霊/精神 - エーテル体/自我 - 出来事/記憶 という流れで、出来事という事柄をめぐって、考えてみる。
1 本来の記憶とは、出来事を介して、霊的な要因が、エーテル体/自我にまで到達し、そこに刻印を残す、その刻み込まれたものである。
2 外なる霊/精神と内なるエーテル体/自我とが、この地上の世界で交錯するところに、出来事が生起する。
3 外なる霊/精神、つまり霊的なる他者が介在する以上、私たちは、恣意的に出来事を引き起こすことはできない。
3-1 また、自らの内なるエーテル体/自我が、整えられていなければ、出来事は、私のかたわらを、何ごともなかったかのように、私などには目もくれずに、通り過ぎてゆく。
4 いずれにしても、出来事は一回限り、繰り返しはない。
4-1 歴史とは、まさに、常に一回限りの一つひとつの出来事の積み重ねである。
4-2 人間は、そうした歴史/出来事というものを通して、高次の自我/自由の霊への道を歩むのである。