ベニハナでスシ食いねぇ
この日は別に楽しみなことがあった。
アンマンにあるメリディアンホテル内のベニハナというレストランでは、
15ディナール(約2260円)で食べ放題のスシブッフェがあるという。
ただし毎日やっているわけではなく週一回、
火曜日限定の企画であるらしい。
で、ちょうど今日がその火曜日。
さらに今日は出発してからちょうど6ヶ月目の記念すべき日である。
「これは行くしかない。」
と、毎日アラブ料理ばかりで、
日本食が恋しくなっていた私たちは、昼食もとらずにお腹を空かせて、
7時からスタートのところを6時半には店の前でスタンバイしていた。
開店と同時に一番乗りで店になだれ込むと、
目の前には握り寿司や巻き寿司、味噌汁などが綺麗に並べられていた。
「ご注文は?」の問いに聞く耳も持たず、
「ブッフェ。ブッフェ。」と連呼して早速取りに行く。
サーブ用のお箸は持ち手のところをゴムで縛られていた。
お箸を使い慣れていない人への配慮だろうが、
日本人の私たちにとってはかえって使いづらかった。
たこやいか、サーモンなどのネタに真っ先に飛びつく。
味噌汁も用意して、準備万端揃ったところで、
「いただきます!」
期待に胸を膨らませて一口した感想は。。。。
「ぐにゅぐにゅや。。。」
ネタはともかく、シャリがなんとも柔らかすぎだった。
会う人、会う人においしいという話を聞かされており、
かなり期待していたのだが、、、
うーむ残念。
たまたまこの日はシャリのあがりが良くなかったのだろうか。
それでも、トータルとしては十分満足できた。
フルーツポンチやサラダなんかもあったし、何より久しぶりの日本食だ。
店内を見ているとこの店はどちらかというと鉄板焼きが名物のようだった。
「Art of Japan」と書かれた店のパンフレットにも、
鉄板焼きを前にして奇妙なポーズで構えているシェフの姿が描かれている。
ただ焼くだけではなく、
シェフがヘラでジャグリングしたり、具を宙にほおり投げて皿に載せたりと、
目でも楽しめる内容になっているらしい。
続々とやってくるお客さんたちは「テッパンヤーキー」と言って、
鉄板で繰り広げられるシェフの曲芸的パフォーマンスに拍手を送っていた。
「Art of Japan」は遠めに見ていても凄いなと思わせる技だった。
でも、日本人の私からすると、そこで繰り広げられているアクロバティックな技の数々は、
日本というよりもどこか中国を思わせるものだった。(yo)
握りズシ、巻きズシ、みそ汁?、サラダ、フルーツポンチが食べ放題
ジェラシュ
ローマ遺跡ジェラシュに行った。
ペトラに次ぐヨルダン最大の見どころだと言われているが、
すでにシリアで散々ローマ遺跡を見て、お腹一杯だった私たちは、
どうせまた柱が並んでいるだけだろうと、失礼な話、あまり期待していなかった。
そうは言っても一応ヨルダンが誇る有名な観光地である。
アンマンからもそう遠くない。
これは是非行っておくべきだろうと、こぶしを振り上げバスに乗った。
ムジャンマ・シャマーリーからミニバスでおよそ30分。
バスは遺跡の前を通ったが、少し離れたムジャンマで下車したため、
遺跡まで歩いて戻ることになってしまった。
入場料は1人8ディナール(約1200円)。
土産物屋をかき分けると巨大な門が出迎えてくれた。
なかなかの迫力。
「お、これは。」
一瞬心のバロメーターが上がったがしかし、
門をくぐってズンズン進んでいくと、
上がり出したバロメーターはまた急に下がっていった。
「うーむ。やはりまた同じような柱の連続だな。」
正直な感想は、シリアのパルミラやアパメアの小さい版と言った具合。
しかも、遺跡のすぐ横は普通の住宅が広がっており、
道路も通っているので情緒もあまりないときている。
今にして思えば、周りに人気がなく、
荒涼とした中にあったパルミラは結構良かったのかもしれない。
ジェラシュを見て、逆にパルミラの良さを再発見することになった。
それでも観光客は多かった。
良かったところと言えば、
ローマ劇場で恐らく団体客向けに行われていたベドウィンの音楽が、
タダで聴けたことぐらいだろうか。
ベドウィンの楽隊が生演奏してた。団体客を装って鑑賞する
帰りのバスはてっきり行きと同じムジャンマから出ているのだと思って、
わざわざ遺跡から10分ほど歩いたのだが、
ムジャンマでアンマン行きだというミニバスに乗ると、遺跡の前で降ろされた。
アンマン行きはここから乗り換えなければならないのだという。
行きは1人0.85ディナール(約130円)だったので、
「1人0.3ディナールなんてえらく安いなぁ。」
と思っていたのだが、どうりで。。。。
わざわざムジャンマまで歩いた道をまたバスで戻ってきたのだった。
お金を払ってまで、わざわざ。。。
なぜに行きと帰りで乗り場が違う?(yo)
死海と谷
アンマンのキングフセインモスクの前から、
54番のバスに乗ってムジャンマ・ムハジェリーンへ。
死海行きの1人0.75ディナール(約115円)のミニバスはすでに待機していた。
1時間ほど揺られ、スウェイマあたりの死海道路まで行くと、
ミニバスの運転手に「ここで終わりだ。」
と言われ、私たちは無理矢理降ろされた。
バスの車体にはしっかりとデッドシーと書いてあるのに。
どういうことだ。
ミニバスはそのまま折り返して行ってしまった。
死海への道路。こんなところで降ろされても。。。
乗客の1人にデッドシー行きか?と聞かれ、
案内されるままに着いて行くと、別のミニバスが停まっていた。
「死海まで4ディナールだ。」
冗談じゃない、高すぎる。
相手にしないでいると、普通の乗用車のおっさんが声をかけて来た。
「死海まで5ディナールだ。」
なんなんだこの人たちは。
明らかにボッタクられているのを承知で乗るのもバカらしいので、
こうなったら歩いて行くか!と一旦道路を歩き出すが、
歩いていくのにはあまりにも距離がありすぎる。さすがに無謀だ。
ちょっと離れたところで様子を伺うことにした。
すると、先ほど4ディナールと言っていたミニバスにどんどん人が集まり出し、
バスは動き出した。
慌てて私たちもバスのところへ戻る。
乗れと言う親父に、いくらだ?と聞くと今度は2ディナールになった。
二人で2ディナールならいいか。乗ることした。
アンマンビーチまで行く客は私たちだけらしく、
他の乗客はスウェイマ村で次々と降りていった。
ホントの運賃はいくらだろう?と見ていると、
みんな明らかに1ディナール札ではなく小銭を渡している。
しかもなぜか運転手は受け取っていなかった。
2ディナールでも相当ボッタくっているようだった。
死海の辺にはリゾートホテルが立ち並んでいる。
バスの運転手が、ホテルの前を通る度にこれは何ホテルだ。
といちいち紹介してくれる。
いくつかのホテルを通り過ぎるとアンマンビーチが見てきた。
公営のアンマンビーチは思いのほか綺麗だった。
入場料一人7ディナールを払い、早速ビーチへくりだす。
水に入って、どんどん進んでいく。
と、突然、体がフワリと浮いた。
体を動かすと、横にクルッと一回転した。
沈むことの方が難しい。
こ、これは、楽しい。
あまり長時間入っていると良くないらしいので、
ちょっと入っては出てを繰り返して、しばらく遊ぶ。
傷口や体の穴という穴が痛くなる人もいるらしいが、大丈夫だった。
水をなめてみるとしょっぱいを通り越して、痛かった。
ミネラルをたっぷり含んでいるのか肌を触るとぬるぬるした。
浜辺には全身真っ黒な人も歩いていた。天然の泥パック。
みんなでプカプカ。向こう岸はイスラエル。全身泥だらけの人もチラホラ
帰りはバスが通っていないのでヒッチハイクしなけらばならない。
そんなに簡単につかまるものかと不安だったが、
手を上げると案外簡単に停まってくれた。
アンマンまで帰る途中、谷に差し掛かると人だかりが出来ていた。
救急車も来ているようだった。どうやら車が谷に転落したらしい。
ヒッチハイクした親父の二人組も車を停めて野次馬しに行っていた。
ガードレールもない道なのにみんな猛スピードで飛ばすので、
冷や冷やしていたのだが、やっぱり落ちる車もあるのだ。
ヨルダンの谷は本当に深い。死海に落ちても決して沈むことはないが、
谷に落ちると二度とあがってくることはできない。(yo)
岩のドーム ~アンマンへ帰る
と、同時にヨルダンに帰らなければならない日でもある。
岩のドームの開放時間は7時30分から10時30分。
わずか3時間ばかりしかない。
7時に起きて、さっそく旧市街へ行って、
イスラム地区の入り口を目指した。
鉄の扉はまだ固く閉ざされていた。
人通りも少なく、あたりには誰もいない。
時間になり、ようやく扉が開けられると、中から警官が出てきた。
さっそく中に入れてもらおうと、扉の方に進もうとすると、突然。
「ノー」
止められてしまった。
確かにここから岩のドームに行けるのだが、
ツーリストの入り口はここではないらしい。
「どこか?」と聞くと、なんと嘆きの壁の入り口の中だという。
慌てて、嘆きの壁へ向かう。
せっかく早起きしたのに出遅れてしまった。
荷物検査を受けて広場に出る。
ここがそうだという入り口にはすでに長蛇の列が出来ていた。
嘆きの壁の東側から壁の上に向かって、とってつけたような長い坂道がある。
岩のドームへ行くには、明らかに臨時で造りました。
というようなこの道を通らなければいけなかった。
今まで何回も目にしており、なんなんだこれは。
と、思っていたものがまさか入り口だったとは。
検問ではやっぱり、いやに時間のかかる荷物検査を受けなければいけなかった。
さっきの嘆きの壁入り口での荷物検査は一体なんだったのだろうか?
岩のドームのある広場はだだっ広く、思ったほど人がいなかった。
思う存分金色の玉ねぎを堪能した。
昔は中に入れたようだが、今では異教徒は一切立ち入り禁止らしい。
ひっそりとたたずむ岩のドーム
岩のドームはムハンマドが天馬ブラークに乗って、神の元に上っていった場所とされている
国境行きのバスに乗るため、バスターミナルに行くと、
今日はない。という返事が返ってきた。
そんなバカな。昨日聞いたときは、あると言っていたのに。
「どこから乗れるのだ?」と聞くと、少し離れたところから出ているらしい。
バスは少し奥まったところにある会社から出ていた。
国境まで30シュケル(約900円)のシャトルバスは出発直前だった。
アレンビー国境に着く前、バスはやはり途中の検問所で、
爆弾等がないか入念にチェックされ、乗客一人一人のパスポートがチェックされた。
ここでもやはり、「武器は持ってますか?」と質問された。
。。。だから持ってませんての。
国境に着くとイスラエル入国時とは比べ物にならないほど、簡単な手荷物検査が行われ、
めちゃくちゃ高い出国税150,50シュケル(約4500円)を払わされた後、
出国カウンターに行くと、これまた入国時とは比べ物にならないほど、
何の質問もなくあっさり通してくれた。
入国時にしっかりスタンプを頂戴したので、
パスポートにはしっかり出国のスタンプが押される。
流れにそって、他のパレスチナ人とともにバスに乗って着いたのは大型バス乗り場。
ここからヨルダン側行きのバスに乗らなければ行けない。
バス代13シュケル(約390円)を払うと、手持ちのイスラエルシュケルは無くなった。
てっきりJETTバスに乗るのだと思っていたらABDOというバス会社だった。
国境を抜けると、案の定セルビスがたむろしていた。
ほとんどが7ディナールとか8ディナールとかいう中、
5ディナール(約700円)のセルビスを捕まえる。
セルビスはムジャンマ・シャマーリー行きだが、
乗客の中にダウンタウンに行くという人がいたので、
その人と途中で降りて、タクシーをシェアすることに。
しかし、このおじいさんは自分の家の近所で降りると、
「じゃ。」と去って行ってしまった。一人残された私はどうすれば良いのだ?
タクシーの親父は、ホテルまで行くなら追加で2ディナールだと言ってくる。
なぜにそんなに高いのか?
あきれて物も言えない。無視して歩くことにした。
幸い、途中で道を聞くとホテルからそう遠くない場所だった。
3日ぶりにユリと再会。
激辛カレーを食べながらお互いの3日間を話し合った。
なんだか新鮮だった。(yo)
久しぶりにみるアンマンの街並。やっぱり坂が多い
やけに幻想的な夕焼け
前のバックパックがつぶれたので、新しいものに買い換える。
DIESELってあのディーゼルなのだろうか?
18ディナール(約2600円)








