楕円球空間 -70ページ目

早慶戦

論文を4つ抱えながら四苦八苦しているが、これは外せない。

今期初観戦(W杯ではいくつか見たが)。去年も早慶戦が初観戦だったような。感想は、慶應弱すぎ。早稲田が強い、という印象はあまりなく、魂を失ったヘボタックルで慶應が自滅した感が強い。確かに小倉と井口は目立っていたが、早稲田は以前の憎たらしいほどの強さがなくなった。これで井口がいなかった時期を想像すると恐ろしい。

早明戦はこの調子でいくと何だかんだ言って早稲田が勝ちそうな気がする(望んではいない)が、選手権ではまた帝京に負けるのでは、という感じ。とにかく井口次第、という印象。

帰路

講演は無事終了し、仲間といろいろ議論し、某大プロジェクトの近況も聞き、うちが切られる危機も理解し(笑い)、実り多い会だった。

とはいえ会議のほうはロシアマフィアが跋扈する魑魅魍魎の世界だった。ますますあの材料への関心は薄れる。

会議の途中に渾身の出来と思っている論文の、いないはずのレフリーから今頃コメントが来たということで対応。思い切りnegative。誰かはわかっている。毎度毎度こんなアホなコメント出して恥ずかしく無いのか、と激怒。別のレフリー(これも誰かわかっている。刺青兄貴だ。)のコメントと真っ向から対立しているのでどちらのコメントに答えても自動的にもう1人はnegativeになる仕組み。物理としてはアホが間違っている(というか政治的に自分の優位性をどうしても主張したいらしい)のでeditorに手紙を書いて刺青にアホのコメントを回してもらってボロクソに貶してもらう作戦を採用。これでアホの印象を下げて2:2になってもeditor裁定で通してもらうようにしたい。

しかし人間って本当にどうしようもない生き物だ。

今年最後の

遠征へ。

月曜と火曜は仙台で研究会。近年出色のすばらしい研究会で、大変勉強になった。自分も渾身の発表をして、かなりいい出来だった、と自賛。空港に行きラウンジでメールチェックしたところ、大学院生が某学会の賞を受賞することに。ちょっと~、M1で生意気だってーの(笑い)。普通は博士とかポスドクが受賞して「いやぁこれでどこかのパーマネントポストが取れるかな」という賞だと思っているんだが。でもとにかくめでたい。11月は受賞ラッシュだ。この勢いでNatureも通らないか。

そのまま飛行機&バスで関空へ。深夜便で現在イスタンブール(笑い)。ラウンジが超豪華。凄い。空港を行く人の姿もこれまで自分が見てきたそれと明らかに異質。イスラム国だなぁ、と実感。そしてある意味安全(誤解か?)。

もうすぐマンチェスター行きの便に搭乗。さらに2時間移動して今回の研究会に参加。2泊で帰国。これが今年最後の海外でおそらく来年7月まで何もない。

世界一周西回り9 〜終了〜

学生とスタッフの講演も無事終わり、全日程終了。

さすがに長かった。ほっとした。講演はスタッフのほうは難しかったようで聴衆はあっけにとられていたみたい。学生のほうは物凄く良くなっていて、一緒に聞いていたシンガポール大の友人(トルコ系ドイツ人)が「彼がお前の准教授か」とか言い出した(爆笑)。さすがに質疑はボロボロだったが「He is very nice!」と褒めてもらって学生もうれしそうだった。

ということで帰る。早く鮨が食べたい。あ、でも再来週は仙台⇒イギリス大遠征だ・・・・・。

世界一周西回り8 〜講演ではなく〜

この2日間、みっちりと論文の最終的な手直しと細かい物理の議論と理解に時間を投入した。


聴いた講演は正味3時間ほど。あとは昼間はほとんど自分たちのために使った。ようやくゴールが見えたような気がする。でも物理をまだちゃんと理解した気にはならないのはなぜ?やっぱり理論的に細かいところで完全に一致した結論になっていないような気がするからか。

今日の午後は自分に関連するセッションがたまたまなく、テニスで時差ボケ解消。ものすごい紫外線で(なにせ空が青いのを通り越して黒っぽい青。紫外線が見えた(嘘))必死で防御したが・・・?結果は2勝1敗。

明日は午前が座長、夕方は次回のシカゴでの学会のプログラム委員会。明後日は我が軍団の発表が続く、ということでまだまだ気が抜けない。

世界一周西回り7 〜ようこそガサツな国へ〜

ミュンヘンからシカゴ経由でアリゾナへ。

ミュンヘンで乗り込んだのはあろうことかコンチネンタル航空。そういえばユナイテッドと合併したんだっけ?なんとなく気分的にはドイツにいた気がした(そりゃ出国してるんだけど)んだが、乗り込んだそこはアメリカそのもの。声はでかくサービスはなく細やかさもない。あぁ、ガサツな国にやってきた、と。

首の調子も悪く、へとへとでアリゾナに到着。西廻りの関係で時差はつらくない。割に元気。初日午前は修正中の論文の最後の直しのところで3人で議論。なんとか結論に持って来られそう。昼は近くの(800mはあるが)モールでサラダでランチ。ここは完全な砂漠で昼暑くて夜寒い。少し歩いただけで日焼けした。先が思いやられる。

世界一周西回り6 〜ミュンヘンは遠くにありて〜

朝9時の飛行機でミュンヘンへ、

行くはずだったが霧のために全便欠航。去年もスペインで同じような目にあってミュンヘン送りになったが、なんだか呪われている?欠航が決まったのが11時半。すぐにカウンターで交渉して(ルフトハンザは翌日便に振り返ることを提案したがそれではアメリカ行きの便に間に合わないので)ドイツ鉄道のチケットに振り替えてもらう。

11時47分に空港を出るSバーンに飛び乗り、車掌のおばさんにお願いしてミュンヘン行きの接続を尋ねたら非常に親切にプランを提案してもらい。結局Dresden-Neustadtでの1分乗り換えを決断。乗り換えてICEに乗りライプツィヒへ。そこで7分乗り換えでミュンヘンへ。どこかで数分遅れたらアウトの接続(失敗するとミュンヘンには21時以降の到着になる)だったが車掌さんの大変な親切心のお陰でこのプランを知って決行し成功。ドイツ人で本当に親切だ。なにせ自分のiPhoneで調べてくれたんだから。

7時間の移動だが天気はいいし紅葉は綺麗だし、シューマンのピアノ曲を聴きながら車窓を楽しむには最高。さらにソーセージを食べてビールを飲んで昼寝して仕事して、それでも着かない(いいんだか悪いんだか)。やっぱり遠かった。

ホテルに19時に着き、荷物を放り込んでいつものあそこへ。1幕の最後のオクタヴィアンが飛び出していくところで到着。2幕から見ていつものように感動。"Ich weiss auch nix, gar nix..."のあとに銀色の音が降ってくるところで「やっぱりキャンセルせずに来てよかった」と実感。歌手も知らない人ばっかりだったがさすがにレベルが高かった。13年前に聴いたHawlataがさすがに衰えたのに元帥夫人と同様に時の移ろいを感じる・・・。

世界一周西回り5 〜Semperoper〜

La Boheme、やっぱり傑作。

歌手も指揮も知らない人ばっかりだったが、ミミとムゼッタが秀逸で指揮もあまりベタベタせずにいい指揮だった。名演、じゃないけど、いい時間を過ごしたな、という演奏。合唱も素晴らしかった(たいてい、いいオペラハウスは合唱がいい)。あと少年少女合唱団もうまかった(ドレスデンは有名なはず)。いつも思うがドイツの少年少女合唱団ってびっくりするような美少女とか美少年がいる。遺伝子が根本から違う感じ。

G氏に「泣くなよ」と言われて「泣くかよ」と言ったが、やっぱり2幕と4幕の最後は泣ける。前の席のお婆さんは泣いていた。ボエームはどの旋律を取っても嫌いな所がなく本当の名作だと信じているので、ザクセンで聴いたっていいものはいい。

世界一周西回り4 〜学会終了〜

さきほど終了。

いつも海外で学会が終わるとほっとする(しばしば「やっと終わった」という感想な)のだが、今回はなんだか寂しい感じ。友人たちとまたしばらくさよならするのが残念なような。まぁG氏チームは来年3月に神戸に来るそうなのでまたすぐに会えるんだけど。ちょっと今回は切り替えがなかなかできない。

昨日の午後はエクスカーションでピルニッツに行き、ワイン畑の見学・アウグスト強王の建てた教会の見学とオルガン演奏の試聴、そのあとSchlosshotel PillnitzでSocial Dinner。親しいメンバーで大いに盛り上がったが、時差もあって21時にはすでに陥落状態。結局バスは22時に来て、ゲストハウスには23時前にたどり着く。今日は座長を恙無く務めてこれにて終了。

しかし研究の世界でなんとかトップに食らいついていくにはこういう研究会に頻繁に呼ばれて講演を続けないといけない(いい成果を出すのは既に大前提)。そういう意味では出張は仕事の一部だ。こうやって駆けまわっている間に時間が経って引退の時期になり物理の理解は中途半端なままキャリアを終えて死ぬのか、と思うとぞっとする。最近ちょっと生きる意義が揺れていて、こういう静かな環境で1人黙然とするとネガティヴになりがち。

気分を変えてオペラで楽しもう。ボエームで感動しよう。

世界一周西回り3 〜まだドレスデン〜

自分の発表が終わった。

もっと凄いネタはあるんだけど、会議のscopeから外れるので仕方なく地味な(地味は悪い意味ではなく、基礎物理、という意味で地味)テーマで話す。それでも質問は理論家を中心にいろいろ出て、将来的なレフリー候補者の選定には役に立った(笑い)。

終わったらなんだか燃え尽きて、やる気が出ず。ランチは親友G氏と一緒に"Il Grottino"というG氏お薦めのイタリアンで。全部G氏のSpezial Wunschにしてもらって魚三昧。午後のセッションがあるのでワイン無しなのが残念。でもいいレストランだった。

夕方にはMax-Planck留学時代の恩師を訪問。いつも変わらぬ歓待をいただき感激。そのまま近くのギリシャ料理店でずっと近況報告&ドイツの教育事情&物理愛、の話題。先生は本当に偉大な基礎物理学者で、改めて尊敬。先生のような偉大な人に指導してもらった留学は本当に幸せだった、と再認識すると共に、自分がなんとかこの世界で生き残ることができて、それに応じて色々と新しいsuggestionを頂けて、それがまた幸せなことだ、と帰っていく先生の後ろ姿を見ながら実感。

余韻に浸って、3日連続でPauk Rackwitzでビールを引っ掛けて帰ってきた。