八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -30ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

土曜日は良いお天気でした。

爽やかな週末の朝、6歳の男の子のレッスンから始まりました。

レッスン開始直後「ピンポ~~ン」

モニターに映るのは、次の次の大人の生徒さん!


げげっ、ダブルブッキング?




時間勘違いをされた様で、お待ち頂く事になりました。

あ~、間違ったかと焦りました



元気な男の子に孤軍奮戦している私を、笑いながら見ていらっしゃいました。

男の子は一生懸命練習してきてくれました。

左右の手が追いかけっこをして、メロディを歌うカノン

難しいですが、立派に弾けます。

ピアノを弾ける回路ができてきました。



次は4歳の女の子。孤軍奮闘、第2ラウンド


「始める前にご挨拶しましょうね」

元気一杯!

「ありがと~ございましたぁ~~」

・・・あれ?勝手に終わっちゃう?



ト音記号もヘ音記号も、随分読める様になり、音も覚えました。

一緒に数えたり歌ったりしながら、一生懸命弾いてくれます。

可愛いですね(*^_^*)

こうして少しずつ、土台が出来てきてます。




いよいよお待たせした大人の生徒さん、演奏会の曲です。

曲はアルカン(1813-1888)作曲、歌曲集第5巻より「舟歌」

Charles-Valentin Alkan 
Barcarolle 5e recueil de chants op70-6


https://www.youtube.com/watch?v=j6ZQImRlHmM#t=302



この曲を初めて知った時、「これ、アルカン?」と驚きでした。

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アルカンと言えば、絶対弾けない!練習曲 鉄道のイメージ。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=Lg-4GcfcC4k#t=1


手も頭も壊れます。安易に挑戦しないで下さい。

一応警告しましたからね!

私は一生弾きませんし、弾けません!

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気を取り直して舟歌。衝撃でした。

絶望に満ちた世界、誰にも振り向いてもらえない孤独、

乾ききったモノクロの世界




ショパンと同時代に生まれ、ピアノ作品が大部分というアルカンの舟歌

現代の孤独感と何か共感する様に感じます。



このレッスンのお陰で、爽やかな週末は絶望感に満たされました。



ところで、これ、演奏会で弾くのですか?

お客様の反応には責任負いかねま~す。

一応警告しましたからね!(笑)

就学前のお子さんのレッスンについてです。

 


まず円滑にレッスンを進める準備。


お子さんとお母様と私と、全員でルールを作ります。

 

 

挨拶をきちんとしましょう。


ピアノは大切に使いましょう


椅子から降りる時は、先生にきいてからにしましょう。

 



1度来てくれるたびに、1つずつ、お約束を増やしていきます。


みんな約束するとみんな守ってっくれます(*^_^*)

 

 



次に、この時期にしか習得できない事。


1、絶対音感


時期を逃すと身に付きません。


弾きながら、ドレミでどんどん歌います。


音を読んだり、聴いたり、歌ったり、弾いたり。

 



鍵盤に色のシールを貼ったり、楽譜の音に色を塗ってはいけません。


シールやお絵かき、色塗りと、音をリンクさせるのは厳禁です。


解りやすいからと、安易に色を使うのはいけません。

 


単なる音当てでなく五感をフルに使います。


楽しいです(*^_^*)私もいまだに楽しいです(笑)

 



2、ピアノを弾く脳の回路を作る



ピアノは大変複雑で、同時に複数の事を処理する能力が必要です。


左右の手で違う事をする。どころの複雑さではないのです。



必要な脳回路をこの時期に作る必要があります。


この時期形成できるか否かで、大きく違ってきます。

 


具体的には


左手で拍子を叩き、右手で違うリズムを叩く


できる様になったら左右の手を逆に入れ替える。

 


先生が弾くのを聴いて、すぐに歌う、弾く、叩く


できる様になったら、聴きながら1小節遅れて歌う、弾く、叩く



ごく一例ですが、ソルフェージュ的レッスンです。


楽しみながら、複数の流れを同時に処理できる様にしていきます。

 


中年の私には脳トレに思えますが(笑)




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身体も手も小さいうちに、無理は禁物です。


まず土台を作る事が大切です。

 


1、親御さんと相談し、レッスンを進める為のルールを作る事


・・自分で意識して能動的に弾く習慣を作る土台になります。

 


2、安易な方法に頼って弾かせない事。必要な経過をきちんと踏む事


・・必要な事を省略したツケは、必ず巡ってきます。

 


3、この時期にしか身につかない事を、きちんと習得してもらう事


・時期を逃してももちろん弾けますが、余分な苦労をします。

 

 


1人1人のお子さんの、一番の理解者は親御さんです。

いつもご協力して頂けてありがとうございます。


皆さん、ご理解のある親御さん達で、本当に助かります。

子供の頃の事です。

ある時、クレメンティのソナチネ、左2連、右3連のトリル

当然、合わなくてぎくしゃく。

で、どうすれば弾けるか、なんて教えてくれません。


「毎日そこ100回練習しなさいっ!」


と無茶を言うのです。

困った事に母がスパルタでした。



元々エネルギーに満ちた母、今なら働いていたでしょう(笑)

でも専業主婦で子供の近くにいます。

「100回練習しなさいってば!」

家でも言われる訳です。



でも子供だって忙しい!100回なんて無理!

それに、そこだけ練習して他が弾けないと、又怒るに違いない!




次のレッスンでも出来ない・・・

又「100回練習しなさ~い!」

も~適当でいいじゃ~~ん!(涙)

でもどうすれば良いかは、教えてくれてないのです。



で、困った事に・・・・

100回弾いてたら、

ある日、スルリ!と出来ちゃった!

このスルリ!の為に、3週間、毎日怒られて(ぐれてやる!)




以後、右9連、左5連とか全く苦労しません。

子供の私の脳に新しい回路が出来たのでしょうね。




趣味で楽しむ方達の前に立ちはだかるのが、2連(4連)と3連の壁。

100回弾かされた人が、100回弾けない人に教えるのです。

この時、悩み苦しんだ経過が生かせます。



イン・テンポ(テンポきっちり)の場合は楽です。

6分割して合わせます。


モーツァルトの時は、左「ウフフ、ウフフ」、右「オホホホ」

これ、人により効果ありました(笑)



問題は、テンポ・ルバート(テンポが伸縮する時)

大変ぎくしゃくします。

左右を合わせるという発想では無理です。

左右別々に勝手に、但し一緒に歌うから合うのです。



3連の2つ目がきちんと入れるか否かに、大体かかっています。

ほとんどの場合、早く飛び込んでしまいます。

3連が、タタタ・・・でなくタタ~タになります。



困るのは、ドビュッシーの「アラベスク1番」が大人気だという事。



「頑張ります!」

とはいえ、100回練習は無理でしょう。



最近、大変効果のある練習法を見つけました。

子どもの頃にピアノを習っていなくても、この方法なら出来る様になります。

大変効果があります。

趣味の方にはとても良いアプローチ、頑張れば皆さん弾ける様になります。

只、説明して独学でできる事ではなく、レッスンでないと出来ないのですが。



アラベスクに挑戦する生徒さん、

一緒に頑張りましょうね(*^_^*)