かつて、シングルコアで「3GHz超え」とか、「オーバー4GHz」というクロックスピードを競い合っていた時代は事実上遙か彼方の話となったのです。
まあ、よくよく考えれば妥当な進歩で、例えば、「ビデオ編集(特に圧縮作業)している最中にインターネットでYoutubeを見たいなぁ」などと思った時、シングルコアでは1つのCPUで2つの作業を同時に行わせることになる訳ですから、双方の処理速度はガックリと落ちます。
それを解消するためには、単純に複数のコアを1つのCPUに載せれば良いのですが、当時、そうしたCPUはIntelの「クアッドコア(4コア)」しかありませんでした。
このクアッドコアは、いわゆる 『 マルチタスク(複数作業) 』 をこなすため、具体的には複数台のディスプレイにそれぞれ異なった画面を映し出しながら作業を行うようなグラフィックデザイナーやCADクリエーターなどに向けられた製品で、いわゆる「プロ仕様」のCPUであるばかりか、当然のごとく 『 超高額 』 でワタクシらのような一般ユーザーがおいそれと買えるような代物ではありませんでした。(一部のゲーマーさんは、こぞって買っていたようですが)
その価格差を考慮したのが、第1世代といわれるIntelの「Core2 Duoシリーズ」であり、このCPUの登場により、デュアルコアの開発に遅れをとっていたAMDはマーケットシェアをかなり喰われてしまったとも言われています。
そして現在、CPUは「第3世代」と呼ばれる時代に突入し、IntelもAMDもマルチコア製品を「バンバン」作るようになりました。
かつての憧れだったクアッドコアなど既に「当たり前」かのように存在し、6コア、8コア、中には16コアなどという 『 化け物 』 のようなCPUまで販売されているのが実情です。
しかしながら、我々のような一般ユーザが「そこまでのハイスペックを求めているか」というと決してそうではなく、これは、かつてシングルコアで頂上を競い合っていた時代の「練り直し」なのだとうなとワタクシは捉えています。
確かに、8コアや16コアのCPUを使えば実際の処理速度は飛躍的に向上しますし、他人との差別化や優越感を味わうことも可能です。
ただしそこには、「それに見合った初期投資が必要」で、特に、Intelの8コアを狙うのだとすれば「AMDの倍以上の投資が必要になる」ことも、心の隅に置いていて欲しいと思います。
かく言うワタクシも、メイン機ではAMDの8コアを使ってます。
2次キャッシュの容量はIntel製のものにはかないませんが、何といっても「価格面で有利」なところが一ユーザーとして魅力的に感じているところです。
じゃ、今日はこんなトコで。
長文失礼☆でも、また書きますっっ!!
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