(2021-No.59)
行った日 : 2021.7.30(金)
作成日 : 2021.8.4(水)
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奈良と大阪を結ぶ主要な産業道路のひとつ
国道166号は、俗に「竹内街道」と呼ばれ
日本書紀に寄れば 飛鳥時代に造られた
朝廷が管理する日本最古の道とされます
(難波宮と飛鳥宮を結ぶ)
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その車通りが多いR166も 一本裏の筋は
本来の竹内街道に近い、様子のちがう道になります
太子町は ここを「竹内街道」と呼んでいますが
実際はさらに北の山道を指すようです
京都と若狭を結ぶ「鯖の道」が
R367ではなく遠敷峠を越す山中の道のように・・・
一筋ちがうだけで 道の雰囲気がすっかり変わってきます
車の離合が困難な 坂道の南側には
土塀や古い家並みが続き
白壁の立派な倉庫を見ることもできます
この北側の崖に なにやら祠らしきものを見つけました
二上山の凝灰岩を活かした 荒れた坂道を上がってみると
立派な石組みの中に祭られた 石仏らしきものが・・・
お姿からして どうやら役行者のようです
少し下ったところにある地蔵堂とはちがって、
だれかが世話をしている様子は見当たりません
この前にある「竹内街道交流館」
あまりの暑さに 古代の人が倒れています
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ここで一息入れることに・・・、しかし
あまりの暑さに 入場の際の検温で
「基準値を超えています!」の表示
かき氷とお茶で体温を下げます
隣には 交流館が管理する文化財がありました
バイクを置いて、少し散策します
立派な茅葺きの大和棟住宅で
煙抜きが魅力的です
前の坂道を下ると右手に孝徳天皇の磯長(しなが)陵
さらに坂道を下っていきます
門前の言葉に目が行きます
・・・・・ 「鹿を逐うものは 山をみず」 ・・・・・
重厚な家並みが なお続きます
この蔵様の建物は住宅への転用でしょうか
母屋の黒塗りの壁に白い虫籠窓が浮き上がっています
これだけのお家を維持管理するのは
大変なことだろうなあ・・・
軒には大黒様の飾り瓦があります
富を迎え入れたい思いの発露か
この倉庫も 立派
軒を支える桁の意匠に美を見ます
こうした家並みが続く坂道の最後にあった 立派な地蔵堂
中におられたお地蔵様の
まるで眠っている赤ん坊のような
実に穏やかなお顔に 心和みます
足元のマンホールには十七条の憲法の
冒頭の言葉が刻まれていました
次回は ここからすぐの
聖徳太子の御廟がある叡福寺の部をお届けします