八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -71ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

何度も恐縮ですが、 又気づいた事がありまして、余分なりきみ、についてです。

生徒さんやアマチュア特に独学の方によく見られる悪い癖です。あ、生徒さんについては、私の責任ですね。(笑)

左手が左手の方に、或いは右手が右手の方に跳躍したり、移動する時です。
肘が手首と一緒に身体から離れてしまう方が多いのです。
脇が身体から離れ、肘を張って、ちょっとピアノに掴みかかる様な感じになってしまいます。

ちょっと怖いですね(笑)
その様な時は、弾いているご本人も必死の形相ですし。

折角の美男美女も台無しです。

脇は原則、身体からあまり離れません。最初に鍵盤に楽に手をのせた形…

そこから、手が広がる時は自然に広げます。イメージとしては、ハの字に広げる様な………
極端ですが、その様なイメージです。

当然肘を張ると、手首はさらにガチガチになりグイグイ押し付けて弾いてしまいます。
結果、力に押されて、親指ベチョ!


身体は繋がってますから、どこかに余分な力が入ると、全部おかしくなってしまいます。

結局、一番最初の最初に習った事を守るしかありません。

手は卵抱えた様に、親指ベチョ!はいけません。指は下向きに、指だけ動かしましょう、肘張らない様に。

もちろん、かなり難しい曲になれば、多少手の形も変わりますが、原則を忘れない様にしましょう。

又、手が卵を抱えた様にならない理由の一つに、 小指と薬指を支える筋肉ができていない事があげられます 。 親指と人差し指に比べ、普段の生活で小指と薬指は 使うことが少ないのです。

小指と薬指がフラフラするので、力が入って手首で押し付けてしまい、更に支えられなくな ります。

ハノン等の基礎練習は、 大切な筋トレです。
ある程度の筋肉がつくまでは、我慢して やりましょうね。

3月から通って下さってるご年輩の初心者のAさん

以前に書いた様に、弾きたい曲が山ほどあるので、ご自分で曲を決めてしまいます。


コーラスの経験はありますがピアノは初めて・・・・

当然、トライする曲が、いかに難しいか・・・解らないのも仕方ない事です。


ならばせめて言う事を少しはきいて頂ければ・・・と思うのですが(笑)

約2ケ月ほど、Aさんにお好きな様にして頂きました。


・・・・・そろそろだな~~~(笑)


Aさんはご本人のご希望で、毎週でなく月2回のレッスンです。

私の教室は、必ず毎日少しでも練習する事!を条件に、大人の方には月2回でもお受けしてます。



ある日、よくある事ですが、レッスン前


「先生、今週も私忙しくてネ、あれ以来弾いてないの。全然練習してないからお手柔らかにね」

お手柔らかにと言われても・・・・(私は業界一優しい、菩薩の様な先生ですぞ!)


満面の笑顔で先制ジャブ・・・・「最初に申し上げた月2回の条件、覚えていらっしゃいますよねぇ」

ちょっと走る緊張~~~全てをフォローする、100万ドルの笑顔(これ大切な武器)


そして指の練習の後、いよいよご自分で選んだ「荒城の月」、伴奏もご本人指定。

毎回ヨタヨタ、お好きな拍子とテンポでたどたど・・・。さ~これを聴くのも、限界だぞ~~!


前奏あり、締めくくりあり、分散和音あり、アルペジオあり、跳躍あり・・・・いつになったら終わるかな~(笑)

(ピアノ始めて1カ月余です!)


何と、「ペダル踏むと音がきれいに響くのね」と言いだしました。

(そう聴こえるのは、本人だけだってば!)


「ペダルはまだ禁止ですぅ」・・・・満面の笑顔で語尾を伸ばすことが大切。


さて反撃開始・・・・注意、常に笑顔で・・・・


「Aさん、毎週ちっとも進歩してなくてぇ、その場しのぎだっていうのわかりますぅ?」

「あ・・・・・練習してないので・・・」ちょっと引いたぞ!チャンス!



「慣れてきたでしょうから、今日練習のやり方説明しまねぇ。約束どおり家でそのやり方で練習して下さい~」

「はい・・・・・」


そして両手で弾こうとするところを・・・・・・(ここから語尾を極端に切り、声を低めにするのがコツ)

「両手は無理です!左だけいきます。4小節だけで止めて下さい」・・・・・・「?」


そして弾き始めたらすぐ・・・・もちろん笑顔で・・・・次々ダメ出し


「リズム違います!親指ベちょ!っとなってますっ。基本練習忘れないで、肘はらないで。もっと静かにっ!・・・・」


ここで大切なのは、急がせず、でも間髪入れず次々と語尾を切ってダメだしし、休ませず何回も弾かせる事。

コンビネーションは連発が大切、休ませてはいけません。


もちろん・・・・100万ドルの笑顔で。間髪いれず「もう一回弾いてっ!ゆっくりでいいですっ!」・・・・語尾は短く!


そして今日のカウンターのストレート

「Aさんの弾き方はこうです。これで両手で弾きますっ・・・・・」・・・・と悪い見本

「私が弾くのを聴いて下さい。何故ダメなのか、わかりますよねっ」・・・・・良い見本


「次回までに、この左手4小節、今日の注意をマスターしてきて下さい!右手はそれからですっ!」


レッスン終了~、

この後は語尾を伸ばして優しい会話にすぐ切り替えるのが大切です。

「頑張って練習して下さいねぇ~」


さて次回どうなるでしょう。このやり方で少し変わるとよいのですが

あ・・・・やめるって言われたりして(笑)


でも、くれぐれも申し上げておきますが、私は業界一優しい先生ですぅ~。

長くピアノを習い、ある程度弾ける方の中に、難しい曲に挑戦される方が多くなりました。


先日も趣味の交流会を見学させて頂きました。

音大の入試かコンクールか?という位、曲の難易度の高さに驚きました。

スクリャービンのエチュードやショパンのバラードを次々弾かれるのにはびっくりです。


技術的に少々無理かな~と思えても挑戦する事は悪いとは思いません。


只、とても気になる事・・・

ペダルをずっと踏みっぱなしで(全ての音がごちゃごちゃに響く)、ガシャガシャと叩きつける様な弾き方が目立ちます。

正直、温かく聴いてあげたいのですが、上手下手の問題でなく攻撃的で騒音なのです。


弾き殴る様な・・・という感じでしょうか。


誰でも自分の出す音は、自分自身には美化されて聴こえるので自覚しにくいとは思います。

が、これは正直凄いぞ!・・・しかも意外に女性に多いのです。


確かに町には騒音が溢れ、騒音に敏感になれ、といっても難しいかもしれません。


この方達は難曲を攻略するのが目的となり、弾く事=戦い、となっているのかもしれません。

恐らく毎日、この様な弾き方で練習を続けているのでしょう。


そのレベルの曲を弾くのには、20年位はピアノを習っているはずです。

中にはご自分の先生の助手として、教えているという方も何人もいらっしゃいました。


正直・・・恐ろしいと思いました。その方を批判しているのではありません。


長く音楽をやっていても、人間の耳はこれほどに騒音に狎れてしまう・・・という事が恐ろしいのです。

長く勉強していれば、素晴らしい音楽、素晴らしい演奏を聴く機会も沢山あったのでしょうに。


その方も、その方にご自分の生徒をまかせた先生も、・・・狎れてしまったのでしょうか。


自分の音に妥協したら、自分も簡単に狎れてしまうのでしょうね。