20代男性
頻回のブロック注射により筋線維硬結化。
より頑固な疼痛となったケース
【問診】
肩こりの自覚はある。
疲労が溜まりすぎると体調を崩してしまう。
1年前くらいに本格的に体調を崩してしまいそこからめまいなどが
その当時は仕事を休職するくらい酷く、
最終的に首のコリのせいかもしれないと言われペインクリニックに
その時はかなり楽になるが徐々に戻っていく感じ。
現在も3ヶ月に1回ほど注射を打ってもらっている。打たないよりは打ったほうがマシである。
整形外科にも行っているがリハビリをするだけで大きな変化は見ら
1年前と比べると良くはなってきている気がするがめまいも頭痛も
無理をし過ぎるとめまいで仕事に支障が出てしまうため忙しくても
ブロック注射以外での根本的な治療法を探していたところ当院を見
【視診・触診】
頸部の顕著な硬結により筋肉同士の溝が触察しにくい
注射を打った部位が硬結化している(左頭半棘筋)酷い浮腫みでぼってりとしている。
皮膚緊張やベタつきあり(交感神経緊張状態)
【治療】
あまりに浮腫が酷いため最初の数回は浮腫除去をメインにきちんと
治療筋…僧帽筋、頭半棘筋、頭板状筋、胸鎖乳突筋、
1回目…少し楽になりまた戻った感じ。
2回目…徐々に楽になってきた。
4回目…気にならないことの方が多くなった。
その後頭半棘筋の硬結が小さくなるにつれ症状が軽減していきまし
現在は症状は改善したものの、
【まとめ】
ブロック注射は痛みのある部位の神経の近くに麻酔薬を注入し一時
局所的な治療であり薬物療法と比べて副作用などが少なく即効性が
しかし、
(↑実際の拡大図)
何度も繰り返すご症状には必ず原因となっているトリガーポイント
症状を一時的に抑えるのも大事ですが、
今回の患者さんでは徐々に形成されたトリガーポイントにより首の
仕事で無理をする→トリガーポイントが活性化→
という悪循環の中にいました。
重要なのは症状を発症させてしまう身体の環境を見直し、
少しでも今のご症状や治療法に疑問に思い、なんとかしたい。
...とお悩みの方是非ご相談くださいませ