こんにちは、あやです。
ご覧いただきありがとうございます。
前回は「子どもに対する否定的な接し方とは?」についてお伝えしました。
https://ameblo.jp/oyakodeasobu/entry-12489897807.html
今回は「乳幼児期(0~3歳)に育てたい知・徳・体とは?」についてお伝えします。
みなさん、「生きる力」って知ってますか?
生きる力とは文部科学省 学習指導要領にも記載がありますが、
(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/)
知・徳・体のバランスの取れた力のことです。
変化の激しいこれからの社会。
今の普通が普通ではなくなるかもしれない。
人間の仕事がAIにとってかわられるかもしれない。
生きる力とは、これからの社会を生きる為に
確かな学力、豊かな心、健やかな体の知・徳・体をバランスよく育てることが大事ということです。
では、知・徳・体って何のことでしょうか。
ひとつずつ見ていきたいと思います。
知・・・知的好奇心
徳・・・自己肯定感・他者肯定感
体・・・体を動かす楽しさ
こんなかんじです。
では、バランスよく育てるとのことですが、実は育てる順番があるんですが・・・
どんな順番でしょうか?
当ててみてください!!
答えは
体→徳→知
の順なんです。
0~3歳の乳幼児期の体(=運動)は、体育的な運動というよりは、1つ1つの動きや動作のことを指します。
例えば、寝がえりやハイハイ、ものをつかむなどです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ運動を獲得していない状態で生まれてきます。
脳の中には神経細胞が1000億ほど存在していて、
大脳皮質(脳の一番新しい部分)の神経細胞は130億個。
神経細胞同士の絡み合いによって運動がおこります。
そして、この運動で自立に向けて発達を遂げていくのです。
運動が現れるには脳やからだのなかで次のようなことが起きています。
①感覚が正常に働いていること
②脳に伝わること
③脳で情報を正しく処理すること
④処理された情報をもとに命令がでること
①~④があって運動につながる
動きや脳の働きはのちに知性へとつながります。
ですので、
乳幼児期にまず育てたいのは子どもの身体(運動)なんです。
ここでいう運動とは体育的なものではなくて、寝がえり、ハイハイ、つかまり立ちなど一つ一つの動きや動作をさします!
赤ちゃんははじめ、偶然からこういった動作を獲得していきます。
例えば、寝がえりで言うと、なんかコロコロしてたら偶然寝返りできた!みたいな感じです。
しかし、その後は「ものをとりたい!」などの意欲とともにどんどん上手になっていきます。
そして、そういった運動の獲得が、徳(自己肯定感や他者肯定感)を育てる一助となります。
自分でできたという達成感から自分を信頼できるようになり(自己肯定感)、
自分を信頼できると他者も信頼(他者肯定感)できるようになります。
自己肯定感や他者肯定感の育て方はこちらをご覧ください。
https://ameblo.jp/oyakodeasobu/entry-12482963946.html
そして知(知的好奇心)は、さっきの寝返りの例えでいうと、
「ものをとりたい!」「反対側の世界を見てみたい!」という意欲や好奇心です。
運動が獲得されているからこその知なんです。
そして、意欲や好奇心をもつには徳(自己肯定感と他者肯定感)が必要です。
周りの環境や自分への安心感があるから、知(知的好奇心)が持てるようになります。
ですので、乳幼児期にまず育てたいのは体(運動)です。
たくさん体を動かすことで脳が刺激され、安心感や意欲が育てられます。
子どもの吸収力は年齢が低ければ低いほど高いです。
でもその方法や順番を間違えてはいけないんです。
子どもの発達には正しい方法があり、その発達を促すためには動きを伴います。
大事なのでもう一度。
乳幼児期の知・徳・体の育て方は、
まずは子どもの身体を育てる
です。
たくさん遊んでたくさん体を動かすことが大切なんですね。
みなさんは、どう考えますか?
次回は「子どもの成長のプラスサイクル・マイナスサイクル」についてお伝えします。
https://ameblo.jp/oyakodeasobu/entry-12491568982.html
最後までご覧いただきありがとうございました。
今日は脳のお話が出ましたので、1冊ご紹介させてください。
赤ちゃんがなんでこんな行動するの?など、脳科学者の視点から書かれた本です。
読んでみると、そんなに特別なことはしなくてよいのかなと思いました。
もし、ご興味があれば手に取ってみてくださいね。
今日もみなさんが笑顔で過ごせますように。