今日は、かち都議・徳留都議、事務局と一緒に長野県佐久市の岩村田本町商店街を視察してきました。
商店街振興組合・阿部理事長からお話を伺いました。
長野オリンピック(1997年)開催に伴うインフラ整備(高速道路インターチェンジ、長野新幹線など)がすすみ、大型店の進出。しかし、商店街役員はまったく危機感がなく、動かなかった。青年会は「いまの商店街役員ではダメ」と役員を辞めてもらい、商店街振興組合を設立。役員の平均年齢は36歳でした。
最初にとりくんだのが「商店街の活性化イベント」。日本一長い草餅・のり巻・ロールケーキを作りイベントにはたくさんの人が参加。イベントは6年やったが、その人たちを商店につなげることが出来なかったと反省。地域の人にアンケートを行い、2005年にイベントをやめることを決め、「原点にかえる」「魅力あるお店をつくる」ことになったといいます。
商店街は誰のものか。「商店街は利用してくださるお客様のもの」と、『右手にそろばん、左手にコミュニティ』と商店着の再生に挑戦。商店街には公的役割(安心・安全、食育・子育て、高齢者の相談相手、環境・福祉、文化の担い手、歴史の伝承)がある。
「地域の皆様と共に暮らす、働く、生きる商店街」をめざし、「おいでなん処」「おかず市場」「手仕事村」「子育て村」「寺子屋塾」「子育てお助け村」「三月九日青春食堂(夜は九月九日ふくろう亭)」「高校生チャレンジショップあきんど甲子園」「起業家育成塾」「電子マネーカード」「頑張れ商店街川柳」「ミニスーパー買い物弱者支援」「東北復興支援アンテナショップ・岩村田三陸屋」など、あらたな取り組みをすすめています。
「電子マネーカード」は、大型店と連携しているということです。新しい発想、決断と実行力を感じました。
「三月九日青春食堂」(三月九日は、佐久とサンキュウをかけているそうです)で昼食。商店街直営の米粉うどんのお店です。私は、北農カレーうどんと味噌豚肉丼などがセットになっている人気メニューを注文しました。
商店街の活性化は個店の魅力を押し出すこと。中心になる人が必要だと感じました。空き店舗対策や国の商店街活性化事業計画認定を受けながら「まちづくり」と位置づけ、商店街の役割の実現をめざす岩村田本町商店街。学ぶことがたくさんありました。