日本共産党都議団は8月31日、「学校の普通教室のエアコンの早期更新を求める」申し入れを小池百合子知事、浜佳葉子教育長あてに申し入れを行いました。
教育庁の相川隆史総務課長と臼井宏一高等学校教育課長が応対し、「かなり大変な状況で、重く受け止めている」「生徒の安全安心にかかわる問題。全校に目を向けて対応したい」と述べました。
<申し入れ事項について>
学校の普通教室のエアコンの早期更新を求める申し入れ
今年は猛暑日が過去最高日数になるなど記録的な暑さが続いています。ところが学校の普通教室のエアコンが故障し、「暑くて授業にならない」などの苦情が、保護者や学校関係者から寄せられています。
室温が30℃以上になり、扇風機を回し水分補給をしながら授業を行ったものの、複数の生徒に熱中症の症状が出て、次の日は午後から休校にせざるをえなかった都立高校もあります。1年以上前からエアコンが効かなくなっているにも関わらず、修理や更新の見通しがなかなか示されない状況もあると聞いています。
都立学校では、普通教室に空調を設置してから20年近くが経過し、更新時期を迎えていますが、初期に設置された全館空調方式のエアコンを個別分散方式のエアコンに交換するには長期休暇期間を利用し3年程度を要することや、教育委員会の営繕担当職員に改築などの仕事が集中していることなどから、求められるスピードで進んでいません。
地球沸騰といわれる近年の猛暑のもとでは、エアコンが使えなければ、学習に適した環境が保たれないだけでなく、健康被害や命の危険にもつながりかねません。不具合のあるエアコンは直ちに修理・更新し、また、使用年限を越えているエアコンは、故障する前に確実に更新することが必要です。
よって日本共産党都議団は、以下を強く要望するものです。
- 都立学校の普通教室等のエアコンで不具合が生じているものは、来年度の夏に間に合うように修理・更新すること。今年度については、ただちにスポットクーラーを配置するなど、学校の要望に応じた最大限の対策をとること。
- エアコンの更新が必要な学校を公表するとともに、更新計画を策定・公表すること。
- 早期に工事をすすめるために、営繕担当など必要な職員を増員すること。
- 教室の窓に断熱フィルムを貼るなど教室の暑さ対策に効果のある緊急対応を行うとともに、屋上断熱工事を計画的に進めること。
- 区市町村立学校の普通教室等のエアコンの更新に補助すること。