鍼屋の仕事をしていて思います。
それぞれの方が抱えてきた歴史。
痛みや辛み。
環境。
私は、患者さんという一人の「人間」と会話する時間が多いからこそ、感じるものが多いのです。
人の悩みや症状を聞く時。。。
会話がなくとも分かり合える時。。。
それを成しえるのは治療家という一人の人間の「幅」です。
人は自分が体感した幅でしか、その人の事を分かりません。
人を愛した幅・辛いを体感した幅・苦しいを体感した幅。
頭だけだと直ぐに崩れます。
胸の奥底から滲み出るものこそ、相手に響く。
頭山満の言葉にこうあります。
『世界には色々な料理がある。中華料理・西洋料理・日本料理、どれもうまいけれど、この世で最高の味と言えば、それは人間味という味だ。料理の味は腹の中に入ったら忘れてしまうが、人間の味は人々の思い出の中だけでも生き続ける』と。
味のある人間は面白く、『余韻』が残ります。
経営は、統率活動です。
私は院長であり、経営者です。ただ、抜けないプレーヤー。これは変わらないと思います。
人を動かすのは情動、感動。
感動の本質は、『実感即動』。
感じたらすぐ動け、という意味です。
頭より、感じたら動くことに周りはついて来ます。
共感の連鎖。
バイバイ。
別れた後に、
『また会いたい。』
『あの人忘れられん。』
...余韻のある人。
船はとっくに通り過ぎたのに、船が通った跡はなかなか消えない。
これを線航跡といいます。
船はとっくに消え去ったのに、なかなか消えない線航跡。
なかなか消えないものを持った者。
余韻の残る人。
知と知、理と理では、人は結ばれず。
人が結ばれるは、情と情。
感応動交。
感じ、応じ合ってこその道の交わりがあります。
the man of the wake
プライベートブログで恐縮です。
m(_ _)m