ライブハウスの最後尾より -14ページ目

ライブハウスの最後尾より

邦楽ロックをライブハウスの最後尾から見つめていきます。個人的な創作物の発表も行っていきます。

どうも( ^_^)/

 

 

 

映画の後はモスな者です。

 

そういえば昔、ファストフード店が食用ミミズを使ってるという都市伝説がありました。

 

都市伝説、実話怪談、陰謀論、どれも語り口は魅力的で、ワクワクします。

 

しかしひとつ忘れてはならないのが、「それが本当だったとしても、自分たちの生活に影響はほとんどまったく無い」ってことです。

 

アポロが月に辿り着いていなかったとして、エリア51に宇宙人がやってきていたとして、残念ながらそのことと俺たちの生活は何の関係もない。

 

仮にマックの肉がミミズだったとして、ワクチンに5Gが混じっていて打ったら我ら一人一人にIPアドレスとWi-Fi機能が搭載されるとして、それはもうどうしようもない。

 

力なき市井の一般ピープルである我々に、大企業や国際社会が仕組んだ陰謀をどうにかすることなどできない。

 

ゲノム編集で牛肉と同じ味になったミミズを腹に溜め込むしかないし、一人二人が拒否したとして粛々とワクチンは打たれ続けていくのです。諸行無常。5Gが身体に馴染んだらパスワード教えてください。

 

冗談はここまでにして、『ゴジラVSコング』はそんな楽しい陰謀論の物語でした。

 

 

 

・使命に目覚める陰謀論

 

俺が都市伝説や陰謀論を好きなのは、ぶっちゃけてしまえば暇だからです。

 

日々の家事やら賃金労働やらその他こまごました作業やらを終えたら、特にやることがない。時間はけっこう余る。

 

そんな暇人に、陰謀論は手っ取り早い使命を与えてくれます。

 

「この謎を暴かねばならない。世界を救わねば」といった類の、ヒロイックな使命です。

 

映画の主要キャラの一人バーニーはそんな陰謀論者の一人ですが、彼の境遇は暇人というには少しかわいそうなもので、彼を見つめる脚本の視線は、いくぶん優しく思えます。

 

作中時間で五年前、前作『KOM』で大変な目にあったマディソンも、いろいろ思うところあったのかゴジラ限定の陰謀論者です。この手の人間の造形としてよくあることですが、とにかく行動力がある。ストーリーを引っ張る存在として、陰謀論者がいかに使い勝手が良いかがよく分かります。

 

で、二人が追う陰謀は真実でした。大企業が、とんでもない陰謀を企てていました。

 

このときの二人の快楽物質の量たるやとんでもないものだったと思われます。

 

 

多国籍な巨大企業が陰謀の主役になるのは新しいタイプですが、この映画にはもう一つ、古いタイプの『地球空洞説』が出てきます。

 

マジか、と思いました。まさか2021年にジュール・ヴェルヌの『地底旅行』の実写映画が見られるとは思いませんでした。

 

こちらもまさかの真実で、怪獣たちの故郷として描かれています。

 

こんな楽しくて気分の高揚する世界ってなかなかお目にかかれません。

 

世界を滅ぼそうとする悪徳企業!?

南極から地球の空洞に行ける!?

 

ちょっと楽しすぎるので、「これちゃんと現実に戻ってこられるのか」と心配になります。

 

 

 

・すべては怪獣が占めて、締めてくれる

 

しかし、この映画は大丈夫です。

 

何せタイトルが

 

ゴジラVSコング

ソース画像を表示

ですよ。

 

 

「怪獣なんてけったいなモンがのっしのっし歩いてる世界なんだから、エイペックスは世界征服を狙う巨大企業だし地球に空洞もあるんだよ!」

 

という制作者の声が聞こえます。

 

その通りとしか言いようがありません。

 

 

ゴジラが熱線を吐き、キングコングが斧を手にし、海上で、街中で大喧嘩するのを観ていればいい。

 

トンチキな陰謀と都市伝説に染まった頭が、パッと晴れ渡ります。

 

陰謀論よりもずっと楽しい「映画の時間」の始まりです。

 

 

ぶん殴れ! ぶっ壊せ! 人間なんか気にするな! やっちまえ!!

 

驚きの隠し怪獣も登場し、映画後半はずっと七歳児みたいな笑みを浮かべていたと思います。

 

そんな楽しみにどっぷりと浸らせてくれる怪獣の魅力が満ち満ちた映画です。

 

そして、劇場を出て「大企業の世界征服? 地球空洞説? ……それなんだっけ?」となるわけです。頭は怪獣で占められ、また映画はきっちりと締まり、怪獣によって余計な考えはなくなるのです。

 

 

モスバーガーではエビカツサンドを食べました。

 

(^ω^ )エビ……

(^ω^ )エビラ?

(^ω^;)エビラの肉!?

 

 

あまり怪獣にのめり込み過ぎるのも考えもののようです。

 

 

 

どうも( ^_^)/

 

タオルケットを新調した者です。

 

物持ちが良過ぎてもう何年振りかも覚えていません。

 

 

CIVILIANのアルバムは、なんと四年ぶりです。

 

 

 

 

 

 

Lyu:Lyu時代から数えても、フルアルバムと呼べるのは三枚目。十年以上一線でやれているバンドとしては破格の少なさではないでしょうか。

 

間が長く空く傾向は、自然、一枚一枚が“重く”なるということでもあります。

 

 

今回も、ずっしりと来ました。

 

 

 

01.遥か先の君へ

 

今日(2021.6/2)から3000年後の未来、終末を迎えた世界の手記をポエトリーリーディングで歌った曲です。

 

コヤマさんの読み方がとても上手いです。抑揚の付け方、リズム、声量、静かな佇まいから、曲と共に少しずつ熱を上げていく感情の入れ方も、素晴らしく上手くてほれぼれします。

 

バンドの挑戦だったのでしょうが、もうずっとこのスタイルでやっているかのような自然体がありました。

 

 

02.ぜんぶあんたのせい

 

ライブではたびたび演奏されていたアップテンポなロックソングです。吐き捨てつつ叩き付けるような高速リリックだったり、≪全部自分(あんた)のせい≫、≪全部自分(あんた)の“生”≫だったりといった歌詞の妙をようやく味わうことができました。

 

人生の業、原罪、目を逸らさずに生きていけよという叱咤に似た感情がぶつかってくる歌でした。

 

 

03.何度でも

 

 

 

宇宙的なシンセですが、冷たさはなく、グラグラと煮え立つようなCIVILIANのグルーブに乗ってどこまでも熱いです。

 

≪最後の0.001秒のさらに奥へ/核心まで≫と、振り絞るような熱量のCメロで、キラキラとしたギターと深いリバーブをかけたドラムが奥行きを演出するところが好きです。

 

グルーブは燃えてはいるんだけど、アンサンブルは計算され尽くされている、歪に整頓されているとでもいいましょうか、丁寧に大爆発するバンドだと思います。

 

 

04.懲役85年

 

俺もそういうところがあるのでよく分かる、と言い切ってしまいますが。

 

これは、四六時中死ぬことばかり考えている人だからこそ出てくるタイトルのひとつです。

 

暗く言葉を鈍器にしてぶつけてくるヴァースと、開けたコーラスで構成されたラップのような楽曲です。デトロイト発のラップを聞いているような爽快感があります。

 

 

05.千夜想歌

 

アニメの世界観にあわせ中国楽器のサウンドを採用しながら、CIVILIANの音に落とし込む職人のような仕事が光るアッパーチューンです。このイントロのフレーズ、自然にゾクッとさせますね。

 

 

音もそうですが、楽曲の構成がとても耽美です。

 

グッと重心を落として静かに鳴らすからこそ、盛り上がるところがよりドラマチックに、なによりロマンチックに響きます。

 

 

06.導

 

 

 

哀しみと、美しさと、激しい愛を描くバラードです。

 

CIVILIANはバラードが上手いロックバンドであることがひとつの特徴であり他と一線を画す部分ですが、この曲は“ディストーテッド・アガペー”以来の到達点なのではないかと思います。

 

ツーコーラスめからのベースがとても雄弁に楽曲を語っているので、ぜひヘッドホンで音量をグワッと上げて聴いてほしいです。

 

あと、サビのB'zみたいなオリエンタルサウンドのギターがとてつもなく美しいです。こちらも端正な中国楽器の音をフィーチャーしているんですが、それ以上にギターで表現してやろうという気概をビシバシと感じます。

 

07.本当

 

ここまでがレコードでいうところのA面の終わりだというように、壮大でホッとするバラードで一旦アルバムを締めてきました。

 

≪数多の不安や迷いや後悔の先で/その果てでちゃんとあなたを選ぶ≫

 

ただ喜びや楽しみや幸せだけを求めているだけじゃ得られない“本当”は、疑いや、恐れや、憎しみや嫉妬といった不出来でときとして不道徳と糾弾される感情を経たうえで得られる。否、そういったものを経ないと、愛なんてものを信用できないのかもしれません。

 

本当に、これでアルバムが終わってもいいくらいのテンションですが、続くんです。

 

 

08.人間だもの

 

地獄みたいなクリスマスを過ごしているらしい「僕等」の物語を追ったと思われる歌です。

 

予約したレストランの席で別れ話を切り出されたか、もしくは浮気がバレたか、想像はいろいろできてしまうんですが、ロクでもない場面なのはよく分かります。

 

「だって人間だもの」

 

「それを言っちゃあお終めぇよ」と俺の中の寅さんが叫びます。すごく深刻な曲なはずなんですけど、どこかおかしみを感じ喜劇的にも聴こえます。

 

 

09.残火

 

アルバムの中盤で重めなバラードを続けてきますが、“本当”で一回締まったおかげで冗長さを感じさせません。

 

愛に飢え、乞う人の歌でしょうか。それとも終わってしまった恋を自分のせいだと嘆く歌でしょうか。

 

渇望は悪徳と仏教ではいわれますが、求めずにはいられない人の宿業を認めてどこか優しく歌ってくれているようです。

 

人生の残り時間で、この歌の主人公はもう誰も愛さないつもりのようにもみえます。しかし火は未だ残っているというところに、救いを見出せもします。

 

 

10.夢の奴隷

 

あれ、俺SUPER BEAVER聴いてたっけ?と思ったわけではないですが、「うわぁ!?急に青春スポーツアニメのOP始まった!!」とは思いました。

 

どうやらベースの純市さんはこの曲がお気に入りだそうで、あまりに直球な夢を叶える人を応援するような8ビートにびっくりします。

 

なんですか、今度は『ハイキュー!!』のOPの話が来てるんですか。と冗談は置いて、こういう軽やかさを出す余裕が生まれたんですねと感慨深くもあります。

 

 

11.正解不正解

 

 

 

こちらはぜひライブバージョンを聴いてほしいです。

 

しかし、『魔王学院の不適合者』が二期をやれるほどにまで跳ねるのは、自分の中で昨年ちょっとした事件でした。

 

アニメーション制作陣と演者の熱量が予算を跳ね返していたというか(←ド失礼)、その中には確実にこの楽曲の爽快感が手伝っていたはずです。

 

タイアップに恵まれるんじゃなくて、一緒に掴み取っていくんだというサクセスストーリーを描いた曲だったんじゃないでしょうか。

 

 

12.フランケンシュタイナー

 

誰かに笑われることを気にするあまり、全身を自分と違うものに取り換えていってしまう人の哀しき物語を描いた歌です。

 

“顔”第二章とでもいうか、コヤマさんが長年患っているらしい神経症的な部分が大いに出ています。

 

身体醜形(しんたいしゅうけい)障害なる疾患があって、いくら整形しても満足できない人というのもいるそうです。

 

さて、主人公は頭まですげ替えてしまったのでしょうか。最後に描かれたフランケンシュタイナーの本当の望みを解読すると、踏み止まったのではないかと思えるのですが、どうでしょう。

 

 

13.世界の果て

 

いつだってここが時間と世界の終点で、誰もがここから始まっていく。宇宙が五秒前に始まったわけではないけど、五秒先も分からない日々を生きる人々へのエールを歌った爽やかな楽曲です。

 

どこかエンディングテーマっぽい雰囲気があります。みんなが上手から下手に駆け抜けていくような絵が浮かびます。

 

 

14.灯命

 

「いつまで生きるのか」が一生の命題になる動物は、おそらく今のところ人間だけでしょう。

 

永遠に続けと思う日もあれば、もう終われと思う日もある。義務と仕事にうんざりしながら懲役85年を生き潰していく我々の命は、しかし、実は灯(ともしび)のように儚いです。

 

このアルバムに至る道の途中、ボーカルとして、一つの危機を迎えていたコヤマさんの柔らかく美しいファルセットがとても綺麗に響いています。

 

 

その美しさは、やはり哀しみをたたえています。

 

 

どうも( ^_^)/

 

活火山に関しては書かないと決めた者です。

 

何をいってるのか分からない人は分からないままで大丈夫です。分かる人はここで「へへっ」と笑って済ませてください。

 

 

 

これまでのメッセージを超えようとしているアルバムだと思いました。

 

仏陀が「悟りを開きたいあまりに苦行ばかり課すのは遊んでるのと変わりない」と言ったように、優しさを内にも向けようとしています。

 

それを踏まえて、8曲、聴いて行きましょう。

 

それでも世界が続くなら

僕は君に会えない

 

01.ライフ/アフターライフ

 

最初に聴いて思ったことは「ベースの音が深いなぁ」でした。

 

車の中などで聴いてみると、ステアリングがビリビリするほどの深く、ノイズになる寸前の周波数まで拾っているかのような音に惹かれました。

 

もともと、このバンドのベースは音の出し方がいいなと思ってましたが、今作でひとつ、到達しましたね。

 

 

 

 

 

この曲について、テーマは「自尊/自愛/自分を許す」あたりでしょうか。

 

いつかは「がんばったね」って 自分を許すことができるかな

 

逆説的ですが、自分を許せないのは、許すほどの罪を犯しているわけでもないからだと思います。

 

何も悪いことをしていないのに、この世界に存在していることが許されないような気がしてしまう。「死にたい」ではなく「死ななきゃいけない」と思っている。理不尽な死刑宣告に納得がいかない。

 

いつしかそんな理不尽を内面化し、自家中毒に陥ってしまった“ライフ”を≪叩き壊したスマートフォン≫という非常に現代的な喝を感じさせる所作で一旦ぶち壊した。

 

そこから始まる“アフターライフ”が、どうか楽しみと喜びに満ちた―――いや、ただ今よりも少しは苦痛の少ない生であればいいなと語る、祈りの歌なのかもしれません。

 

 

 

02.タイムトラベラー

 

それでも世界が続くならの歌詞における“笑顔”が、ポジティブな意味で使われることはほぼありません。

 

だいたいにおいて、笑顔は奥底の悲しみから目を逸らし、他者に「迷惑をかけない」ために使う理性的な道具であり、腹の底から自然発生する感情を殺す凶器として扱われます。

 

でもこの曲は、笑い合うことを肯定する。理由もなく、理解もいらないから≪笑ってやろうぜ≫と歌われます。

 

そして、泣くことをやめなくてもいいとも歌われます。バンド史上最上級に優しい歌なんじゃないでしょうか。

 

 

バンドサウンドの真骨頂たる、じんわりと瞳に沁みてくる涙のようなリバーブギターの使いどころが素晴らしく素晴らしいです。

 

 

03.生活と自粛

 

踊れないファンクといった趣きの曲です。それでも世界が続くならは土台はダンサブルな曲も直立不動で聴かせるところがあります。

 

生きてくだけでこんなんで 死んでいくことも困難で

こんなにちゃんと韻も踏んでるのに、「そんなことよりこのグルーブをちゃんと聴かなくちゃ」って気にさせる、稀有なアンサンブル力を持ってます。

 

こちらでも、自分を許すことが出てきます。

 

せっかく生活も止まったんだから、自責や自傷も自粛してみたらどうかな? というメッセージではないかと思いました。

 

 

04.遺書

 

“遺書”ってタイトルの曲がここまで作られていなかったのが意外です。「そういえば無かったね」ってなりました。

 

歌詞に出てくる“君”が遺した言葉なのか、はたまた、まるでラブレターのようなこの歌詞が遺書なのか。どちらとも解釈できそうです。好きなのを選びます。

 

 

さよならで思い出したんだ 君が僕の隣にいたってことを

この世に不幸がなければ、誰も幸せになりたいなんて思わないでしょう。

 

まるで苦しむために生きているようではないですか。それは嫌です。

 

もう二度と会えないだろうけど、また会えると信じて生きていくことが、苦しみばかりの人生に対する反逆になるのかもしれません。

 

 

05.僕の音楽を聴いてくれてる君へ

 

間髪入れずに殺人的なディストーションが右耳から左耳に突き抜けていきました。

 

こんな手紙みたいなタイトルなのに、めちゃめちゃパンクなのが面白い。落ちサビのベースとか、クリックを使ってないらしくだんだん早くなっていくテンポもライブ感マシマシでとても良い。

 

なのに最後の最後で「ごめんね」って言っちゃう。

 

「そういうとこですよ」と言いたいので、また彼らのライブ行きたいです。

 

 

06.カウントダウン

 

「声、近っ!」というのが最初の感触でした。アコースティックらしい「雑味も旨味」なサウンドを堪能できます。それってつまり、人生と同じです。

 

 

夢のせいでおかしくなる。愛のせいで人が狂う。綺麗な言葉じゃ生きられない。信じられたのは音楽だった。多分、綺麗なものって優しくないんです。音楽が持つ柔らかさを信じたい気持ちは、自分にもあります。

 

 

アウトロで、音がいきなりブチッと切れて、ノイズが流れる。急に終わってしまうのも人生です。カウントダウンは、理不尽なまでに淡々と刻まれます。

 

 

07.月曜日

 

最初は“凪待ち”だったのが、洒落っ気のないタイトルになるのが非常にらしいです。

 

 

二本のギターのハーモニーが気持ちいいです。忙しそうですが、こういう切迫した緊張感が音楽の楽しさです。

 

ポツポツと降る雨のようなサウンドが、嵐のようなサビに乗り出していく展開も見事です。

 

 

俺にはバンドマンの知人友人がたくさんいて、ある人は正社員として働きながら、またある人はバイトに殺されかかりながら、はたまたリボ払いのアリ地獄にハマってるどうしようもない連中もいるんですが、総じてみんなタフガイです。とても真似できない。

 

 

月曜日が嵐になるような日常は、ちょっと御免こうむりたいな、なんて軟弱なことを思ってしまうわけです。

 

 

 

08.猫と飛行機

 

アメリカの国家運輸安全委員会(NTSB)の行った調査では、航空機に乗って死亡事故に遭遇する確率は0.0009%である、と発表されている。

 

ある種の大当たりを引いてしまった悲劇も、自分と関係なければ上手く悲しめない。そんなところまで自己嫌悪の領域を広げてもしょうがないんですが、そんな人の性(さが)から目を逸らせないからこそこういう音楽をやっているんでしょう。

 

 

自分以外のことまでぜんぶ背負おうとするのはメサイアコンプレックスっぽくもあり、自我が大きくなり過ぎて疎まれるところもありそうですが、

どうやったらモテるか どうやったら好かれるか

そんなことが音楽なら辞めてやるよ

こうして「そんなもん知るか」って歌われると本気度が伝わりますね。

 

 

「恥でカッコつけが始まったらおしまい」とでもいうような覚悟が伝わります。

 

 

以上8曲、まだまだ自分より他人が優先されますが「一緒に悩み苦しんでいこうぜ」って雰囲気は伝わりました。