久しぶりに更新します。
これは個人的な私の考えです。
また、令和2年3月10日の段階のものです。
今後の状況によっては変わりうるものであることをご承知ください。
① 日本の状況はそう悲観的なものではない。
日本の死亡者数はまだ10名ほどです。イタリア、韓国、フランスなどに比べて少ないのは一つには感染者数がそれほど多くないからです。死亡者数は必ず罹患者数に比例します。日本の感染者数が少ないのは、検査数が少ないから、、、という指摘がありますが、感染者が多くなれば当然死亡者数も増えるので、現状それほど隠れ感染者数は多くないと思います。
もう一つは重症者のトリアージができていてしっかりと治療ができる体制がとられているからです(日本の死亡率は1%以下)。
イタリアのように一日の死亡者数が100を超えるようであれば、しっかりとした治療がいきわたるような状況ではありません(イタリアの死亡率は4%以上)。いわゆる医療崩壊が起きてしまっているのです。
1日の死亡者100名なら重症者は一日で1000名以上発生していると思います。1000名の重症者を手厚く治療するのは日本すべての病院を集めても無理に近い。つまりイタリアなどでは、手厚く治療すれば助かる方も相当数亡くなられているのです。
現在の日本ではヨーロッパやアメリカのように爆発的な感染の広がりは抑えられています。マスコミは恐怖をあおりますが、日本ではコロナは比較的うまくコントロールされているのではないかと思われます。
潜伏期など、感染した人がコロナと診断されるまで10日ほどかかることを勘案すると、いろんな自粛の効果は今週末位になってようやく現れると思っています。すでに今週あたりから診断される患者数は減少しつつあり、ひょっとすると日本は封じ込めに成功する数少ない国になれるかもしれません。
これは日本人が清潔で秩序を守る民族だからです。今年はインフルエンザや風邪の患者さんがとても少ないようです。つまりコロナの影響でしっかり予防しているのでしょう。また、花粉症の時期にも重なり、防寒、加湿などマスクの習慣があるのも一因だと思います。
② どうして希望者に検査しないのか?
確かに現場の医師が必要と考えても検査されないのは改善しないといけません。
しかし、希望者全員に検査する必要は全くありません。不安はわかりますが、1回の検査で陰性だからと言っても、数日後にまた不安になりませんか?ちょっとだるかったら検査するのでしょうか。電車で隣の人が咳をしていたら検査するのでしょうか?神経質な方は3日おきに検査を希望するかもしれません。
現状では希望者が殺到して病院業務は大きく損なわれてしまうでしょう。病院はコロナだけに特化すればいいわけではありません。今治療が必要ながんの方も脳出血の方も心筋梗塞の方もいらっしゃいます。
検査に予算や人をかけるならほかにすることがたくさんあるのです。いたずらに医療関係者の労力を疲弊させても長くなるであろうコロナとの闘いにいいわけがありません。
ですから本当に必要な方だけ検査すればいいのです。あえて無症候者を洗い出す必要はないのです。人に移す患者は5人に1人しかうそうです(しっかりデータで出ています)。幸いにも日本では多くが感染ルートをたどれるケースが多く、発症した人からたどって、元の感染者(いわゆるクラスター)を洗い出す作業をすれことが最も効率的なのです。
③ 日常の生活について
手洗い、うがい、場合によっては洗眼も外出から戻ったら行ってください。皮膚から感染することはありません。
ライブハウスの感染者が多く出ていますが、映画館など人が多く集まる場所は控えた方がいいでしょう。
頻回に水分をとってください。胃の中に押し流されたウイルスは多くは胃液の酸で死滅します。
マスクは効果があります。きちんとしたつけ方をしましょう。きちんとつけると少し呼吸しづらい感じが出ます。よく鼻を出して付けている人がいますが、それでは効果がありません。眼鏡も効果があります。マスクやメガネは顔を覆うので、顔に付くウイルスも減らせます。
睡眠、食事等も含め、常識的なことですが、インフルエンザの予防とほぼ同じと思っていただいて結構です。