他者の謎 | 大分アントロポゾフィー研究会

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純粋思考の地平に立って初めて、人は相互に理解し合う可能性を手にする。

なぜならば、人間の世界にありとあらゆる境界と障壁、そして対立をもたらす元凶であるミームを、純粋思考によって人は乗り越えるからである。

そのとき、人間にとって最大の謎である他者というものの真実が、ようやく明らかになってくるのだ。

 

キリスト・イエスの弟子たちも純粋思考を成した。

だが、彼らの純粋思考の水準は、その師のレベルには遠く及ばない。

だから、彼らは数々の過ちを犯し、その都度、師キリスト・イエスに叱責される。

彼ら十二弟子だけではなく、パウロもまた、キリスト・イエスにエーテル界から直接、「あなた」と呼びかけられ、パリサイ派のミームを脱する。そして、「私ではなく、私の中のキリスト」という地平に至る。純粋思考の地平に他ならない。