楕円球空間 -64ページ目

エクサンプロバンス音楽祭

BSで「フィガロ」をやっていたので視聴。

しかし「フィガロの結婚」、「セビリアの理髪師」を聴いてしまっている現代の我々にはなんともフィガロが冴えない感じで、あの前作であれだけ利発だった理髪師はどうなっちゃったの?という感じ。まぁこれはモーツァルトの責任ではないんだけれど。

演奏は古楽系、合唱もレザール・フロリサン、指揮は知らない若手。ということでずいぶん溌剌とした演奏になるか、と思ったが意外と普通。演奏のレベルもまぁ普通。それなりに楽しめるが、これはまぁ食事をしながらBGVとして楽しむくらいがちょうどいいのかも。実際、レチタティーヴォのところはだるく、モーツァルトの音楽はすばらしい、という感じだ。演出は自分は面白いと思ったが、こ好みは分かれそう・・・。

歌手はとにかくパオロ・ショットという伯爵役の人がもういかにも「中世の殿様!」というオーラ大爆発で舞台映えする。ファンになった。

Marita

近所にできたPizzaria。

毎日前を通るのでだんだん出来上がっていく課程を見ていた。ピザ窯って場所とるんだねぇ。配管も大変そうだった。で、今週開店したので早速行ってみた。

お昼はメニュー3つだけ。ナポリターナ、マルガリータ、DOC(水牛のモッツァレラを使っているらしい。ということはマルガリータのモッツァレラは、made in 何?)の3つだけ。DOCを食べてみる。

生地そのものが美味しかった。見た目ライトなのに結構お腹一杯になる。結構気に入った。席数が少ない(=ピザ窯がでかい)のが難点なのとディナーメニューがどうなるのか、ということは気になるが何度か通いそう。Il Canto del Maggioとすぐ近くでイタリア料理通りになりそうだ。

最近の読書から

「罪悪」フェルディナンド・フォン・シーラッハ
「深い疵」ネレ・ノイハウス
「チーズの歴史」アンドリュー・ドルビー

シーラッハの本は「犯罪」の続編。さらに読後感の悪い(いい意味で)短編のオンパレード。ノイハウスの本はドイツで大ベストセラーの警察小説。全5作のうちの第4作らしい。殺人のプロセスに甘いところやご都合主義のところがあり、以前読んだ名作「チャイルド44」(T.R.スミス)ほどの圧倒的な面白さ、というまでには行かなかったがそれなりに楽しめた。もう1作、すぐに出るそうなのであと1冊は読んでみるか、と思う。「チーズの・・」はスイスでチーズづいたから、というわけではないが面白かった(ただ構成はもっとなんとかならないの、とは思う)。

いまはショーペンハウエルの「幸福について」。口の悪い人の話しは面白い、という金言(?)は正しい。

発表会

大学に戻り、修士論文発表会。

成果も出て賞も取って半年繰り上げで挑戦させた。英語で書かせた。随分自分も頑張って教育したつもり。ある程度できると思っていた・・・・・、のだが・・・・。

結果は悲惨。質疑が全然ダメ。相変わらず要領を得ない質問をする困ったちゃんもいてそれも問題なのだが、そういうのをバサっと切って捨てられるきちんとした論理と説明がなぜできないの?という感じ。まぁ教育ってこういう感じなんだろうが、期待していたのでガッカリした、という感じ。結果は合格で博士進学決定なので、これがよい薬になればいいんだけど。

研究会

で筑波へ。

思い起こせば1年半前の年末に同じ場所で同じ研究会があり、豚インフルエンザの大パンデミックになった(苦笑)。私も見事被弾。懇親会があって皆で楽しく呑んだが、懇親会も、そして二次会の場所(ついでにテーブルまで)全く同じ。当然話題はそれに。そして研究会での某大物研究者の不規則発言に。Aさんの温厚さが際立っていた。

会が終わって外にでると涼しかった。次回は博多か京都か、はたまたまた筑波なのか。自分の発表は毎回難しいと言われるが今回はいつにも増して言われた。まぁ次回も難しい、となるんだろうな。

帰国途中

チューリヒ空港にて。

あと1時間くらいで搭乗だ。学会は1週間勉強できた。材料系が微妙に違うのでやや問題意識に違いがあるようにも思うが、でも自分にはよかった。自分も含めて3人の発表も◎。最近論文も2本立て続けに通り、さらにいろいろ良いニュースも出始めて停滞していたものがやっと流れだした感じ。まるで「ジークフリート」でノートゥングが鍛えられた直後のような動き出し感あり。

ただ一番よかったのは気候(笑い)。昼間こそ日向は暑いが木陰は十分涼しく、もちろん朝晩は本当に快適。ゲルマン圏の夏のあの香りを堪能できた。ビールもワインも進む(笑い)。スイスワインはすごく美味しいとも思わなかったがシャルドネはなかなか良かった。ご飯も美味しく食べて太った。しかし帰国後の温度+10度、湿度3倍、に耐えられるか全く不安、いや耐えられない。成田についたらすぐに同じ便で戻りたくなること請け合い。

そろそろ日本の大学にも飽きてきて、欧州移籍を真剣に考えるか、という気分。こっちにまずは別荘でも買ってみるか。

明日から

チューリヒ1週間。

スタッフも学生も、そして自分も(珍しく一般講演を)する。酷暑の日本を離れて避暑、といいたいところだが、寒いくらいで天気も悪いらしい・・・・。まぁしっかり勉強してくるか。

研究のほうは論文に関する不毛なバトルがエンドレス状態になり、自分の精神状態も悪くなってくる。おまけに修士を出て博士に進学する学生の修士論文を英語で書いてもらっているが、なかなか問題の捉え方とか科学的な妥当性とか英語の表現とかこちらの要求通りにならないものだ。こっちも大変だ。

あ~、休暇ほしい・・・。

バンクーバー2泊4日

学会参加。

one-day sessionなので10時から18時までみっちりと。自分も25分講演。今回は結構レベルが高く、(内容の真偽はさておき)N系持ちが多かったので面白かった。Nがあっても酷いのは相変わらず酷いが・・・・。一応表向き友好的にやり過ごした。

自分の講演は自己採点でも平均以上。今回はUC BerkeleyとCambridgeで学位を取った人がそれぞれいて、非常にうまい発表(英語も含めて)だったので勉強になった。CambridgeのKさんとは2日続けてステーキを喰いに行きすっかり仲良しに。近いうちにCavendish Labで講演させてもらうことになった。

自分のグループの研究はN系にはまだ通らないものの質で言えば世界トップクラスだ、と確信できた(超弩級クラスのものすごいのもあったが)のでこれでリフレッシュもできたしまた頑張ろう、と。こっちは涼しいのもいいね(正直寒い)。

2つほど

「アルジェリア戦争」(ギー・ヴェルヴィエ)
「猫物語」(ジェイムズ・ヘリオット)

硬軟織り交ぜて。「アルジェリア戦争」は背景に詳しくないために相当に途中で錯綜してしまった。紋切り型のアラブ独立派vs植民地主義の大国、という単純な構図ではないらしく、ドゴール自身が意外に覇権主義でなく独立のほうに舵を切っていたことや、これに反対した一部軍部など右派が過激な闘争に走ったこと、アルジェリア人側も様々な派閥に分かれて内紛(という内ゲバ)が耐えなかったなど、とにかくややこしい話だった。独立できたのは非常な幸運と偶然による、という印象。一歩間違えると今のイラクやアフガニスタンみたいになった可能性は大、かと。

「猫物語」は一転ほんわかしたエッセイ。ヨークシャーで獣医をしていたヘリオット先生(本名は別)の体験をまとめた本で、猫好きには堪らない一冊か、と。寝る前にクールダウンするにはうってつけ。

明日からカナダ2泊4日、一週間空いてスイス一週間の出張が続くので機内で読める文庫を仕入れた。「完全なる証明」と「深い疵」。前者はポワンカレ予想を証明したペレルマンに関するノンフィクション、後者はドイツで大ヒットしている警察小説。前者は最近一般相対性理論にはまった関係で数学好いているので、後者はシーラッハの「犯罪」に感化されて(「罪悪」も買ってしまったが)。移動中は疲れない本が一番。

代々木「馬鹿牛」

某研究会で御茶ノ水に行き、みっちりと勉強できた帰りに旧友と訪問。

もちろん吉田類の番組から仕入れた。予想どおりよい店。酒もうまいし肴もよい。雰囲気もいい。ニュースを見ながら友人と語らい、Higgs発見の報を知る。