2007年を振り返る-粉飾に始まり偽装で終わる- | OX理論が測る企業価値

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26年前、資金繰りに特化した財務分析手法が産声をあげた。
それは、【あらかん】から【OX理論(アラーム管理システム)】へと進化を遂げた。
【OX理論】を土台として、企業分析にいそしむALOX社専属ライターのメールマガジン、それに付随するこぼれ話を掲載。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2007.12.27
 オックススタンダードメールマガジン  『 S T A N D A R D 』
             
 2007年を振り返る-粉飾に始まり偽装で終わる-
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 【今年の記事タイトル一覧】
 下記は今年のメルマガ及び月刊BOSS連載記事のタイトルである。 


 1月5日  粉飾ラッシュ 駆け込み開示の動機
 1月10日  今年の倒産を予測する
 1月18日  甘すぎた不二家
 1月24日  リース会計基準変更のインパクト
 1月25日  日本企業の二極化を読み解く
 1月27日  リース会社がリース会社でなくなる日
 2月5日  ニュービジネス大賞受賞企業 民事再生法申請
 2月15日  薄利多売の業態で在庫急増の謎~PCサクセス~
 2月23日  信用失墜が解散原因~みすず監査法人~
 3月2日  ブランドとコストパフォーマンス(不二家)
 3月2日  架空循環取引の相手先を探る~アイ・エックス・アイ~
 3月20日  さまざま余波~みすず、IXI、審査の厳格化
 4月23日  “正常化”する監査~被監査企業<監査法人~
 5月23日  倒産リスクランキング-新興市場編-
 6月8日  グッドウィルグループ-介護事業の継続性に疑義あり-
 6月21日  倒産リスクランキング-東証・大証編-
 7月23日  不正のキッカケを探る-ミートホープが自己破産-
 9月5日  審査マンの存在価値-粉飾を看破せよ-
 9月18日  2年ぶり東証1部上場企業の破綻-クレディア-
 9月28日  相次ぐ上場企業の破綻-マキ製作所とみらい建設-
 11月6日  正常化する上場企業の破綻件数 -クインランドとノヴァ-
 12月5日  信用リスク分散化の功罪-サブプライムローン-



 ※
 上記のコンテンツはブログにて開示しています。
 http://ameblo.jp/oxalarm/




 【2007年の「今年の漢字」は「偽」】
 記事タイトル一覧からも今年は「偽」の年だったと言える。
 月刊BOSSにおける「粉飾ラッシュ」の記事から始まり、

「みすず監査法人の解散」「架空循環取引」「グッドウィル・グループ」

「ミートホープ」などなど、「偽」の年だったことは間違いない。



 粉飾にはじまり、偽装で終わった2007年と言えるだろう。




 ちなみに、2007年「今年の漢字ベスト10」は下記の通りである。

 1位 「偽」 16550人(18.22%)
 2位 「食」 2444人(2.69%)
 3位 「嘘」 1921人(2.12%)
 4位 「疑」 1848人(2.03%)
 5位 「謝」 1844人(2.03%)
 6位 「変」 1631人(1.80%)
 7位 「政」 1482人(1.63%)
 8位 「乱」 1307人(1.44%)
 9位 「暑」 1226人(1.35%)
10位 「心」 1205人(1.33%)
 (参照:http://journal.mycom.co.jp/news/2007/12/12/025/




 【来年は・・・】
 来年の予想については、2008年1月下旬までに発行する
 「今年の倒産を予測する2008年」にて送付します。

 
 ポジティブ的な要素が少なく、「陰」か「陽」で言えば、
 「陰」になる気配が濃厚ですが・・・。


 

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 決算書や会計を分かりやすく解説する本が相次いで出版され、
 それが結構売れている。
 「会計講座に出席してまで勉強はしたくないが、少しの努力で財務諸表を
 読めるようになりたい」という需要はある。
 今後、決算書の構造を理解して分析できる能力が、今後のビジネスや
 個人の資産運用において、他者を引き離す実用的な付加価値となる
 かもしれない。



発行元 オックススタンダード() http://www.ox-standard.co.jp/