1 純粋思考を以てしなければ、今ここに在ることはできない。
1-1 「自分で考えよ」と呼ぶ声が聞こえる。
2 いかなる読書も諸刃の剣である。読書という営みが、純粋思考に高まらなければ、それは霊/精神を殺す。
2-1 読んでいるテキストの歴史性/一回性を実感/直観することが大切である。
2-2 歴史性/一回性を持たないテキストは、むしろ読まない方が無難である。
2-3 個々のテキストの歴史性/一回性と、読むという自らの行為の歴史性/一回性とを、ともに顧慮せよ。
3 通常の読書において、人は自分がそれまで作り上げてきたイメージ体を更新する営みを繰り返す。この不毛な更新作業の迷宮から脱出する必要がある。