楕円球空間 -68ページ目

研究会など

先週は怒涛の一週間。

火曜は前述の演奏会に行き、同期の親友とワインを呑みながら語り合ったがちょうどその頃N系雑誌からrejectのメールが・・。水曜朝に准教授の人から連絡を受け確認したが酷いeditingだったので編集部に粘ってもう1回だけチャンスを貰えることに(これは木曜の出来事)。

水曜夜はすっかりダークモードになりながら高校同期の大学人たちと酒宴。最近できた「醪音」という英勲とかを作っている齊藤酒造直営の日本酒の店。つまみは高いが美味しく、日本酒もおいしいが気分は最悪。さんざん毒を吐きまくって(苦笑)なんとか心の平衡を保つ。

木曜は編集部とやりとりしつつ、アメリカからダチ(苦笑)でもあるI.A.博士を迎えて5時間ぶっ通しで議論。こちらの最新のネタを全部出してcritical discussionをしてもらい、将来的に予想される批判の種を全部潰そうというもの。本当に議論は楽しく、学生も「めちゃ楽しかったです」と好評。夜はお好み焼き屋で引き続き議論&懇親。

金曜は自分が主催の研究会。アメリカから2名、日本にいる外人も1名呼んで大きな会にしたが、期待通り盛り上がった。まぁ自分が一番楽しんだ感じだけど・・・。終了後、翌朝が早いA博士と一緒に軽い夕食を空港で。そのまま某研究会で賞をもらった学生のお祝いで10時半ごろまで飲む。

土日はほぼ休養。

今週は既に月曜に某終了Pjの関連ワークショップに呼ばれて参加。10年前なら決して出ないであろう「結晶を組まない、バンド図が書けない汚い材料はいやだな」という感想が出て自分でも驚愕した。随分自分の物性物理観も変わったということだ。夜は高校の大親友たちと江戸川橋の「いずみ」という吉田類系酒場で遅くまで語り合う。至福の時間。

昨日は早朝の新幹線で大学に戻り、思い切り忙しい1日を終える。もう1本の論文のレビューが戻り、これもやや劣勢。なんだか大変だ。

京都大学交響楽団第190回定演

創設95周年記念演奏会。

・ヨーゼフ・シュトラウス「天体の音楽」
・マーラー交響曲第9番

京都公演を聴いた。180期以来の長期低落傾向に歯止めをかけて25年前の伝説的名演に近づけるか、が問われるシーズン。結論から書くと「かなり頑張った」。

天体・・は冒頭のpizzが綺麗なのに驚く。日本人のしかもアマなので所々ウィンナーワルツとしてサマにならないところがあるのは我慢。しかし最近の京大オケはこういう曲がうまくなった。自分のころでは考えられない。

9番は指揮の井上ミッチーが随分と流麗な演奏を目指している印象。25年前とは違う(自分は高3だったが新聞でも批評が載って(しかも高評価)びっくりしたのを覚えている)。オケは2楽章までは慎重に行きすぎて逆に決め切れない、という不完全燃焼感があったが(それでも十分にいままでの演奏よりも好演かつ熱演で練習したなぁ、という印象)、3楽章で突然覚醒しぶわーっと鳴り出した。コーダは圧巻で最後の音が(あのデッドな)ホールにワーンと響き(しかも音程最高)、それが消えると同時にアタッカで4楽章に突入。冒頭の弦の響きに「今日は来てよかった」と思った。4楽章もバーンスタインの対極にあるようなカラヤン的な響きと流れ重視の演奏で、私の好みではなかったがいつの間にか引きこまれていた、という印象。周囲の咳が気になった、という友人のコメントもあったが、普段はこういうのが気になる自分が気にならなかったということはそれだけ集中できていたということか。

3公演の初日なので、大阪・東京、ともっといい演奏になりそう。学生諸君はあまり慎重にならずに3楽章のように勝負してもらいたい。そのほうがきっともっと名演になる予感。

OBとして嬉しかったのは140期のメンバーなどのインタビューをまとめた別冊。本物のパンフを無視して読みふけった(読みごたえ十分)。140期に出た先輩によれば「堪らない企画」だそう。ツボを押さえている(笑い)。

シーズン終了

予想をはるかに上回る好勝負に興奮した決勝だった。昨年の記事で予想したように3連覇は達成されたが、むしろ天理ラグビーの素晴らしさを全国にアピールできたことが大きいかも(これも以前から記事にしてきたので)。

帝京は思ったほどエグイラグビーにならず(相田さんのレフリングもよかったと思う)、適度にBKに回し、それに比例して適度に天理のチャンスボールになる。後半くらいからBKに回すとターンオーバーされてピンチになるのでまずい、という意識で帝京は統一された模様。ラックからは出すが大きくは回さない、という感じに。天理は前半に何度かあった大仕掛けで得点しきれなかったのが響いたか?それでも後半33分の同点トライはしびれたなぁ。

結局帝京がスコアでは勝ったが、真の勝者は天理だ。本当は早稲田がああいうラグビーを帝京に対してしないといけないと思うのだが(BKにスキルのない慶應や明治ではできない)、その早稲田はFW大型化に伴いロクにタックルできないメンバーになってしまったのがなぁ。天理は愚直に真面目に痛いタックルを80分続けて好感度は最高潮。7年前の対同志社7-70を見ている者としては、あの頃からずっと愚直にやってきたことが開花した!という嬉しさでいっぱいだ。

さぁ、来年。4連覇をどこかが阻めるか、だが・・・?帝京はメンバー的には結構入れ替えなのかな。来年のメンバーがどうなるか、楽しみではある。明治はBKの整備が進むかどうか?早稲田は・・・、メンバー的にさらに今年から小粒になる(今年なんとか後半立て直したのは井口が復帰したからで、留年でもしてくれない限り来年はダメだと思う)し、鳴り物入りの1年生トリオもインパクトに欠けるかなぁ。慶應は多分ダメ。むしろ一気に復活した同志社に期待。天理は大駒が抜けるのでかなり戦力ダウンか?それでもあの愚直ささえ受け継げばそこそこ戦えるかも。リーグ戦は関東がこのまま上昇できるか、だが相対的にはリーグ戦グループの地位は下がりそうだ。

スカラ座「カヴァレリア」&「パリアッチ」

BSで放送されたものの録画をやっと見た。

指揮はハーディング。演出は知らない人(苦笑)。2本見ての印象は

・カヴァレリアはダメ
・道化師は名演(ただし指揮を除く)
・クーラは凄い(相変わらず)
・リチートラは今ひとつ

だった。道化師はトニオ役のバリトンが非常にうまく、締まる。音楽もやっぱりカヴァレリアよりずっといい。密度といい旋律の綺麗さといい数段上、という印象。クーラはもっと凄いと思ったがいつもよりは凄くなかった(過去の実演@チューリヒ「トゥーランドット」やビデオ@カターニャ「カヴァレリア」のほうがもっともっと迫力がある)。それでも終盤の「名前を言え~~~!!!」の辺のキレぶりは演技的にも素晴らしい。引き込まれる。これに比べるとリチートラは単調。過去にナポリ・サンカルロの日本公演で実演を聴いたがやはりぱっとしなかった記憶あり。

指揮のハーディングはチャカチャカとよく動く割には棒に表現力がなくイタリアオペラに向かないなぁ、という印象。あの棒でもちゃんと名演にしちゃうスカラ座はある意味素晴らしい(我関せず、というところか)。そもそもハーディングの指揮をうまいと思ったこともハーディングの演奏を素晴らしいと思ったこともないので相性が合わないのか、所詮この程度なのか。

いざ決勝

準決勝は勝敗は別にして得点について(得点と勝利の相関について)は的中。

関東は序盤に自分たちのペースにできそうなところで何故かBK勝負にしてしまい流れを手放してしまった印象。流れが拮抗したところバタバタっと2本とられたので一気に天理ペースに。そこから後は勝機はほぼなかったように思う。

帝京はエグい9メンラグビーで数字上は完勝。あそこまで徹底できるのは凄いが、あれだけのFWがあるならもっとBKで勝負できるだろう、というのは素人考えか。おかげでBKはたまにしかボールが回らないので集中力に欠けるのかミス連発。ますますボールが回らない、という悪循環?

ともかく決勝。見ていてたのしいのは天理。BKの完成度は賞賛に価する。慶應戦の勝利で完全に覚醒した感あり。心情的には応援しているが、帝京のエグい9メンラグビーに付け入る隙があるかどうか?絶対条件としては先制パンチ。できれば2本先に取って帝京のゆっくりペースを捨てさせることか。帝京リードでは延々とボールを保持されて終盤は終わってしまいそうだ。10点リードして初めて互角、と見た(勝負の行方という意味では)。繰り返すが心情的には天理応援。でもやっぱり帝京かな?

賀正&Neujahrskonzert

数少ない読者の皆様、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

2012年はバッハのカンタータで幕開け(ただいま44枚目)。厳粛な気持ちでスタート。朝永先生の本を読んだり去年から積み残しの論文の計算をやってみたり。途中散歩で下御霊神社に行く。猫を2匹見かけ、幸せなきもちに。

夜は恒例の。ヤンソンスの再登板で期待したのだが、自分の体調がもう一つなのもあるのか、前回ほど興奮しなかった。なんだか地味目の演奏&選曲。テンポも前回より遅め?ひょっとすると30日にクライバーの92年の録画を覧てしまったのも悪かったかも。

今年はこのへんの物理をちゃんと理解しよう、という目標を立てた。じっくり取り組みたい。

2011年・終了

ということで終了。

今年は物理面では進展の多い1年だった。自分の理解も(計算能力も)大幅にアップできたような気がする。あとは論文をいくつか通せば文句なしなんだが。まぁこれは永遠の課題で退職するまでやきもきするんだろう。教育面でも学生が賞を2つもらったし、こちらも自分の研究室の伝統というかカラーがだんだんでてきた1年だった。あとは居候スタッフが・・・(以下略)。出張面では忙しかった。今年はずいぶん海外出張を代わってもらった(テキサス・カリフォルニア・マサチューセッツ。アメリカばっかだな)にもかかわらずイギリス・ドイツ&アリゾナ・シンガポール・アメリカ1ヶ月、これでもう合計2ヶ月以上留守にした。

来年は今のところバンクーバー(7月)・チューリッヒ(7月)だけ確定かな。釜山(6月)・上海(9月)は多分代わってもらい、ロンドン(9月)は多分行かないかな、と。お、来年は静かな1年か?(と毎年年始は期待するが実現したためしがない)

今年は海外出張が急にしんどくなってきたので、そろそろ自重しないといけない。疲れると物理ができない(込み入った理論とかが理解&計算できない)ことがはっきりわかったので。あと、来年はN系雑誌にもっとばんばん出せるようにしたい。第1期3カ年計画終了の年でもあるし、特任准教授さんにいいポストを取ってもらい、新任助教さんと楽しく数年過ごす基礎を築かないとね。

「ご老人は謎だらけ」

あっという間に読了。

自分には到底理解できない「老人」なる生き物を解説してくれた本、を期待して購入。意外にも科学的分析が多く、そういう意味で理解しやすい本。「老人」は理解できないが、理解出来ない行動の背景はなんとなく理解した。共感できないけど。

スカラ座 ドン・ジョヴァンニ

大掃除も終了し、かと言って物理をやる気力もまだ出ないのでぼーっと見ていた。

低能首相が辞めたので何年ぶりか大統領と首相が開幕日に揃い踏みだった模様。国歌がかっこいい(後半部分が特に)。

出演はマッテイ・ネトレプコ・ターフェル・フリットリと超豪華(ついでにネトレプコはさらに豊満になりおにくの付き方も超豪華になった・・・。37インチの画面からあふれる膨満感。フリットリと2人で並ぶとフリットリがスリムに見える・・・・)。音楽もモーツァルトのオペラで一番好きなものの1つ(あとは魔笛)なので文句なし。演出はカーセンで不安だったが、これが実にいい演出で自分の好み。ドン・ジョヴァンニを永遠のアンファンテリブルとして旧体制や旧秩序への挑戦者(挑発者)として描いていて老人嫌いの自分を見ているようだ(苦笑)。

唯一にして最大の問題は指揮者だ。何でも今年から常任になったらしい。相変わらずノッタリとしてテンポでリズム感が悪く、モーツァルトのワクワク感が全然でない。なんでバレンボイムがこんなにあちこちのメジャーオケやオペラの常任になるのか・・・、と悩んだが、そういえばどこでも前任者はスパルタで知られた人ばかり。はは~ん、温泉治療みたいなぬるま湯を志向したところが呼ぶのね、と納得。どこもバレンボイムの前任者がガンガン鍛えまくってレベルを上げていったが、オケのほうがしんどくなって音を上げて次はもうちょっとのんびりやりたいな、と思った時に名前が出るようだ。ということで、あと数年はスカラ座から名演は期待できないな、と悟った。

The CD of the Year

今年はほとんどCDを買わない1年だったような・・?

買ったのはクライバー1993年の「英雄の生涯」(ライヴ)とバッハのカンタータ全集だけか?カンタータは今38枚目まで進んだ(笑い)。日曜朝の音楽はこれだ(教会か?)。

来年はCDを買うか、一気にiTuneに流れるか・・・?