感覚器官としての悟性魂/心情魂 3 | 大分アントロポゾフィー研究会

大分アントロポゾフィー研究会

ブログの説明を入力します。

ミームのお気に入りのはずのペルソナ。

ペルソナは、ミームがシャドーを嫌っていると思っている。

でも、シャドーはペルソナの影。ペルソナが登場すれば必ずシャドーが現れる。影のようにシャドーはペルソナの後をどこまでもついてくる。

ミームのアルゴリズムに沿って、ペルソナはシャドーを排斥した。

 

ペルソナは言う。

「シャドーは私とは似ても似つかない。シャドーは私ではない。他者なんだ。」

 

シャドーは言う。

「俺はお前なのに、なぜお前は俺を切るのか?」

 

通常、人はペルソナを自分だと思っているから、シャドーの言い分はこの上なく不愉快だ。

 

だが、ペルソナとシャドーとは、ミームという歪んだ鏡に映ったあなたの姿に他ならない。

その魔法の鏡をペルソナがのぞき込めば、シャドーが反射する。どんな風に反射するかは、あなた次第。

ペルソナとしてのあなたのエゴ、あなたの主観が強面(こわもて)で融通が利かず、とんでもなくわがままだとしたら、その魔法の鏡に映るのは、恐ろしいほど醜い凶暴な怪物のようなシャドーの姿だ。

その凶悪なシャドーが、デストピアのような外界を徘徊している。

 

ここで、本当は、気づく必要がある。

怪物のようなシャドーもカオスのような(あるいは地獄のような)外の世界も、どちらもあなたの魂に他ならないということに。

ペルソナとしてのあなたが、エゴイストであり、唯物論者であるが故に、怪物や地獄が魂の鏡に映り込むのだ。

 

そのような意味において、悟性魂/心情魂は、あなたとあなたの生きる世界の現実に気づくために、この上ない感覚器官として機能する。

この鏡面的なミームの現実に気づかなければならない。自らの悟性魂/心情魂のメカニズムを理解しなければならない。

 

この気づきと理解と共に、意識魂の覚醒が始まる。

ミームのアルゴリズムと悟性魂/心情魂のエゴイスティックで唯物論的な歪んだ主観性の外に出る。