昨日、小牧市で、こまき信長・夢フォーラム2「信長の城づくり」が開催されました。記念講演として、私が「信長にとって小牧山城築城とは何だったか」を話し、そのあと、愛知県埋蔵文化財センターの鈴木正貴氏が清須城の、小牧市教育委員会の小野友記子氏が小牧山城の、岐阜市教育委員会の内堀信雄氏が岐阜城の、滋賀県教育委員会の仲川靖氏が安土城の、それぞれ最新の発掘調査についての報告がありました。
私は、従来いわれてきた稲葉山城攻めの橋頭堡説に加え、犬山城の織田信清に圧力をかけるためという理由もあったのではないかと考え、周辺の小口城などとの関連についても論及しました。
シンポジウムでは、信長による土の城から石の城への転換点、信長の中国趣味、禅宗様の庭づくりなどにもふれ、上洛して足利義輝に謁見したときみた京都の繁栄と、本格的な小牧山城下づくりは関連してくるのではないかと指摘しました。最新の発掘成果によって、これまで既成概念として頭の中にあったものも考え直す必要があることを感じ、勉強になったフォーラムでした。
先日、「戦国ふくい」の文化遺産活用実行委員会主催によるシンポジウムが福井であり、私が基調講演として「戦国ふくいの魅力」をお話ししました。
これは、「戦国歴旅」ガイドの養成とモニターツアー事業の一環として取り組まれたもので、奥越地域・一乗谷及び周辺地域・嶺南地域の3つに分け、座学と実地研修が行われるというものです。
パネルディスカッションで印象に残ったのは、クラブツーリズムテーマ旅行部顧問黒田尚嗣氏の発言で、「現地を訪ねることで、そこの土地に住んでいる人から話を聞き、それが、気づき・発見・感動になる」というのと、地元メディア代表として出席した福井新聞文化生活部長伊与登志雄氏の「まちづくりビジネスに歴史遺産を生かすことができる」という発言でした。
史跡はただ保存されるというだけではだめで、活用することが必要と考えている私としても、勉強になるシンポジウムでした。福井県観光営業部文化振興課が中心になって進める事業ですが、「営業」という文字が部名に入っていることで、福井県の積極的姿勢を感じました。

福井で、はじめて常山(福井市・常山酒造合資会社)を冷酒でいただき、熱燗はいつもの一本義を呑みました。
9月8日までの日程で表記の特別展が開催されています。テーマは「秀吉に備えよ!! 続羽柴秀吉の中国攻め」で、秀吉軍による毛利氏との戦いに関する文書等が展示されています。
ふだん、なかなか本物を見ることができない吉川史料館の吉川氏関係文書、国立歴史民俗博物館所蔵の亀井家文書などは一見の価値があります。天正4年(1576)正月28日付、別所長治宛織田信長黒印状(個人蔵)は、私もはじめて目にしました。
その他、毛利方の城から出土した瓦や皿など、珍しいものが多く、また、「清水宗治七将図」も実物ははじめて見ました。よく、これだけの品を集めたと感心して帰ってきました。