パチンコ店 戦略 ④ | 元パチンコ店長が語る「業界話」

元パチンコ店長が語る「業界話」

パチンコは立派なエンタメ企業!
大手パチンコ店勤務、業界歴11年の元パチンコ店長が語る業界の話について。

前回、予算も人的リソースもなく、管轄の警察、組合の締め付けが厳しい状況にあったこと。

本社から派遣されてきた、パチンココンサルタントは、一般的なアドバイスしかせず、最後は精神論になったことを書きかました。

その続きです。


コンサルが本社に帰ったあと、改めて分析しても、競合店には、予算も設備も勝てませんでした。

もちろん、機種ラインナップも競合店の方が充実してます。

じゃあ、接客は・・・というと、負けないまでも勝っているとは言い難い状況。

また、個人的にパチンコ店は、接客をウリにしてはいけないと思っているので、必要以上に強化する気もありませんでした・・・。


う~ん、どうやったら競合店から、客を引っ張ってこれるんだ・・・

と考えた時に、

いや、競合店から、引っ張ってくるんじゃなくて、もっと別の場所から引っ張ってくればいいんじゃね。

ということに気付きました。

アイデア


つまり、今までは比較対象を、競合店(パチンコ)にしていましたが、別の業種(業界)から引っ張ってくることを考えるようになりました。

そこで、目をつけたのが、アミューズ(ゲーセン)と、銭湯(温泉?)です。

アミューズ(ゲーセン)に行く人は暇つぶし目的の人が多いだろうということで、店内にプレステやファミコンなどのゲーム機を設置しました。

これは、レストスペースにではなく店内にです。
(手作りで木枠の土台を作って、畳を敷き詰めて遊ぶスペースを作りました。ゲーム機はスタッフの私物だったので、予算は4、5万程度です。)

もちろん、パチンコをしないで、1日ゲームをしていても問題ないし、店内が暇な時は、スタッフが相手をしてもいいことにしました(一緒にファミスタとかやってました)。

一緒にゲーム


そして、もう一つは銭湯(温泉)です。

これは、車で5分ぐらいの場所に、銭湯(温泉)施設があったので、店内にその施設の割引券を置きました。

また、その施設の半券を持ってきたら、飲み物を1杯サービスしました。

この飲み物1杯サービスは、年配の方を中心に効果が現れ、実施してから2ヶ月後には、1パチの稼働が平日で約10%アップしました。

続く。


[ 補足 ]
風営法上、店内に他の施設の割引券をおくことは問題なかったはずです。
(管轄の生安にも確認してから始めました)

半券を持ってきたら、飲み物1杯のサービスは、ワゴンサービスの会社が(勝手に)おこなっているサービスにしたので、パチンコ店は関係ないで通しました。

※銭湯の割引券や、ジュースをサービスした分は、その会社から請求してもらってました