せる状態になってしまったからです。


[ 補足2 ]
なお、韓国のパチンコは、日本のパチンコと違い、玉は打ち出しません。

パチンコ台の液晶部分のみあって、お金を入れると液晶が回って大当たりを狙います。

ちなみに、"メダルチギ"と呼ばれていました。
(なお、昔はメダルを使って遊技していました)

自分はお金を使って打ったことはないですが、韓国で撤廃されたパチンコ台の液晶部分のみを取り出した、インテリア?として飾る商品は仲の良かったメーカーの営業担当からもらいました。
(ちなみに、海物語3Rの液晶でした)