パチンコ店 戦略 ⑤ | 元パチンコ店長が語る「業界話」

元パチンコ店長が語る「業界話」

パチンコは立派なエンタメ企業!
大手パチンコ店勤務、業界歴11年の元パチンコ店長が語る業界の話について。

前回は、比較する対象を、競合店(パチンコ)ではなく、別の業種(業界)としたこと。

近くにあった、銭湯(温泉)施設の割引券を店内に置き、さらに、その施設の半券を持ってきたら、飲み物を1杯サービスにしたところ、1パチの稼働がアップしたという話でした。

その続きです。


1パチの稼働が10%アップしたので、リニューアルオープンを決意しました。



とは言っても、

4パチと1パチの比率が7:3だったのを、5:5にするだけの簡単なものです。

ただ、それだけだと、お客様に、

何も変わってないじゃん!

と思われてしまうので、それを誤魔化す為に、店内の販促物は一新しました。
(販促費として、約100万円を使いました)


さて、この辺から、意識し始めたのが、

地域社会と、自分の店(パチンコ店)をつなげる
ことです。

地域社会と、自分の店(パチンコ店)をつなげる


まず、具体的におこなったことは、

・景品を地元の商店街から仕入れるように交渉

・孤児院や老人ホームへのボランティアの実施

・地域のイベント(マラソン大会等)への参加


・お店の近くにある飲食店の割引券の設置

などです。

実は、上記の一部は、前任の店長もおこなっていました。

ただ、店内などでアピールはしていませんでした。

だから、限られた一部の人しか知らなかったので、自分は、これらを最大限アピールしました。

まず、店内にあるイメージポスター(イベント禁止なので、イメージしか作れない)

「海物語、絶賛稼働中!」
「原点回帰!」

などのポスターを取り外して、その代わりに、

「●月●日、孤児院にお菓子を届けてきました(写真)」

「●月●日、スタッフが地元のマラソン大会に参加しました(写真)」

といった感じで、

パチンコとは関係のないポスターを飾っていきました。

また、それに伴い、A1サイズが印刷できる印刷機を購入しました。

続く。


[ 追記 ]
ちなみに、「地域社会と、自分の店(パチンコ店)をつなげる」といった戦略のヒントになったのが、藤原和博さんの「和田中の1000日 つなげる力」です。


これは、東京都の公立中学校で初の民間校長となった、元リクルートの藤原和博さんが、どのように地域社会と連携して、学力・人気ともに落ちこぼれていた中学校を再建したのかが書かれている実話です。