パチンコ店 戦略 ⑥ | 元パチンコ店長が語る「業界話」

元パチンコ店長が語る「業界話」

パチンコは立派なエンタメ企業!
大手パチンコ店勤務、業界歴11年の元パチンコ店長が語る業界の話について。

前回は、地域社会と、自分の店(パチンコ店)をつなげる」ことを意識したこと。

店内にある海物語などのイメージポスターは、ボランティア活動を報告する自作のポスターなどに差し替えて、地域への貢献活動をアピールすることに注力した話でした。

その続きです。


自店は、4パチと、スロット(20スロ)は等価でしたが、1パチは0.625円だったこともあり、1パチのお客様は貯玉で遊ばれる方がほとんどでした。
(1日の貯玉引き落とし額に上限あり)

そこで次は、会員カード(貯玉カード)のデータを活用しました。



まず、1ヶ月以内に、貯玉の増減があったお客様を対象として、新台入替のDM(ハガキ)を送りました。

条件を絞ったのは、幽霊会員に送付する予算がなかったからです。

また、普通に送ってしまっただけでは、効果測定ができないので、DMにワゴンサービスの飲み物無料券(※)を付けて、回収率を測ることにしました。

1回目のDMの回収率が、約10%、

2回目のDMの回収率が、約12%、

3回目のDMの回収率が、約14%、

と、DMを送るたびに、回収率があがってきました。


そこで、今度はDM(ハガキ)ではなく、便箋で手紙を送ることにしました。

今までは「新台入替の案内+飲み物無料券」だったのですが、

内容を「季節の挨拶等+飲み物無料券」にして、手書きで手紙を書き、それをコピーしたものを送りました。

手書きの手紙

すると、手書きっぽく見えることもあって、ご年配の方から、お礼の電話をもらうようになり、(飲み物無料券の)回収率が20%を超えました。

つまり、500名に便箋で手紙を送れば、最低でも100名はお店に来てくれるということです。

しかも、季節の挨拶や、"孤児院に行ってきました"といった内容なので、もはやパチンコ関係ありません(笑)

この時点で、1パチの稼働率は、自分が異動してから約25%アップしました。

続く。


[ 補足 ]
特定の人を対象として、DMに飲み物無料券を付けるのは、おそらくアウトです。
(その為、生安には相談せずにやりました)

基本的な考え方として、全ての人に平等にサービスをしなければならないというのがあるらしく、来店した人全員に、飲み物無料券をプレゼントするのであれば、それは問題ないと思います。
(だから、店内に割引券を設置するのはセーフ)

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