そのとき/そこでは、まったく思いもかけなかったようなことが、起こる。
そのとき/そこでは、気づくと・・・すべての期待が裏切られたことが、わかる。
善悪の彼岸、生死の際(きわ)。死の天使が微笑むところ。
・・・つまり、そのとき/そこでは、時間というものが意味を失い、空間が曲がる。
多分、すべての地上の言葉は、的外れなものになり、思考さえもが、もはや、役に立たない。
期待や憶測の類が、裏切られることは、よいことに違いない。
出来事というものは、つねに、そうしたものなのだ。
出来事の渦中にある人間たちは、すでに何者かによって、主導権を完全に奪われる。
つまり、彼らの低次の自我は、より高次の何者かによって、あたかも劇中の駒(こま)のように操られる。
彼らの感情は、それ以上はないほどに、揺り動かされ、絶え間なく波打ち、ぶつかり合う。
彼らの意志は、そのとき/そこでは、まったく無力だ。
・・・高次の何者かの意志が、支配する。
そのとき/そこに、あなたの高次の意志/高次の自我が、顕現(けんげん)する。
こうして、カルマは開示され、新たに形成されてゆく。