八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -5ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

先日、フォルテについて、色々書きました。
良い機会なので、ピアノ、ピアニシモについても考えてみました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大きな音にこだわる人達に共通しているのは、小さな音への執着が極端に少ない事。

又、そういうこだわりがない方でも、ピアノ(弱く)に無頓着な方が案外多いのです。

 

「ピアニシモにしようという気合が足りない!」となる訳です(笑)
 

レッスンでもよくそう言います。
「気合足んない~~~~~っ!」

 

おさらいです。
 

フォルテ
みんなでワイワイ
みんなで伸び伸び
みんなで歌い上げる
元々はtutti(合奏、全員で)
ヴィヴァルディの四季等での冒頭のところみたいな雰囲気
伸び伸びしてますよね(*^^*)

身近な例えでは、授業の合間の休憩時間
各自が普通の声で楽しく話すだけでも、教室はとても賑やかです。
各自が大声で叫ばなくてもフォルテなのです。

次にピアノ

授業前の教室でガヤガヤ→メゾフォルテ、又はフォルテ
そこに、
「先生きたぞ~~~」→緊張~~~あせる

先生のお話中
先生は聴こえる様に、しっかりお話しします。
他の人は「静かにして」集中して聞きます。
元々はsolo(独奏、独りで)

これを音楽に例えてみますね

ピアノ、ピアニシモは授業中 → 緊張
フォルテ、フォルテシモは休み時間 → 開放

右手にメロディがあって、左手が例えばドソミソの伴奏だとすると。

メロディが先生のお話、ドソミソの伴奏が生徒達


お話し中は、たとえ喋らなくても、ゴソゴソ動くだけでも周りは気になります。
できればじっとしてて欲しいです。

なのでこのドソミソは、右手に対して小さな音で、そして静かに最小限の動きで弾いて欲しいのです。
そうしないとピアノに聴こえません。


①ピアノに聴かせようと思ったら、上の音は通る様に、その他の音は小さくなるべく静かに!

フォルテと比べ、特にメロディ以外は緊張を要し、大変神経を使うべき所です。
フォルテ~~~!=気合!という方に多いのは、これが逆になってしまってます。
フォルテに気合を入れてしまい、ピアノにすべきところで、エネルギーを使ってないのです。

右手のメロディに比べて、左手が静かにならないと、ダレて聴こえます。

ダレて聴こえる=緊張が足りない

すると「何が何でもピアニシモにしようという気があるのか~!」となる訳です(笑)


②お話している人以外は、「出来るだけ頑張って静かにしてるんです~~~!」
と思わせないといけません。

万一ゴソゴソしてしまっても、「静かに聞いてます!」とか、「音たてたのは私じゃありません!」
としないと怒られます。

ピアニシモなら
「私、頑張ってます!これが精一杯!です!」

と感じさせる事が大事です。

フォルテシモは限界を感じさせない事で、更に大きく拡大していく表現ができます。
ピアニシモは限界だと感じさせる事で、ミニマムを表現する訳です。

まだまだ出来る!と感じさせると「緊張が足りない!」と感じさせてしまうのです。


③突然のピアノ、ピアニシモは凝縮の為に息を呑む瞬間がある事

ディミヌエンド、デクレッシェンドをせずに、いきなりピアノ、又はピアニシモになる所ありますね。
(スビートピアノ・・・突然弱くして)

こういうところは、ずっとフォルテにいるので、聴手はピアノになる事を予想していません。

先生が休み時間に抜き打ち検査に現れたあせる
(子供の事情)

仮病で会社をサボって外出したら、上司と出くわしたあせる
他の女性といい雰囲気にしてたら、奥さんが現れたあせる
(大人の事情)


一瞬、息が停まりそうな瞬間!←この「あせる」が事の重大さを伝えます。

開放していたものを一瞬で凝縮するのですから、大変なエネルギーを要します。


で、これを実際の演奏に関してまとめてみると・・

①ピアノ、ピアニシモ、と書かれていたら、必ず「気合入れて一生懸命」やる事!
意外に、見落としたりスルーしてる方が多いです。

特に聴かせるメロディ以外、手の動きは最小限にして指先だけで気配を殺して弾きましょう。

手の甲や手首を動かさず、指先だけで弾ける様に練習しましょう。

先生のお話は、「一生懸命静かに聞いてます!」とPRして下さい。


②特にピアニシモと書かれていたら、「一生懸命!」やってる事をPRする事!

まだ出来るのに!と思われると、その瞬間ダレて聴こえます。


③だんだん弱くしないでいきなり弱くする所は、必ず直前、息を呑む瞬間がある事!

それ位エネルギーを要します(窒息注意!)


実際の音量も勿論大事ですが、強弱も表現です。
一生懸命!をPRしたり、息を呑む瞬間を感じさせる事で、実際よりずっとピアニシモに感じさせる事が出来ます。


伸びやかなフォルテはリラックスして8割以下、「まだまだいけますよ~」をPR

ピアノ、ピアニシモは、一生懸命頑張って「もう限界~~!」をPR

強弱の表現、色々工夫してみて下さい。

表現の幅が豊かに一層拡がります様に(*^^*)

最後に
ベートーヴェン ソナタ作品27-2第1楽章 
常にピアニシモで・・・聴覚を失いつつあった作曲当時、必死で聴き取ろうとし、弦の振動を指先で感じ取ろうとしていた様に私には感じられます。

IMG_20160616_151658880.jpg

 

遠方の方の動画レッスンも回を重ね、だいぶお互い慣れてきました。
上京の際はご多忙な中、レッスンに来て下さるので、フォローもできます。

従来のレッスンの様に直接演奏が聴ければそれが一番ですが。

でも、手や身体の使い方が悪いと音が荒れてくる事は動画でもはっきり解ります。怖いですね(*^^*)

・・・・・・・・・・・
以前も書きましたが、ツェルニー40番の単発レッスンを頼まれました。
曲が長いので、手が途中で痛くなる、という事でした。
で、その後ご連絡を頂きました。
 

普段の先生に又レッスンに言ったら言われたそうです。
「フニャフニャな音です」
「テンポ遅すぎます」
これ、想定内でして、もちろんレッスン前にお話しておきました。

確かに鍵盤を下まで押さないと、芯のない音になり、フニャフニャ何言いたいのか解らない演奏になります。
けれど、それは指先できちんと鍵盤を押して!という事で、実は大変です。

指を付け根から下に押す筋肉、というのは大変小さい筋肉です。
小さな筋肉は意識しにくく、中を通る神経回路も少ないです。
なかなか大きなしっかりした音は出せません。期間かけて育てる必要があります。

ここでしっかりした音だけ求めてしまうと、他の方法で出してしまいます。

指を鍵盤から離して上から落としたり・・・
手の甲や手首で一音ずつ押したり・・・
こうすると確かに簡単に大きなしっかりした音は出ます(やかましく重たいですが)

只、一音一音上下運動を伴う為、次の音にスムーズに進まず、ボテボテ聴こえます。
ひどい場合、大きな音の為に体重を乗せるので、次の音への移動が重労働になります。

速く弾ける様にならない、とか色々問題ありますが。
何より、重くてダサくて素敵にならないのです。
でも何故か「ツェルニーだから素敵でなくていい!」となってしまうのです。

確かにツェルニーはイマイチな曲かもですが!
無理矢理、とにかく素敵に弾いて欲しいのは、習得する技術が間違ってしまうからなのです。
(他にも理由がありますが)
 

できれば素敵でない弾き方で弾いて欲しくないのですが、この「素敵」には基準がないので説得力がない訳です。

結局、目の前で実例を示すのが一番です。
ちゃんと指で押すとこうなる。手首や手の甲で押すとこうなる。
どっちで弾きたいですか?
(子供も大人も指できちんと鍵盤を押した、ここでいう「素敵」な音を選びます)



只「指でちゃんと押して音出して!」と理想論を振り回しても、現実は、指を動かす小さな筋力や神経が未発達な状態で弾かねばならない訳です。
そこで上手に折り合う必要があります。


ツェルニー40番の方の場合、その方の先生の仰る事も一理あります。
只、今の指の筋肉では、ちゃんとした音で速く弾くのは無理なのです。

なので妥協して、少し他の動きを頼って弾いていいです。
只少しずつ指で鍵盤を押せる様に、出来る所は気をつけて、時間かけて筋肉と神経を育てて欲しい訳です。

求められる音とテンポだけにこだわらない様に!

特に大人の場合、その事を普段から意識して無茶しない様に!という事です。


困った事に、身体の特定な小さな部分、特に脳から遠い部分を思い通り細かく動かすのは大変難しいです。
指先できちんと鍵盤押すより、手の甲で「ぶん!」と押す方が、脳的には最初は楽です。

指差し確認等が良い例です。大きな動作でやると忘れないですよね。
「ガスOK、電気OK、戸締まりOK」脳的には楽に確認し、記憶でき、外出してから「あれ?」となりにくいですね。


最初は、ゆっくり、少し大きく指を動かして、頭を整理するのも良い方法です。
最終的に、最小限の動きで、きちんと指で鍵盤を押せる様に・・それを意識する事が大切です。


きちんと意識して練習するのも疲れるとは思います。
なので何となく気晴らしに弾いても良いです。でもまず1回でも2回でも、意識して音を出す習慣をつけましょう。
少しずつ、それが楽になり、常に意識出来る様になります。



日常生活で、特に4,5指だけ動かす事はまずありませんし、脳の命令が指先まで伝わらず手の甲で止まってしまうケースはよく見られます。
気長に練習していくしかありません。
でも意識すると意外に早く動く様になりますよ。


感覚としては、いちいちどの筋肉を伸ばしてどれを縮めて、とは考えていませんよね。
でも、脳はそれを処理してます。

練習とは
①どう弾くのか、きちんと曲を理解する事(理解)
②その為にどこをどう動かすのか、脳が正しく認識する事(意識)
③それを常に再現出来る様、身体に記憶させる事(要期間と反復)

という事なので、無理解、無意識、無茶は、上達には良くないです。


で、ここで大人のピアノの問題が1つ

好きな曲を弾きたい!これは構わないのですが、と~んでもなく難しい曲を選ぶケースも多いのです。

「何もそこまでてぇ~へんな曲を選ばなくても(汗)」

という事も多くなりました。
でも「好きだから弾きたい!」と言われれば、それはもう金言で(汗)

只、理解して頂きたいのは、レベルオーバーな曲は上達の大きな妨げになるいう現実。
(現実は残酷なのです)

当然、
①音楽がややこしく、理解が難しい。
②脳が動きを正しく把握出来る以上の情報量になってしまう。
③弾きにくい動きが多く、当然、手首や腕をブンブン振り回す事が多くなり、指が出来る事を習得できません。

結果、大きな音で凄い大曲ガンガン勢いで弾くけど、音楽的に残念で(無理解)指動いてない(無意識と無茶)という事に・・・
リストやラフマニノフの大曲をガンガン弾く(やかましい事が多いです)
でも、ショパンのワルツとか、ドタバタ聴いてられない!
という事、現実多いのです。
あと、手の負担が大きいので故障のリスクも高くなります。

ま、これも理想論振り回すより、バランス取りながら、上手にやれば良いです。
只、上達の妨げになる事をしつつ、早く上達したい!とか無茶言わないで下されば(笑)

あともう一点、

やっぱりセンセとしては、上達して欲しいのです。
ずっと非音楽的なピアノは聴くのが疲れます。上達してる!という希望は、センセの心の大きな支えなのです。

半分冗談ですが(笑)・・・

よく無理矢理でも褒めて下さいと言われます。お気持ち理解できます。

もちろんちゃんと褒めてます。(無理矢理でなく心から)

 

そのかわり、時々素直になるフリだけでもして下さい(笑)
センセも単純なので(笑)


何事も上手に妥協してやっていく事と良いですネ

で、上手な妥協の仕方・・・
規模大きい難曲ばかりでなく、音の少ない小品も併せて選んだり。
難曲なら時間かけて少しずつ進む様にしたり。

色々な方法を考えてみるのも楽しいですよ。


指先にまで繊細な神経を!ぐっと表現の幅の拡がります。
どんな音が欲しいのか?もっともっと意識してみましょう。
 

指先には、素晴らしい可能性が眠っています。使わないのは勿体無いですよ~(*^^*)

こちらでレッスンを複数回受けて下さった方に限り、何度か動画で補習レッスンを実験的に行ってます。
奏法の説明には問題ない様です(でも十分とは言えません)
 

体制も整っていないので一般にはまだお受けできませんが、今後色々考えてみたいと思います。
時代の変化におばさん、面食らってま~す(汗)

 

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何度か、きっかけがあってフォルテについて書いてきました。
この問題にぶつかる事が大変多いのです。

最初のきっかけは・・・

フォルテ、又はフォルテシモ、とあると、
とにかくガツン、と大きな音を出そうとする方が意外に多い事。

音楽として「?」、であっても、「フォルテですから」
とおっしゃる方が多いのです。

もちろんそういう衝撃的なフォルテも時にはありますが、少なく短いです。
(壊滅音続けば音楽壊れてしまいます)

そしてフォルテほどの執着をピアノ、ピアニシモには持たない。
そのアンバランスも気になります。

フォルテが耳障りで、まず抑える様に言うと、ストレスを感じる様でした。
「フォルテなのに何故?!」
抗議された事もあり、根深い問題を感じます。


ピアノは弦を叩く事で発音する、弦楽器でもあり打楽器でもあります。

「豊かに響かせる」
弦をよく振動させる事、他の弦もお互い共振(?)し、豊かに響き渡る。
(物理中卒、説明下手ですみません)

豊かで開放されたフォルテに、ガツン、では音が詰まります。
打鍵の速度が速く、又打鍵後に鍵盤の底から指が離れない状態。
椅子が高めの方が多いですね。上からのしかかってます。


次のきっかけは・・・
 

小学低学年の上手なお子さんの演奏を聴く機会がありました。
コンクールの経験も何度かある様でした。

幸いお母様が結果より目標に、とコンクールと上手にお付き合いしてくれてました。
お子さんも楽しそうに伸びやかに弾いてました。

お話伺うと、大きな音で、という要求があるとの事。
大きなというよりしっかりした音!という事の様で、それ自体は間違ってません。
只求めに応じ、身体が小さい為、身体をゆすって肘回して弾く事になってしまいます。

弾いてくれた曲自体は、難しいけれどその子には無理なく弾けるレベルです。
只もっとしっかりした音で、と言われると、頑張ってしまうのです。

大人と比べ身体が小さいお子さんは当然筋力も体力もありません。
身体に見合わない音量を要求すると無理が生じます。

楽しそうに身体を揺するのは悪い事ではないです。
只音量の為に揺するのは良くないです。加減が大変難しいです。

賛否両論あると思いますが・・・
身体が小さいうちに、順序を経ず大人と同じ規模の演奏を求めるのは危険です。
無理を続けると奏法自体が違ってしまい、途中で行き詰まります。


 

別の面から考えてみます。

最近は名演奏の動画もyoutube等で視聴できます。
名曲、名演奏と手軽に接する事ができ、弾きたくなるのは当然です。
子供の頃から段階を経て学んでない方も、例えばリストやラフマニノフ等を弾く事が多くなりました。

それ自体は悪いとは言いませんし、大人の方は好きな曲を弾いて良いと思います。

只段階を経てない状態で、音数が多かったり、フォルテ3つ、等と書かれた曲を弾くリスクは大きいです。

奏法は人により様々で、正解はありませんが。

例えば強弱は、指先を使って相当弾き分けられます。
小ホール程度(~250人位)ならそれでも十分です。

これを習得しないうち、腕や身体を振り回してフォルテシモを出そうとしてしまう方が多い。

見ていると、基本的に5指等が動いていない方が多い。
「1cm程度、付け根から独立して指で鍵盤を押して戻す事」ができてない。
打鍵の度に掌で鍵盤を押したり腕や肘を回してしまいます。


例えばバレリーナが高く美しく跳躍する時、彼らは全身を連携させ大変うまく使います。
だからこそ高く美しく跳躍でき、大きな表現が生まれます。

その時、当然足の指先の筋肉まで、全身の末端の筋肉まできちんと使えている訳です。
子供の頃から足の指や足底筋もトレーニングしてます。
身体に合わせて動きを少しずつ大きくし、それらを無理なく連携させる事を覚えます。

この必要な訓練を経ず、大きな動きだけをマネすれば危険です。
必要な筋肉や動きが解りませんから、細かい動きは理解できません。
目立つ大きな動きだけ模倣してしまいがちです。

ピアノの場合、指先で、付け根から鍵盤の下まで、なるべく丁寧に押す。
離す時は鍵盤の上まで戻す。僅か各指1cm程の動きですが、独立して思い通りに出来る事が基本になります。
これが出来てない状態で、速く、複雑かつ大音量の曲を弾く事につながります。

指先の可能性を理解しないまま、他で補って弾く訳で、大きく余分に動かす事になります。

打鍵したあと5指が鍵盤の上までの約1cm戻らない為に、肘をふりあげる事もよく見られます。
付根から押した5指を独立して、1cm鍵盤の上に戻す筋力や神経が未発達なのです。
その状態で、例えばベートーヴェンの中期以降のソナタ等を弾く訳です。


動きが間違ってますから本来の表現を見失い、不自然な動きで故障にも繋がります。

又この弾き方だと、重心等の身体の使い方が根本的に違ってしまい、修正が大変です。
修正自体は難しくもなく十分ほとんどの方可能ですが、地味な辛抱強さが必要で、厳しいのが現状です。

なので日頃から、筋力や神経で手に余る曲を弾く時、無理があるという自覚を持ち、注意する事が大事です。

それをせず無理を続けると・・・

フォルテ=ズン、ガツン、
という思考で、表現を見失います。

全てが輝く様なフォルテがズン、ガツンと沈んだり詰まったり。
響き渡らずに騒音だけのフォルテになってしまったり。
作曲家が、どの様なリズムで、どんな音を使って書いているか。

その事よりフォルテ=ガツン、の誤認識が最優先になってしまいます。


でもこの段階はまだ軽症で、もっと進むと。


フォルテ=ガツン!が満足感に繋がってしまう。

悲しいですが、一昔前そういう音を求められて間違って頑張った方が多いのです。
(1000人のホールでコンチェルト弾いても聴こえる様に!)


「それ耳障りだからまず抑えて、それから考えましょう」と言うと・・・
時に大変攻撃的な反応にあいます。

「なんで?フォルテなのに!」
発散しようとして止められる時の反応。

でもフォルテは「ストレス発散」ではありません。
その時、音楽が失われてしまってます。


レベルオーバーの曲を弾く際、丁寧に練習する事。

難所で、無意識に、無理矢理「えいっ!」と弾こうとする方多いです。

大きな音も速いテンポもまだ無理な段階です。

無理せず、丁寧に練習しましょう。

もし望む音量が出せなくても、まだ出来る事があります。

左右の音量の差を少なくするとか・・・
細かい音、中音、低音をうるさくない程度に少し出すとか・・・
限界を見せず1歩手前の音量でやめるとか・・・
クライマックスの前で少しテンポを緩めて拡がった感じを出すとか・・・

フォルテが発散にならない様に。
例え狭い部屋で大きなピアノ弾いても、表現できるフォルテを考えてみて下さい。

そこから見えてくる事があります。


例え指示がなくても、どう弾いて欲しいか、音の並びが語ってる場合が多いのです
バッハのインヴェンションを弾いた事がある方、そんな観点から一度楽譜を見て下さい。
本来は何の指示も書かれてません。
校訂版があるなら、どう書いてあるか、そこから考えてみると面白いです。


身体の小さいお子さんに、大人と同じ規模を要求するのは酷です。
脳や身体の成長期に合わせて大きく飛躍できる様に。


無理や無茶は無駄なだけでなく、無害では済みません。怖いですね。