倒産リスクランキング-東証・大証編- | OX理論が測る企業価値

OX理論が測る企業価値

26年前、資金繰りに特化した財務分析手法が産声をあげた。
それは、【あらかん】から【OX理論(アラーム管理システム)】へと進化を遂げた。
【OX理論】を土台として、企業分析にいそしむALOX社専属ライターのメールマガジン、それに付随するこぼれ話を掲載。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2007.06.21
 オックススタンダードメールマガジン  『 S T A N D A R D 』
             
 OX格付ワースト20-東証・大証編-
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 【加ト吉の循環取引】
 2007年5月30日、大阪証券取引所は冷凍食品専業大手の加ト吉を
 監理ポストに割り当てた。加ト吉は関連会社を巻き込んだ循環取引の
 発覚が引き金となり、過去5年間にも及ぶ有価証券報告書を訂正した。
 


 今後発表される書類の内容とその審査結果次第では上場廃止になる
 可能性がある。




 【不祥事ラッシュ】
 一昔前まで、【粉飾】【決算延期・訂正】【循環取引】【不正会計】の発覚は、
 "新興企業の専売特許"だった。しかし、加ト吉、日興コーディアル

 グループ、三洋電機などの東証・大証の老舗企業においても不正が

 相次いでいる。


 新興企業だけではなく、大企業においても、法令順守の理解に欠けている
 企業があると言えそうだ。場合によっては、不正の露見により倒産に至る
 ケースも充分にあり得る。




 【OX格付による倒産リスクランキング】
 東証・大証において、格付評点が40点以下の企業(58社)から、
 手元の流動性が低い企業を中心にランキングした。



 <ランキング>
  http://www.ox-standard.co.jp/analysis/pdf/rank2.gif

 また参考情報として、監査法人によるイエローカードと言われる
 「継続企業の前提に関する注記(ゴーイングコンサーン)※」が
 有価証券報告書に記載されているか否かをチェックした。




 【上場廃止】
 2007年5月23日、東京証券取引所はインターネット総研を上場廃止

 にすると発表した。取引所は、上場不適格と判断した企業に対して

 強硬手段を用いるようになった。

 6月末の株主総会ラッシュにかけて、東証・大証企業にも上場廃止、
 そして倒産の可能性が高まっている。


発行元 オックススタンダード() http://www.ox-standard.co.jp/