【鍼灸症例】多裂筋トリガーが原因による動悸・不整脈〜多裂筋と自律神経の関係を深掘りする〜 | 【鍼使用本数日本一の治療院】鍼師おざわの治療哲学Blog

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創業17周年
国立おざわ鍼灸・整骨院(本院)国立駅徒歩3分
東京都国分寺市光町1-39-3
鍼治療特化型厚生労働省認定国家資格治療院/トリガーポイント治療

【銀座並木通り分院 】鍼治療〈東京 おざわ〉
東京都中央区銀座2丁目4-19 GINZA SENRIKEN 5F

 

60代女性

【主訴】

動悸と不整脈

慢性的な首肩こり

 

【問診】


約4〜5年前、特に思い当たる事もなく突然動悸が出てきた。


急に心臓がバクバクした感じや、脈が突然飛ぶ。

初めはそこまで気にしていなかった(気にしないようにしていた)が、徐々に頻度が増えてきたので病院へ。



そこで『期外収縮』が見つかる。

検査をしたが原因は分からない。



『自律神経の乱れが原因』と診断され、処方してもらった薬を服用しているが症状の改善は一向にみられない。



医師からは漢方薬での治療も提案されているが…

元々慢性的な首肩こりにも悩まされており、頭痛もある状態。



娘さんが当院の患者であり、鍼治療を勧められていたが恐怖心が勝ってしまいなかなか決断できないでいた。



あまりに症状が長引いている為、ご相談がありました。




 

image

 


【視診・触診】


視診 

ストレートネックが確認できる。


触診 

頚部の顕著な浮腫がみられる。

頚肩から背部にかけて過度な筋緊張もある状態。

    



【治療】 


問診と触診から今回の症状は首と背部に形成されたトリガーポイントによる症状と判断。

治療を行った。




 

主な治療部位

①頭半棘筋 

②僧帽筋 

③胸鎖乳突筋 

④肩甲挙筋 

⑤板状筋 

⑥胸部多裂筋


 

【治療経過】


1回目  

細めの鍼にて刺激量を抑えて治療。

術後、体の緊張がスッと抜ける感じがある。

 

2回目

前回後の4日間は動悸もなく調子が良かった。

また首肩こりも以前より軽減。

 

3回目

前回同様、術後数日は調子が良いが身体が疲れてくると症状は出てくる状態。

しかし、以前ほど症状は強くない。

少し気になる程度。

 

4回目

調子が良い。

こんなにも改善がみられるとは思っていなかったそう。


もっと早く来ればよかったとおっしゃっていました。

 

自覚症状は無くなったが、長年の凝りがまだまだ残る為、本人の希望もあり定期的に週一回の治療を継続している。

 


 

【なぜ動悸や不整脈といった循環器症状が、鍼治療で治るのか?】


トリガーポイントは交感神経緊張を引き起こします。


疼痛や痺れという自覚症状以外にもトリガーポイントが出来る部位によっては交感神経緊張による『いわゆる内臓器と疑われるであろう症状』に繋がることがあるのです。



例えば今回の

①動悸・不整脈…という循環器疾患があるのではないかと疑われる症状→胸部多裂筋トリガーポイントによる症状。


他にも、、、②咳喘息…という呼吸器疾患もそうです。


③逆流性食道炎や④ホットフラッシュ⑤慢性胃炎⑥消化不良⑦頻尿⑧尿漏れ⑨膀胱炎などなど…沢山あります。



今回治療した『多裂筋(たれつきん)』という筋肉は首から仙骨まで、最深部に存在する筋肉です。


背骨を守るように付着する多裂筋に以前から注目しています。この多裂筋にトリガーポイントが出来ると背骨から出る自律神経が分布する臓器に応じた症状が出ます。



これは公式な研究としてはなされていませんが(恐らく今後も出来ない)、国立おざわでは相当数の実際の臨床データを保有しています。



『多裂筋トリガーが及ぼす臓器への自律神経反応』は間違いないと確信しています。



なかなか改善しない症状。

それに伴う病名。

多裂筋トリガーが引き起こす病気が沢山あるということを今後も発信し続けていきます。




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🇯🇵 国立おざわ鍼灸・整骨院(本院)🇯🇵 

院長・代表取締役 小沢 国寛


 

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