八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -56ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
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手首の脱力・・・について、奇妙な事に気づきました。

 

跳躍がうまくできない、音が固い、手がすぐ疲れる・・・

手首が固いと、他にも様々な問題が生じます。

 

その様な問題があるという事は、手首が固い事が原因になっているのです。

 

ところが「ここがうまく弾けないのですが」
と質問されて、手の使い方を説明しても、耳を貸さない方が多いのです。

 

というのも、手首が固い事による弊害は他にも多々ある訳です。

ある個所をうまく弾けない原因を説明すると「私の弾き方間違ってるの?」となる様です。

 

 

なので、生徒さんですら、この話になるとかなり神経を遣います。

 

 

逆に言えば、手首が固い人に、かたくなで素直に聞き入れてくれない方が多いのです。

 


これはご本人の性格によるものではないのです。

 


音をしっかりきちんと出しましょう!という指導が今でも多いです。


手首の脱力をきちんと教わらず、これを真面目に行うと、力任せに弾いてしまう傾向が多いのです。

真面目に練習してきた方に、手首が固い方が多いのです。

乱暴な先生になると、「弾けないのは練習が足りないからです!」

さらに悪循環となります。

 

 

これにコンクール等に何度も出場する事が重なると更に悪循環になります。


コンクールは減点方式で、ミス、間違いで引かれていく訳です。
のびのび弾く事より、委縮する傾向が強くなります。

 

 

又お子さんの場合、身体の成長に見合わない曲を無理に弾くと、力任せに弾く傾向が強くなります。
そういうお子さんは、先生や親御さんの期待を背負って、大変な曲を頑張って練習してきた訳です。


身体が小さいお子さんが「幻想即興曲」達者に弾く姿、
私は大変な違和感を覚えます。

 


真面目に頑張った方に、手首が固い方が多くなる傾向があるのです。
頑張って練習しても思うように弾けない・・・・


心まで硬くなってしまうのです。

 

手首の脱力を教えるとなると、どうしても奏法を変えてもらう事になります。

その際、ご本人の積み上げてきた事を否定しない様、気を付ける必要があります。

 


プロを目指すお子さんをお持ちのお母様方。

 

子供時代の成績にとらわれない様に。身体に見合わない曲は注意が必要です。
それより音楽的に美しく弾ける事が大切です。

 


プロの演奏家になるなら、18~25歳位、ここでコンクールに入れば良いのです。
又コンクールを経なくても、演奏家として活動する事は十分可能です

 

大人の方は、もし先生に弾き方を変える様言われても、落ち込まないで下さい。

新しい奏法を一つ覚える・・・という気持ちで取り組んで下さい。

奏法の否定は、その方の経験の否定ではありません。

 

 

積み上げてきた事にこだわらず、柔軟な気持ちで心を開いて下さい。

でないと、かたくなで、閉じこもった演奏になってしまいます。

 

練習しても練習しても、弾ける様に思えない時。
素直に先生や周りの方に相談してみて下さい。

 

手首の固さの最大の原因は、「無理をする事」だと思います。

脱力が大切と良く言われます。
でもわからないという質問が多いので、参考までに書いてみました。


ピアノを弾くには筋肉が緊張していなければならない部分も多いです。
問題は、脱力というより手首の柔軟性、です。


手首が柔軟でないと、思う様に指も動きませんしすぐ疲労してしまいます。
これが出来ているか否かで、大きな差がでてしまいます。


 

テーブルの上にハンカチを広げて置いてみます。
これをマジシャンの様に片手でふわりと鮮やかに取り払います。
皆さんにお見せする様に、広い空間をイメージして下さい。

柔らかい手首がふわりと手を導く様に動きます。この感覚です。

 



手首の脱力がなかなか出来ない原因は、ピアノが上から下に鍵盤を押す事で音がでる楽器だからです。


指の運動は上から下、演奏者のイメージも、上から下、になってしまいます。
「鍵盤を真までしっかり押しなさい」・・・正しいけれどイメージが違うのです。


柔軟な手首は、打鍵の直後、下から上に加わった力を解放しているのです。
その動きは、マジシャンがハンカチを取り払う様な動き・・・ふわ~~


その手首の動きが、目に見えない事が多いので、ピンとこないのです。



 

「手首が固いという事はわかった!でも感覚わからないぞ!」という方。


まず鍵盤すれすれのところから、少し指を寝かせて丁寧にそっと音を1つ出して下さい。
子猫ちゃんの頭を撫でてあげる様なイメージ。(叩かないで!)

次にその音が、ふわ~~っ・・・と香っていくイメージをもって、手首からす~~っと抜いてみます。

手首からふわ~っと、その香を拡げていく様なイメージです。


上半身も拡げて下さい。音が閉じこもってしまいます。

 

最初は指が鍵盤から離れて構いません。慣れてきたら指先だけぶらさげる様に残してみましょう。
鍵盤を少し撫でても構いません。


鍵盤すれすれから、そっと丁寧に弾くのに、驚くほど余分な力なぞ要りません。
そっと押してあげれば音は出ます。それで良いのです。


無理に大きな音を出そうとする事は、手首の固さに繋がります。
(一番自然に楽に出せる音量は、ほぼフォルテです)


大事に愛情を持って音を出す事が大切です。
それが広がっていくイメージでゆっくり練習されると良いと思います。


そ~~~っと弾いて、ふわ~~~~~~~~り

 

まだわからない?・・・・ですよね。レッスン来て下さればすぐわかりますよ~(笑)

巷で言われるピアノの基礎技術について、問題点を整理してみました。
ハノン、ツェルニーについてです。


これらの教材は、効率良く「速く正確に弾けるようになる事」を第一目的としています。

 

ですがハノンやツェルニーを何となく毎日弾く、これは最も間違った使用法です。

 


まずハノン、
音楽的にあり得ないひたすらの反復
これにより、「効率良く技術を身につける」という目的です。

 


ですが、音楽的にあり得ない反復を平気で弾ける感性が育ってしまう訳です。
まして惰性で練習し続けると、ピアノを弾くという事が音楽を奏でる事と完全に離れてしまいます。

 


その行き着く先はおかしな所になってしまう。

 


速く正確に弾ける事は大事です。
でも例えば曲に不釣り合いに速く、正確性を強調して弾くのは間違いです。

 

そういう間違った感性が育ってしまうのです。


一部の音大生の演奏が「魅力がない」と言われる事の大きな要因でもあると思います。

 

 


子供に基礎技術を教える時、短い曲を正しい奏法と間違った奏法で弾いてみせます。

どちらが美しいかときくと、必ず正しい奏法を美しいと答えます。

 


美しいか聴き苦しいかを聴き分ける耳を育て、感性を育てる事は大切です。
その感性が一生、その人の先生になるのです。



音楽的に無意味な反復は、その感性を壊してしまう危険が大きいのです。

 



ツェルニーの練習曲は、曲として一応成立しています。
しかしここでも目的は、反復による習得で、音楽的に魅力ある作品とは言い難いです。


ツェルニーの練習曲は膨大で、その教材を何年も次々続けるなると問題かと思います。
音楽的には魅力に欠ける作品を、毎日何年も弾き続ける


本来、「?」なのです。

 


誤解を招きますが、私はこれらの教材を生徒さんによっては利用します。


特にハノンは非常に特殊な利用法です。


まず練習の目的を明確に伝えます。
そして1日の練習の最初に1回だけ、1オクターブのみ集中して行います。
それ以上の練習は自宅でも禁止。脳が疲労して出来ません。


ツェルニーも希望する方には、教材として用いています。
目標は、ウィーン式の美しいため息が出るほどの優美な演奏(笑)


美味しくない素材を美味しく料理する事も大切です(暴言ですね)
誰ですか?ドタドタ弾いてるのは!ツェルニーの世界は優雅なのですよ!(笑)

 

一番大切なのは、美しい音楽を自然に求める耳を育てる事です。


歴史に残ってきた作品や演奏に触れ学ぶ事、自分の奏でる音楽を客観的に捕える事が大切です。

 


私の「ピアノを弾ける手」を育てたのはハノンとツェルニーです。

若い頃は「魅力のない演奏」でした。
散々遠回りしてきました。


奏法を会得するのに苦労はしましたが、そればわかれば弾けるのです。


もしかしたら、間違いに悩み、気付き、取り戻すのに苦労する事
その繰り返しこそが大切なのかもしれません。


一人一人に最適な基礎の習得法があるのでしょうね
難しい問題です。