ラヴェル・・・「美しい音」に片思い | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

ピアノを弾く者として、自分の技術不足を思い知らされると悲しくなってしまいます。
これが練習を積む事により、解決する見込みがあるならよいのですが・・・

そうではないから悲しくなるのです。「私には一生かかっても無理・・・」


若き日のポリーニのショパンのエチュードを聴いた時の正直な感想。

「何でこんなに弾けるのよ!もう聴きたくない!」・・・・(ポリーニ様すみません。あまりにスキのない演奏で)

悔しくて封印してしまいたくなるのですね(笑)



技術不足を思い知らされる曲も沢山あります。

一生かかっても思い通りに弾けない曲、特にラヴェルの作品がそうです。

でもこれは封印したいとは思わず、憧れ続けてしまいます。

散々絶望感は経験済みですが、懲りもせずずっと片思い続きなのです。



今も又「水の戯れ」、それから特に「優雅で感傷的なワルツ」に憧れ続けております。


このワルツ・・・・・・・問題はとにかく音色

華やかで高貴で、一音一音が繊細に輝き、お洒落で宝石箱の中の世界で、そしてはかなく消えてしまう様な・・・

はかなくキラリと輝く音、これがとても難しいです。


自分の指先が太く感じられます。これでは冒頭から幻滅です。

もっと針の様な、そんな感覚が欲しいのですが・・・・・。



昔初めてに聴いたのが、サンソン・フランソワの録音でした。ため息が出ました。

「何て綺麗な音なの?」

同じく、とても無理!と思ってもポリーニの「ショパンエチュード」を聴いたときとは違います。
何度も聴いてしまうのです。

(ポリーニ様、本当に申し訳ありません!)




憧れの曲はまだまだ続きます。夜のガスパール・・・・オンディーヌ


あの冒頭の右手の和音の連打による波のさざめき、微かに聴こえる悲しい歌声

はかなさに気が遠くなります。



ため息がでる程の美しい・・・・音・・・・・


一生かかって求めても、きっと出せない音。・・・・でもそんな作品に出会えて幸せです。