さまざまな研究者、実務家が、それぞれ、いい会社を、それぞれ独自の視点で研究されておりますが、特に、近年、従業員が幸せを感じることにフォーカスされているものが多い印象を受けます。
環境の変化が激しくライフ・サイクルが短くなっている状況だからこそ、今までのようなカリスマ経営者の強力なリーダーシップで、目標設定し、結果重視する山登り型よりも、従業員参画という団体戦による、波乗り型経営に重点が移ってきているように感じます。
安定的な時代 | 不安定な時代 |
目標設定(山登り型) | 波乗り型 |
結果重視 | 信頼関係の積み重ね |
個人戦 | 団体戦 |
強力なリーダーシップ | 共感・共鳴 |
問題解決型 | 価値創造型 |
数々の研究、論文を読まさせていただき、また、たくさんの経営者のお話を伺う中で、私自身が感じた未来に残すべき“いい会社”について、ひとつの結論を見出しました。それは、「社員の幸せを考えている、そして、社会に貢献している」ことを大義にしていること。そして、その大義のもとに
① 情報がオープン
② 従業員に重要な権限が与えられている
③ 従業員一人一人が、で、経営者と社員が同じ視点で、主体的に行動している
④ 従業員は、GIVEの精神でかかわる人や周りの環境(ステイク・ホルダー)に対して、プラスの貢献をしている
⑤ 得られた成果をシェアする
という要素があるといえます。
そして、そこには、規模の追求、拡大ということ以上に、永く続く、永く働けることに関する価値観が重要視されているのではないでしょうか。
このような会社だからこそ、仕事も、面白く、社員がイキイキし、ルンルン気分で、月曜日がくるのが待ち遠しく思えるのではないでしょうか。
もっというと、それは、
「オーナシップカルチャーが醸成されている会社」と言えるのではないかと思っています。
先ほど紹介したコーオウンド・ビジネスを実際に訪問させていただき、空気に触れてみて、そのいい会社の要素を感じました。
(株)オーナーズブレイン 小泉大輔