『下手な考え休むに似たり』
人間は理屈っぽくなると生きる力を失います。
ゴタゴタ言っている人間は動いてない。
理屈で御託を並べても、響きません。
石を投げる時に、『石はどこにおちるだろう?』と頭で考えていると動けない。
でも『石はどこにおちるかわからない』と思った瞬間に動ける。
頭は迷いを作る場所です。
さて、我が株式会社one pageは創業18年目です。
先日親友の会社(不動産)が10周年を迎え、お祝いをしました。
創業時の覇気は、創業した者にしか分からない。
裏切りもあり、辛さの幅・嘆き苦しんだ幅。自分自身を愛した幅。
一所懸命に生きる親友を観て、私は彼の幅を感じました。
その彼を観せているのは自分自身。
命を感じて、燃やしてきた彼を、私は感じることが出来た。
手を握り合いました。手から、今を生きる力を感じました。
『求め続けること』は一所懸命に生きる自分自身が鮮烈に生き抜くために必要な哲学です。
自分自身の哲学を持たないと、求め続けることはできません。
我々は、人事を尽くして天命を待つ存在ではなく、『天命を信じて人事を尽くす存在』です。
先日社員とも語り合ったのですが、『自分自身を舐めるんじゃないぞ』と。
自分自身を知らないから、自分自身を舐めちゃうんですよ。
自分自身を知らないから、「こんなもんでしょ」…という景色を自分が観せてしまうんですよ。
盲目社会といわれる現代社会。
どうしても、観えるものしか感じない頭社会になっているから。
だから迷う。頭は迷いを作る場所だから。
それにさえ、気が付かない人間が多い。
『裏を見せ 表を見せて 散るもみじ』
良寛の句です。
もみじは、裏も見せて、表も見せて、散っていく…
虚構・虚勢・仮面・虚像で作られた『きれいな表』の自分自身を見せようとする現代人には響く句です。