Canon AE-1 PROGRAM | 月桂樹の森

月桂樹の森

FULLRANGE 5E-AT

Canon AE-1 PROGRAM 1981年

 

また古くなりまして80年代初期のカメラです。

カッコいいですね。

角張った形、細い線で構成される文字が、ハイテクな機械であることを感じさせます。

人間が使う道具というより、いい意味で血の通っていない、

繊細で緻密な”機械”を尊重したデザインが80年代のデザインだと私は思います。

 

FDマウントのカメラです。マニュアルフォーカスです。

面倒ですが、狙ったところに自分でピントを合わせますから、正確と言えば正確です。

以前から所有しているオートマンもFDマウントですので、レンズを共有できます。

カメラの使い分けが難しい所ですが・・・

 

例によって試し撮りなので、期限切れのフィルムの粗い写真になります。

 

オートマンと同じくISO感度調整の機構が接触不良で動作していなかったので、

接点を磨きました。それ以外は御覧の通り完調です。

というかオートマン買ったとき、私は高校生だったのか・・・11年前・・・

 

露出は全自動です。

オートマンとの違いはマニュアル、シャッタースピード優先オートも使えること。

しかし私なんかは、よっぽどのことが無いとそれらを使うことはありませんので、

私にとってはオートマンと一緒ですね。フィルム手巻きか、自動で巻くかの違いです。

 

露出もなかなか正確、的確だと私は思います。

自分の手でフィルムを巻いて、ピントを合わせて、シャッターを切る。露出はカメラ任せ。

この現代にフィルムカメラを楽しむにはそれぐらいの感じがちょうどいいのではないのでしょうか。

あんまり絞りだシャッタースピードだと凝っていると、お金が足りません。

最近はカメラもフィルムも現像も、プリントも高価なので。

 

意図しないところにピントが合い、ぼけぼけの写真もよく撮れるコンパクトカメラの類や、

露出もピントも固定の使い捨てカメラの方が現代的には”エモい”のかもしれませんが・・・

 

何の音か私にはよくわかりませんが、シャッターを切ると「ミィミィ!」と鳴きます。

多分絞りを動かす音?不思議で特徴的な音です。周りにいた人が振り返ります。

デジカメは無音だし、せいぜい普段耳にするのはデジタル一眼のシャッター音だと、

フィルムカメラの音はなかなか大音量かつ、どこか聞きなれない音に感じますね。

人の居る観光地では、やや恥ずかしい。

 

性能には不満なく、見た目がカッコいい。

古いカメラの適度な”マニュアル感”なんて言ったら笑われそうですが、

操作は多いながら、難しい事は無く楽しめるので、

これも今後とも使っていきたいカメラです。