八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -75ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

新しい生徒さんで大人になって初めてピアノを習う方がお2人・・・楽しそうに通って下さって、私も嬉しいです。


一番新しい生徒さんは、まだ左右1~4の指だけ、右はどからファまで、左はドからソまでです。

親指を超える様になると1オクターブ使えますが、あと一息ですね。




この方は大変真面目で私の注意を守って下さいます。只、まだ慣れませんからいくつもの事を言うと混乱してしまいます。

拍子がまだとれません。きちんと数える様に言うと全身をゆすって数えてしまいます。

お遊戯の様になってしまうのです。・・・・・・・・・早期解決を模索中のまさにその瞬間


着メロ・・・・(レッスン中は困りますよ

「あぁ~~~川の流れの様~~に~~~」・・・・・なるほど、美空ひばりさんがお好きなのですね




閃きました。右手ド~ファまで、左手ド~ソまでで弾ける曲、ロシアの有名な「ボルガの舟歌」


すぐ特大の五線紙に、この曲らしく大きく譜面を書きます。臨時教材。
ちなみに高齢の方は目が悪い方が多いので、特大五線紙とマジックが重宝します


えいこ~ら~・・・・ドラレーーラーーーー・・・・・


有名な曲ですし、土着の労働の民謡ですから、すぐイメージが掴めます。

案の定・・・・・拍子をとる為に揺れていた身体が、でん!と落ち着いています。


ついでにどんどん歌って頂きました。この機会を逃すわけにはいきません。
カラオケで美空ひばりさんを歌っていらっしゃるのでしょう。堂々とノリノリ、生き生きしてます。


この日以来、このクセがぴたりとなおりました。

どんなに短くても、メロディを歌い雰囲気をそれなりに掴む・・・という事がピンときたそうです。


よくお話を伺うと、朗読が趣味だそうです。

「音楽は語りと同じなのですね。」・・・・・課題の練習曲が、音楽、物語・・・になってきた様です。


意外な展開でしたが以来とても順調で、数える事がなくなり身体にリズムがすんなり入りました。
拍子に振り回されていた注意が、指や音に注意が回る様になりました。

もう少ししたら、挿絵が可愛いと仰っていたトンプソン、やりましょうね。



あ~~~まだまだ私も未熟です。大人の生徒さんへのアプローチは様々です。



「先生もカラオケのレパートリーに、川の流れの様に、いかが?いいでしょう?」


あなたの上達の為なら、私は何でも致しますが・・・・それだけはお許し下さいね(笑)
ピアノを弾く者として、自分の技術不足を思い知らされると悲しくなってしまいます。
これが練習を積む事により、解決する見込みがあるならよいのですが・・・

そうではないから悲しくなるのです。「私には一生かかっても無理・・・」


若き日のポリーニのショパンのエチュードを聴いた時の正直な感想。

「何でこんなに弾けるのよ!もう聴きたくない!」・・・・(ポリーニ様すみません。あまりにスキのない演奏で)

悔しくて封印してしまいたくなるのですね(笑)



技術不足を思い知らされる曲も沢山あります。

一生かかっても思い通りに弾けない曲、特にラヴェルの作品がそうです。

でもこれは封印したいとは思わず、憧れ続けてしまいます。

散々絶望感は経験済みですが、懲りもせずずっと片思い続きなのです。



今も又「水の戯れ」、それから特に「優雅で感傷的なワルツ」に憧れ続けております。


このワルツ・・・・・・・問題はとにかく音色

華やかで高貴で、一音一音が繊細に輝き、お洒落で宝石箱の中の世界で、そしてはかなく消えてしまう様な・・・

はかなくキラリと輝く音、これがとても難しいです。


自分の指先が太く感じられます。これでは冒頭から幻滅です。

もっと針の様な、そんな感覚が欲しいのですが・・・・・。



昔初めてに聴いたのが、サンソン・フランソワの録音でした。ため息が出ました。

「何て綺麗な音なの?」

同じく、とても無理!と思ってもポリーニの「ショパンエチュード」を聴いたときとは違います。
何度も聴いてしまうのです。

(ポリーニ様、本当に申し訳ありません!)




憧れの曲はまだまだ続きます。夜のガスパール・・・・オンディーヌ


あの冒頭の右手の和音の連打による波のさざめき、微かに聴こえる悲しい歌声

はかなさに気が遠くなります。



ため息がでる程の美しい・・・・音・・・・・


一生かかって求めても、きっと出せない音。・・・・でもそんな作品に出会えて幸せです。
不覚にも今頃インフルエンザにやられてしまいました。

子供さんと接触も多く予防接種もしておいたのに、・・・3000円損した気分です。

その様な訳で数日練習どころではありませんでした。何人かの生徒さん、レッスン振替すみません。


友人に予定をキャンセルする旨のメールを、何とか何とか、高熱の中で送りました。
途中で何度か意識喪失しつつ・・・

「インフルエンザやられました。菌を退治したら連絡します」・・・やっと送信・・・・意識不明


素敵な返信が届いてました。


「それはそれは・・・云々」・・・に続き

「ご闘病中恐縮ですが、インフルエンザは細菌でなくウィルスです。あなどらぬよう・・・云々」


・・・・・・・・・・・・


さて本題のハノン
ひととおりマスターされた方でも、毎日一度に60番全部弾くのはあまりおすすめしない旨を以前書きました。

それをするならば、キーを移してゆっくり練習される事をおすすめします。

音階やアルペジオ以外はほとんどC-dur(ハ長調)で書かれてます。


まずはG-dur(ト長調)あたりから始め、次第に黒鍵の多いキーに移すと良いでしょう。

実際の曲では黒鍵と白鍵が混ざる事で、技術的に弾きにくく、この練習の方がはるかに効果があります。


ん~・・・しかし・・・・1曲につき12の調として・・・・・・・頑張れと言われてもいやになりますよネ


根性のある方は是非トライして下さい。


とはいえ・・・私自身は、やった方が良い事は百も承知で今はハノンはやってません。


今迄散々散々散々・・・やりました。転調もやりました。そろそろお許しを・・・(笑)



生徒の皆さんはこれからですよ!