八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -22ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

最初に業務連絡ですが、ヤフーのメールに不具合ありました。
5日夜以降、送信記録があるのに、実際に送信されなかったメールが複数ありました。
(こういうの一番困る!)
私からの返信がないという方は、私のプライベートメールの方にお手数ですがお知らせ下さい。
又はこちらにコメント頂ければ助かります。
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楽譜を読み解く、ちょっと別の曲を例に出してみましょうね。


チャイコフスキーの四季より 6月、舟歌
個人的に大好きです(*^_^*)

https://www.youtube.com/watch?v=0Ucdew8O-mA



舟歌は曲の特徴を表す性格小品で、多くの作曲家により書かれています。
揺れる様に、8分の6拍子、8分の9拍子などで書かれる事が多いです。



念のため確認~(^^)
独学の方等に、時々ご存じない方もいらっしゃるので。

8分の6拍子は、1小節に♪ が6つ ではあります。
でも6拍子ではありません。


話が脱線

「8分の6」は6拍子でなく2拍子ですよ。

「え~~?@@?」
と言ったのが、実はうちの生徒さんで(>_<)

「え~~~っ!@@?」
私、絶対今までに説明してるらねっ!



話戻ります。
8分の6拍子は、2拍子です。

1、と、と、2、と、と、・・・・という拍子です。

1拍を3つにとるので、揺れる様な感じになります。


ところが! チャイコフスキーの舟歌は、4分の4拍子

そして Andante Cantabile


4分音符は、タン、タン、というニュアンスのある音符です。

舟歌に8分の?拍子が多いのは、浮遊、漂い、揺れ、を表すのに適しているからです。

アンダンテは教本等では、ゆっくり歩く速さで、と目安で書かれる事が多いです。

元々は、「歩く」というニュアンスを表します。

この曲は、つまり舟歌なのに、歩く様に、そしてよく歌って

面白いですね。


出だしの所だけ、ちょっと楽譜から読み取ってみましょうね。

IMG_20151008_195114646.jpg 




この曲は、ト短調、g-mallで書かれています。

一番最初の左手の音、ソ、音階の最初の音、主音です。要になる音です。


そして左手はこの音から上に向かい、和音をつくります。(1小節目)

この和音も主和音。



主和音、曲の終わりでよく使われる、トニックの和音、安定を表します。



その様な事から、冒頭の部分、以下の事が大切になります。


出だし左手

最初の左手の、ソ、の音は、漂ったり、音のあとに「?」を感じさせて弾くべきではありません。

安定した所から、自らの意思で動き出す様に弾く必要があります。

ただし、静かに・・・・




拍子

4分の4拍子、アンダンテ、淡々と漕ぐ様に弾く事。


メロディ

右手は、音階を基本とした、なだらかなメロディ、左手の低音も、なだらかなメロディ。

鏡の様に、静かで平らに弾かれるべきである事。



スラー

1小節目左手、2拍目から3拍目のスラー

このスラーにより、3拍目の和音は細心の注意を持って弾く事。

そのスラーの和音の後は、時に上昇して問いかける「?」があってもいいです。

主和音の上で静かに安定したままでもいいです。

それは自由です。





音楽を聴いて思い浮かべる事は人それぞれです。

絵画の様に映像が思い浮かぶ人。

色彩や明暗が浮かぶ人。

只単に、悲しくなったり嬉しくなったりする人。

大変貴重な人材、「な~~んも浮かばないが、音楽大好き!」いう人。

うちに1人いらっしゃいます。(笑)



先生は自分のイメージを押しつけるべきではありません。

又イメージの浮かばない人に、それを強要すべきでもありません。

何をしたら間違いなのか?を教えるべきだと思います。



この曲から何を感じ、どう伝えたいか、

楽譜をきちんと読み取る努力をした上で、弾く人が自分で決める事です。

読み取る為のルールを示し、そしてどうしたら思った様に弾けるのか。

そのお手伝いが出来ればと思います。



遠い昔に亡くなった作曲家に想いを寄せ、一緒に歌う・・・・

何と幸せな事でしょう(*^_^*)

先週、調律して頂きました。
バッハシール1.5 キルンベルガーに近い調律です。

このピアノも1920年頃製作、ピアノの時代に合った調律です。
ショパンの時代、ほぼこの調律に近かったでしょう。

大人の生徒さんの一言・・・・

「あ~、この調律でショパン弾くと幸せ~~」

でしょう?(*^_^*)

この教室に来て、良かったでしょう?うふふ
♯の多い和音が、少し歪んだ響きで何とも美しいです。


今日のレッスン、ショパンのワルツ、op69-2

https://www.youtube.com/watch?v=SUtP79EYkIw

(すみません。31分32秒から聴いて下さい)

試行錯誤しつつも、頑張ってずいぶん仕上がってきて楽しみです(*^_^*)

1393300441238.jpg 


この曲、一番最初の右手の♯ファの音が、一瞬、はかなく漂うようで、何とも言えません。

とても意味のある大事な音です。



では、この♯ファと次の左手のの音の持つ意味を、考えてみましょうネ。

楽譜を読み解く、ほんの一例です。




この曲は、ロ短調(h-moll)で書かれています

ロ短調の音階です。(旋律音階をあげておきます)

 

 最初のこの、はかない右手の音は、♯ファ、音階の5番目の音です。
(2小節目の1拍目、3小節目の4拍目にあります)


音階の5番目の音、ドミナント、は音階の最初の音に代表される、トニックに進む役割があります。


ロ短調(h-moll)である事が解れば、この音が進む方向が、ある程度予測できます。


けれど、この曲、この音だけを最初に聴いたほんの一瞬、
この曲が何調で、何番目の音か、つまり役割や方向性が、わからないはずです。

♯ファ~・・・・・?



しかも最初のこの音は、3拍子の3拍目、
指揮棒が上にあがる上拍・・・つまり、ふわ~っ


「え?」 と漂い、問いかける音です。

ほんの一瞬でも、この音の後「?」が欲しいのです。


アクセント(>)で強くとか、しっかり弾く音ではないのです。
この>は、表情をつけて、と解釈すると解りやすいでしょう。


この♯ファの音は次の1拍目にかけてタイで、弾きなおされません。


その時弾かれるのが、次の1拍目、左手の

ロ短調の音階の一番最初の音、主音が現れます。

この瞬間、♯ファがドミナントで、この曲がロ短調である事が解ります。


この左手のの役割

漂っている♯ファに、そっと沿うように、静かに手をさしのべる音です。

「一緒に行く?」みたいな・・・

♯ファはタイで伸ばされているから、漂ったままです。

タイでなく休符だとしたら、全く雰囲気が違ってきます。

(誰ですか?無造作に切っちゃう人!怒る!)




この左手のは、漂ったままの右手の♯ファの音に寄り添う音です。

あくまで寄り添い手を差し伸べる音であり、強くリードする音ではありません。


ところが1拍目、♯ファがタイなので、弾き直す必要がありません。

なので全神経、離れた左手のに向いてしまう方が多いです。

その瞬間、♯ファは、地に落ち、残念な事になります。

左手のが、そっと入った時に、右手の♯ファが漂ったままでいなくてはいけません



もちろん、妄想とか情景を思い浮かべて良いのです。

歌いたい様に歌って良いのです。

でも、ショパンがどんな風に弾いて欲しかったのか?


読み解こうとする事が大切で、その為にはルールを知る必要があります。

そうでない演奏は、根拠のない自己主張に終わります。
それがいけないとは言いませんが、私は残念に思います。

漂う様な音、寄り添う様な音を出すのは、大変難しいです。

当然、練習も必要です。



ほんの少し、ショパンの声に耳を傾けてみましょう。

ショパンは煌めく様な宝石の様な作品を沢山残してくれました。

遠い昔に亡くなったショパンと作品の中で対話ができる。

とっても素敵ですね(*^_^*)

「脱力できない~」という方、

特に1指を弾く時に突っ張る事が多いです。

そうなると例えば音階、弾きにくいですね。

で、音階の弾き方を例にして、脱力にもが必要だというお話。

愛????

真面目なお話です。



ハ長調の右手の例です。赤字が1指を使う音です。

ド・レ・ミ・ファソ・ラ・シ・・レ・ミ・・・・


1指のところで変なアクセントがつく方が多いです。


大変遺憾ですが、


そーゆーアクセントが都合良く求められる事はまずありません!

なおしましょう!



1指を弾く時、ベちょ、と、鍵盤に重さが乗ると、ほぼそうなります。

まず下腹(丹田)締めましょうね。
(これすぐ忘れますね)



又1指を弾く瞬間、手首が下がったり指先が上を向くなら、まず治しましょう。

手首や肘の余分な力を抜けば治るはずです
(そう簡単にはいきませんけど)





まず丁寧にゆっくり弾く練習をしましょう。

ぐっとテンポを落とします。

テンポが落とせないのは問題があるからです。

何かが不安定で、次の音に寄り掛かろうとするのです。


で、ここからややこしいから大雑把に要約


ハ長調音階、右手の場合、

ド・レ・ミ・ファ(1指)・ソ・ラ・シ・ド


ミの音をそっと大事に預かり(壊れ物注意)
ふわりと進行方向に手首の力が抜けます。

ファの上を、優しく通り過ぎ(落下厳禁)
べちょ!とできなくなります。

ソの音にミの音をそっと渡す(愛を込めて手渡し)

余分な力を抜いたまま丁寧に打鍵するはずです。



美しく弾こう、と愛を込める事で、正解を見つける事が出来ます。

手や指の使い方は、その人の気持ちの延長だからです。

愛情込めて大事に、となれば、蠅叩きの様に上から叩けません。


ここからは、音階に限らず全てのお話です。

弾き方が解らない時は、決してジタバタ速く弾かない事!



スタッカートや休符でも、過ぎた瞬間を感じる事は大切です。

今弾いている音や休符は、それを次の音につなぐ役目があります。


前の音(休符も含めて)、今弾いている音、次の音、
なるべく意識する習慣をつけましょう。

過ぎた事、現在、次の事、への連続した意識が大切です。

大変難しいです。少しずつで出来る範囲で良いです。

なので、必ずゆっくり練習する事が必要です。



音楽は瞬間の点の連続ではありません。滑らかに時が流れます。

打楽器であるピアノで、モグラ叩きで終わるか、歌えるか!

大きく違ってきます




前後の音への意識を持たず、たぁ~~っと速く弾く人が多いです。

意識を持たないから高速で弾けるのです。

例えミスなく正確に弾けても、聴くのがしんどい演奏になります。



大変大雑把ですが、技術と心は一体です。


解らなくなったら、基本に戻りましょう

どんな風に弾きたいのか、美しく弾く事を考える事
(音楽を理解し、自身が美しさを味わう事)


連続した動き、音楽の流れを意識する事
(聴き手に美しさを伝え、味わう時間を提供する)

滑らかに無駄なく弾ける弾き方を探す事。
滑らかにいかない所を、取り出して解決する事

(伝える技術を自分で探す事)


愛を込めて(*^_^*)