内田光子・ヤンソンス
録画しておいた内田光子のコンサート2つを見る。
1番目はザルツブルクでの室内楽。シューベルトのノットゥルノとシェーンベルクの月に憑かれたピエロの2つ。ノットゥルノは初めて聴く曲だったが佳曲で、すぐにネットで検索してしまった。月に憑かれた・・のほうはいままでに何回か聴いたが、以前のクリスティーナ・シェーファーのものはあまりピンと来ず全く期待していなかったが、Sprechstimmeを今回はドイツの舞台女優の人がやったことが成功の鍵か。今までの印象はぶっ飛ぶくらいいい演奏だった。
2番目はミュンヘン・ガシュタイクでのバイエルン放送響とのもの。ベートーヴェンの協奏曲第3番はフェルトが弦を叩く音まで臨場感にあふれたいい録音。内田光子の弱音はため息が出るほど美しく、ヤンソンスの指揮は控えめに内田のソロにつけていく品のいいもので、極めて上質な演奏だった。後半は(別の演奏会かもしれないが)「英雄の生涯」。テンポは遅めだがだれず&間延びは全くせず(この辺がただ遅いだけで曲の構造も見失いがちなティーレマンと違うところか)、オケの音も綺麗。さすがヤンソンス。満足した。
1番目はザルツブルクでの室内楽。シューベルトのノットゥルノとシェーンベルクの月に憑かれたピエロの2つ。ノットゥルノは初めて聴く曲だったが佳曲で、すぐにネットで検索してしまった。月に憑かれた・・のほうはいままでに何回か聴いたが、以前のクリスティーナ・シェーファーのものはあまりピンと来ず全く期待していなかったが、Sprechstimmeを今回はドイツの舞台女優の人がやったことが成功の鍵か。今までの印象はぶっ飛ぶくらいいい演奏だった。
2番目はミュンヘン・ガシュタイクでのバイエルン放送響とのもの。ベートーヴェンの協奏曲第3番はフェルトが弦を叩く音まで臨場感にあふれたいい録音。内田光子の弱音はため息が出るほど美しく、ヤンソンスの指揮は控えめに内田のソロにつけていく品のいいもので、極めて上質な演奏だった。後半は(別の演奏会かもしれないが)「英雄の生涯」。テンポは遅めだがだれず&間延びは全くせず(この辺がただ遅いだけで曲の構造も見失いがちなティーレマンと違うところか)、オケの音も綺麗。さすがヤンソンス。満足した。
一息つく
論文をいろいろ出しすぎてなんだかよくわからなくなってきたが・・・。
通ったもの2本:1本はプレスリリース予定。もう1本はReview。
査読中:N系1本まだやっていてPR系2本、ACS系1本、AIP系1本。
投稿前:少なくても2本。
おまけに某巨大Pjの締め切り前で大変だった。やっと一応終了。来週から勉強に集中できるかも。
合間にハルバースタムのThe teammatesを読みだした。電車の中だけだが、名作の予感。訳本の訳がクズという噂なので英語版なんだが、いい話の予感(笑い)。
通ったもの2本:1本はプレスリリース予定。もう1本はReview。
査読中:N系1本まだやっていてPR系2本、ACS系1本、AIP系1本。
投稿前:少なくても2本。
おまけに某巨大Pjの締め切り前で大変だった。やっと一応終了。来週から勉強に集中できるかも。
合間にハルバースタムのThe teammatesを読みだした。電車の中だけだが、名作の予感。訳本の訳がクズという噂なので英語版なんだが、いい話の予感(笑い)。
最近の読書
向井万起男「謎の1セント硬貨」
大リーグ熱狂的ファンの万起男さん(向井(内藤)千秋さんの旦那さん、ちなみに千秋さんは女性として素敵な人だと思う。もう1人は伊達公子。)のエッセイ。A新聞に連載されている「大リーグ大好き!」というエッセイが非常にうまくて、とてもお医者さんの趣味のエッセイという感じではなかったので買ってみた。中身は秀逸。とにかく疑問に思ったことは徹底的に調べまくりアメリカ人にメールしまくり解決するエネルギーが素晴らしい。さらに、万起男さんのメールにちゃんと返事をしてくるアメリカのごく一般的な人の反応がまたいい。アメリカという国家とはまた異なる、人間味と人間性あふれる対応でなかなか感動的なエピソードが多い。万起男さんの筆も叙情性も論理性もバランスのとれたタッチで、こちらもなかなか感動的。思わぬ拾い物をした、という印象。
與那覇潤「中国化する日本」
今年最大の傑作か。自分が普段なんとなく感じていたがうまく言葉や論理にできなかった「違和感」みたいなものを、日本史の(従来型の)流れをコペルニクス的に変換して大きな世界史的な文脈の中で語ってくれた名著。なおかつ講義調そのままなので広く一般の人にも読みやすい構成にしているのもよい(ちょっとふざけすぎのところもあるが、それくらいラフな感じで執筆しないとタッチーな領域なので左右両派からの突き上げが怖いところだろう)。皆さんにもおすすめする。
大リーグ熱狂的ファンの万起男さん(向井(内藤)千秋さんの旦那さん、ちなみに千秋さんは女性として素敵な人だと思う。もう1人は伊達公子。)のエッセイ。A新聞に連載されている「大リーグ大好き!」というエッセイが非常にうまくて、とてもお医者さんの趣味のエッセイという感じではなかったので買ってみた。中身は秀逸。とにかく疑問に思ったことは徹底的に調べまくりアメリカ人にメールしまくり解決するエネルギーが素晴らしい。さらに、万起男さんのメールにちゃんと返事をしてくるアメリカのごく一般的な人の反応がまたいい。アメリカという国家とはまた異なる、人間味と人間性あふれる対応でなかなか感動的なエピソードが多い。万起男さんの筆も叙情性も論理性もバランスのとれたタッチで、こちらもなかなか感動的。思わぬ拾い物をした、という印象。
與那覇潤「中国化する日本」
今年最大の傑作か。自分が普段なんとなく感じていたがうまく言葉や論理にできなかった「違和感」みたいなものを、日本史の(従来型の)流れをコペルニクス的に変換して大きな世界史的な文脈の中で語ってくれた名著。なおかつ講義調そのままなので広く一般の人にも読みやすい構成にしているのもよい(ちょっとふざけすぎのところもあるが、それくらいラフな感じで執筆しないとタッチーな領域なので左右両派からの突き上げが怖いところだろう)。皆さんにもおすすめする。
ポリーニとティーレマン
絶対にこの順番が逆にならない。
5月になっても論文(投稿中4件、投稿直前2件、投稿まで辿りつけない1件)と各種申請書(自分のも学生のも)を抱え、さらにいろいろ勉強したい計算もあり全くゆとりなし。
家では音楽だけが楽しみ。撮っておいたポリーニ&ティーレマンのブラームスのピアノ協奏曲を聴く。オケはドレスデン・シュターツカペレ。オペラではもうひとつの印象だが、この日は前プロの悲劇的序曲から名演。で、ブラームスは本当にいい曲だ、と実感。ポリーニは実に実に老けてしまって、言われないと(ピアノ弾いていないと)ポリーニと思えないくらいだが、70歳をゆうに越しているはずだが演奏は若々しい。
後半はウィーンフィルとティーレマンのシュトラウスガラなんだが、好みじゃないフレミングの歌と、同じく好みじゃないティーレマンの指揮で・・・。アルプス交響曲は好きな曲なんだが、テンポ遅すぎ。ティーレマンは何回聴いても一回もいいと思わないので余程相性が悪いのか・・・。客席の熱狂ぶりに驚嘆する。
5月になっても論文(投稿中4件、投稿直前2件、投稿まで辿りつけない1件)と各種申請書(自分のも学生のも)を抱え、さらにいろいろ勉強したい計算もあり全くゆとりなし。
家では音楽だけが楽しみ。撮っておいたポリーニ&ティーレマンのブラームスのピアノ協奏曲を聴く。オケはドレスデン・シュターツカペレ。オペラではもうひとつの印象だが、この日は前プロの悲劇的序曲から名演。で、ブラームスは本当にいい曲だ、と実感。ポリーニは実に実に老けてしまって、言われないと(ピアノ弾いていないと)ポリーニと思えないくらいだが、70歳をゆうに越しているはずだが演奏は若々しい。
後半はウィーンフィルとティーレマンのシュトラウスガラなんだが、好みじゃないフレミングの歌と、同じく好みじゃないティーレマンの指揮で・・・。アルプス交響曲は好きな曲なんだが、テンポ遅すぎ。ティーレマンは何回聴いても一回もいいと思わないので余程相性が悪いのか・・・。客席の熱狂ぶりに驚嘆する。
日帰り東京
某研究プロジェクト申請の準備のために東京へ。
前日は同じ領域の若い方とうちのスタッフで痛飲してしまった(話題は危険すぎて書けない)。やや二日酔いかな、と思いながら新幹線で移動。3時間ほどみっちり議論して、まぁなんとかなりそうな提案がまとまった。肝心なのはこれからで提案書という形にしないといけないんだけど。
5時半から春の学会でも行った高田屋というやきとんの店へ。黒ホッピー、おいし~。かなり呑んだが19時半で解散し帰宅。きびきびした能率的な一日だった。
前日は同じ領域の若い方とうちのスタッフで痛飲してしまった(話題は危険すぎて書けない)。やや二日酔いかな、と思いながら新幹線で移動。3時間ほどみっちり議論して、まぁなんとかなりそうな提案がまとまった。肝心なのはこれからで提案書という形にしないといけないんだけど。
5時半から春の学会でも行った高田屋というやきとんの店へ。黒ホッピー、おいし~。かなり呑んだが19時半で解散し帰宅。きびきびした能率的な一日だった。
最近の読書
オルハン・パムク「私の名は赤」
好きなパムクの、しかも傑作と評価の高い作品が文庫になったので即買い。ミステリータッチながら、その背景に文化や思想の対立といった普遍的題材を扱っていて、さすがパムク、というところ。ただ今回はイスラム細密画、という全く不案内の芸術分野が相手なので、そのへんの解説が面倒になって読み飛 ばしたところもある。登場人物の誰もがそれぞれの理屈を持ち、そして欠点を持っていて、誰かに共感しながら読むというような読み方ができないところがさすが練達の筆。ところどころ読みづらかった(これは自分の問題)が、読了したあとの充実感は大きい。
ベン・マッキンタイア「ナチを欺いた死体」
家では軽めのものを、ということでこれを。ミンスミート作戦という偽の上陸作戦情報をドイツに握らせるというスパイ戦のノンフィクション。楽しく読了。しかし、ドイツ側の騙されっぷりは「人間は信じたいものを信じる」という普遍的欠点を思い切り顕わにしていて、空恐ろしい。これもまた普遍性を有する問題か、と思う。
好きなパムクの、しかも傑作と評価の高い作品が文庫になったので即買い。ミステリータッチながら、その背景に文化や思想の対立といった普遍的題材を扱っていて、さすがパムク、というところ。ただ今回はイスラム細密画、という全く不案内の芸術分野が相手なので、そのへんの解説が面倒になって読み飛 ばしたところもある。登場人物の誰もがそれぞれの理屈を持ち、そして欠点を持っていて、誰かに共感しながら読むというような読み方ができないところがさすが練達の筆。ところどころ読みづらかった(これは自分の問題)が、読了したあとの充実感は大きい。
ベン・マッキンタイア「ナチを欺いた死体」
家では軽めのものを、ということでこれを。ミンスミート作戦という偽の上陸作戦情報をドイツに握らせるというスパイ戦のノンフィクション。楽しく読了。しかし、ドイツ側の騙されっぷりは「人間は信じたいものを信じる」という普遍的欠点を思い切り顕わにしていて、空恐ろしい。これもまた普遍性を有する問題か、と思う。
3年目開始
日々、必死で過ごしているうちに気づけば3年目に突入。
昨日は配属された4回生と面談。低学力・低能力・低情熱が問題の学年(散々な書き方だが事実大学生活で最悪の学年と言って良い)なので覚悟はしていたが、何人かよい学生もいて、何人かの学生も磨けばそこそこなんとかなりそうで、覚悟していた学生も覚悟していたほどではなくて、ということで相対的にはなんとかなるかもしれない。
今年は第一期三カ年計画の締めの年なのでいままで以上に研究のクオリティと新規性に気をつけて過ごしたい。新しい分野にも積極的に挑戦したい。
他所からの志望者の面談もほぼひと通り終了。2勝1敗というところか。期待を裏切らないようにこちらも精進しないと。
昨日は配属された4回生と面談。低学力・低能力・低情熱が問題の学年(散々な書き方だが事実大学生活で最悪の学年と言って良い)なので覚悟はしていたが、何人かよい学生もいて、何人かの学生も磨けばそこそこなんとかなりそうで、覚悟していた学生も覚悟していたほどではなくて、ということで相対的にはなんとかなるかもしれない。
今年は第一期三カ年計画の締めの年なのでいままで以上に研究のクオリティと新規性に気をつけて過ごしたい。新しい分野にも積極的に挑戦したい。
他所からの志望者の面談もほぼひと通り終了。2勝1敗というところか。期待を裏切らないようにこちらも精進しないと。