プロコフィエフ「賭博者」
ドストエフスキーの自伝的小説を底本にしたオペラ。2024年のザルツブルク音楽祭で上演されたものを見た。
プロコフィエフは前衛的である一方で、すっごく美しい旋律も書けるので、どういうオペラになるのか期待して見たが、基本的に音楽は添え物的(な割には激しい打撃系の音が多いけど)で、対話劇みたいなオペラだった。ストーリーは小説通りらしい(読んだことないので不明)。ピーター・セラーズの演出は思ったほどエッジが効いておらず、ラトル・ベルリン・フィルのマタイ受難曲のような物凄いカタルシス(これは凄いものを見た!的な)はなかったかなぁ。割と普通。
出演者ではアレクセイ役のシェーン・パニカーは一昨年のバイエルンのこうもりに出てた人で、ロシア語でも歌えるのか〜、と驚嘆。声も随分強くなって、かなりの高音も破綻なく太い声が出てた。相手役のポリーナがグリゴリアンで、これはもう無双状態。何演ってもトップレベルの水準をさらに突き抜けたレベルのパフォーマンスで、正にキャリアの絶頂期という感じだ。
ラグビー大学選手権・決勝
帝京33-15早稲田。
近年稀に見る激闘で、最後点差はついたものの名勝負だった。
事前の予想では帝京が工夫しないと早稲田やや有利、という印象ではあったんだが、これまた近年稀に見る予想の的中ぶりで、帝京がボールキャリアにサポートをつけて早稲田のタックラーの次に入る選手をキレイに掃除する方針で来て(ショートパスでなくもっと確実にラックの人数で勝つ方針だったけど)、それを上手くできたことが接戦になった要因で、この帝京の対応がまず予想通り。マイボールで相当にゲインを切れたことは大きい。早稲田はシャローで早いディフェンスで相手ボールを後退させてからしょうがなくキックさせて、それを服部と矢崎でうまく処理して陣地を稼ぐ、という基本プランが狂った。あと、前半立ち上がりは随分と早稲田はおとなしいラインディフェンスでそれがポンポンと2本帝京が取れた要因でもあるかな。もう少し立ち上がりから勝負してもよかったかも。前半最後のへんで早稲田ディフェンスに勢いが出て、後半逆転できる雰囲気になったので、その点惜しまれる。
ただ、帝京がラインで差し込めてこれで漸く互角か、という予想だったわけでだし、早稲田も食い込まれた場合も想定はしていたはずなので、帝京が勝てた要因はやはりディフェンス。1:1で負けずに(特に後半)タックルで押し戻せたことが早稲田のテンポを殺して、さらに服部をいい気分でキックさせなくできた。服部は対抗戦の早明戦のような感じで、特に勝負どころの後半で少しプレーが消極的になってしまったのが早稲田の敗因かも。後半は早稲田オフェンスは随分と失速したが、1:1でパワー負けしたことと服部が大人しくなったことが痛かった(やはり経験不足?)。あとはスクラムが予想外に上手くなくて、帝京ボールを押されるのはともかく、マイボールでダイレクトフッキングできずにコラプシングを複数回取られたのはいただけなかったなぁ・・・。練習の成果が生きてない感じがした。これも敗因。結果は、これも予想完全的中で4本取った(結果5本、最後のトライは強いときの帝京伝統の押し引きの巧みなオトナのトライ)帝京がV4達成。早稲田は後半ノートライでは勝機なし。全体に早稲田はこれまで通りの完成度と出来だったが、帝京は大一番でこれまでの自分を上回るパフォーマンスを正確に出せたことが勝因、と総括。
恒例の1年前の大予想の振り返りをすると
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来年度の予想はかなり難しい。帝京はFWがほぼ総入れ替え(LO本橋とFL青木のみ残る)上にBKも10/11/12/15が卒業。ということでFWをどう再建するか、あと今年同様SOをうまく探せるか(メンバー的にはSOできる人は多いんだが、その中で誰をあてるか)、がまずはキー。特にFWは、来年度の仮想敵が京産なので、ハイレベルに再建することがV4への絶対条件(結構難しい)。明治も同様に主力がゴッソリ卒業するので、こちらも再建の年か。早稲田は目を覆うようなFWの小型化と人材難のSOという問題は深刻かつ容易に解決できそうにないのでSH宮島次第か。慶應はますます非力かつ技術・構想力不足で、むしろ筑波が伸びるかも。リーグ戦は完全に冬の時代で、おそらく来年度もベスト4には残らないだろう。面白いのが関西で、はっきりと京産が優勝候補になりうる年になったと思う。もちろん鬼門のベスト4突破が課題ではあるが、そこを突破すれば一気に頂点もありうる。天理もしばらく低迷していたが、今年の後半はFWのスクラムが整備されて上り調子なので、これを維持できれば他校が下り模様なので一発も期待できそう。ということで来年度は乱世か。
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だったんだが、乱世らしくいろいろあった1年だった。ただV4への絶対条件と掲げた帝京FWの再建は成功したので優勝も妥当ではあるか。明治も再建の年だったが、木戸・田島を中心によくFWが頑張った。早稲田は正直ダークホースだったわけだが、結果的にディフェンス中心のチーム作りが奏功したのと、SO問題が解決したのが大きかった。京産は期待されたが、FWを思ったほど強化できなかったのが敗因。天理はまずまず期待どおりだった。リーグ戦の凋落は、これもずばり的中。
で、鬼が大爆笑する来年度の大予想なんだが・・・。今回も難しい。帝京はHB/BKが9/15以外残るのは朗報で、どちらも帝京にとっては人材的に困らないポジションなので後ろは多分安心。問題はFWで遂に大駒が全部いなくなる年(おまけに今日の先発は6人が4年生)なので、どうFWを作っていくか・・・。リザーブ含めて下級生が3人しかいない(森山・ダウナカマカマ・坪根)ので・・・。むしろ早稲田は将来像が明確で、全員残るBK陣を服部がリードできるだけの安定したFWを作れるか、が焦点(あとはSHだけどまぁ早稲田もSHの人材には困らないはずなので)。今年のディフェンス中心のチーム作りは間違ってなかった(それまでの数年迷走してたけど、ようやく方針が定まった感じ)ので、BKで派手に勝つという色気を捨てて地道にFWを鍛えてほしい。懸念はキーになるFW第一列が2人抜けることで、特に佐藤主将のキャプテンシーは絶対的だったので、次の主将をどうするか(毎年書いてるが早稲田はFWが主将になると強い、というかSO以降を主将にすると弱い)も含めて重要。栗田が適任(田中は好漢好選手だけどさすがに主将は荷が重いか)かと思うが、どうなるんだろうか。明治はこれもBKが概ね残るのでFW次第。若い選手でいいのに出てきてほしい。ただメンバー的には有望株も多いし高校ジャパンは結構入るようなので、一発の魅力はある。慶應はある意味例年通りで4位に入れば上出来、筑波も今ひとつ殻を破れない感じで、むしろ青学が長期計画での強化が実ってきた感じなので、青学の健闘を期待したい。リーグ戦は問題外で、来年度もベスト4は無理っぽい。関西は総決算の年だった(若い学年の時から試合に出続けた主力が4年)京産が決算に失敗して、来年は天理中心か、と。気は早いが来年も決勝は帝京ー早稲田という感じに、どこかで明治と天理が一発ジャイキリできるか、という感じじゃないかな。
大学ラグビー準決勝&決勝展望
忙しくて記事にするのが遅れた準決勝レビュー。
帝京ー明治(34-26)
点差はともかく内容的には帝京の完勝だった。予想に反して明治FWは木戸主将の優れたキャプテンシーのおかげで善戦(部分的には勝っていた)したが、思った以上に帝京の選手1人1人の総合的スキル(パワーだけじゃなくて、ボール扱いやディフェンスの交わし方、身のこなし、サインプレーの洗練度)が勝っていた印象。前半14-12になったが雰囲気としては番狂わせが出る感じではなかったし、後半立ち上がりにポンポンと2本取る帝京の試合巧者ぶりの目立った。ただ、最後に2本明治に取られたのは(後述するが)決勝に向けては不安材料。
早稲田ー京都産業(31-19)
前記事で京産勝利への条件を書いたが、全て未達。ということでこの結果もやむを得ない。全てが狂ったのはスクラムで、マトモに組めばまだ京産のほうが強いと思うが、早稲田FWが実に巧みに京産FWの牙を抜いたな〜、と。立ち位置から組み方から誰をターゲットにするかまで相当研究した感じ。マトモに京産右プロップと勝負しない、という方針も巧かった(とはいえ、今年の3番は2人とも例年ほどパワーとテクニックがない感じだったので、全体的に力不足感はある)。スクラムで圧倒できないと、HB/BKのレベルは早稲田が1枚上なので、京産は終始ディフェンスに追いまくられる展開に。さらにBKのディフェンス力の不足も露呈して(早稲田14番の田中は背が低くて体幹が強くてブレないので、芯にガツンとタックル入るか怪我覚悟で逆ヘッドしないと止まりそうもないが、京産11番の西みたいに手で捕まえに行ってはダメだ)、その上早稲田FL陣とBK陣のディフェンスが出色。タックルが低くて出足が早くて、加速する前に止められるので京産のパワーラグビーの不発。0-31で既に勝負あり、の感。
準決勝を見終えて思ったのは、明治は年度始まりで懸念された割にはいいチームに仕上げて来た、んだけどやっぱりピースが2つくらい足りなかったかな、ということと、京産は年度始まりで期待されたのに思ったほどチーム力が上がらなかった=優勝を狙う資格のチームにはならなかった、ということ。明治は対抗戦の早稲田戦で勝っていればガラッと変われたかもしれないのに、なんでSOで伊藤を使わなかったんだ〜、ともう一度言ってみる。京産はあれだけのメンバー揃えておいて関西リーグで天理にスクラム捲られるくらいのでやはり第一列の技術・パワー不足だったのかな、ということと、これもリーグ戦から失点が多すぎた=ディフェンスが本当によくなっていないという点を解決できなかった、ということか。
で、決勝。京産のケースでわかるようにこのレベルになるとディフェンスの強いほうが勝つのが選手権。その意味で失点がイマイチ多い帝京は不安材料あり。一方早稲田のディフェンスは今年傑出しているので(SOがハマってオフェンスに安定感が出たおかげでディフェンスに集中できた、というのは好材料。まさに去年の逆)、勝負のアヤはいかにこの早稲田ディフェンスを無力化できるか(パワーで、ではない。それは無理)。ポイントはシャローで出足の早い早稲田ラインディフェンスをどう無力化できるか、で序盤に裏に軽くグラバーキック入れて出足を遅らせるとか、ランナーの傍にサポート入れてタックルされてすぐにパスしてポイントを微妙にズラす&差し込むことができるか、とかそのへんか。一度ボールを手放すのは裏で待ってる矢崎と服部がキックもランも上手いのでハイリスクかも。なので去年の決勝(明治戦)で見せたように一通り当たっておいて、すぐに見切ってサポート入れる形でラインに食い込むことを目指すんじゃないかな。それが出来て初めて互角の戦いになりそう。流石に対抗戦のような大差にはならないだろうが、マトモにやり合うと帝京はある程度失点してしまうだろうから7-10点差で早稲田が勝ちそう。帝京は失点が嵩むと取り戻しにくいので25点以内の攻防にしたい。帝京の試合でディフェンスがキーなんて予想するのは10年ぶりくらいだろうか・・・。4本取ったほうが勝つ感じか。激戦期待。
(追記)日曜の東京は雪または雨の予報、っていうのがもう1つ面白い要素かも。例年ならハンドリングラグビー志向の早稲田に不利な天候なんだろうが、今回は意外に帝京がオフェンスで苦しむかも。スクラムの面ではもちろん雨/雪は帝京有利だろうけど、どうせ早稲田はダイレクトフッキングの練習を何百回とやってるだろうから早稲田ボールスクラムでは帝京FWの優位性はでなさそう。雨が強いとかなり早稲田に天佑あり、か。
アレクサンダー・コブリン演奏会
名前は知っていたけど、実演に接したことのないピアニスト。BSで昨年11月の演奏会をやっていたので視聴。
ラフマニノフの「音の絵」とチャイコフスキーの「四季」の一部が放送されたが、まず「音の絵」って練習曲集だったんだ、ということに驚く。何を練習させたいのか、という家人の感想も宜なるかな。さらにピアノがKAWAIだったことにも驚く。よっぽど気に入っているのか・・・。それはともかく、あまりの上手さにさらに驚く。タッチがとても柔らかくて引っ叩いてる感じはゼロなのに、出てくる音は強靭、だけタッチが柔らかいだけに柔和な音質で、画像と出てくる音の違いにしばらく真に驚嘆。ロシアは麦のように無限に名ピアニストが出てくる土壌だけど、それにしても近年別格にうまいな、と。これがランランとか非対称お辞儀のユジャ・ワンとかならテクニックは強靭だけど絵面的に引っ叩いてる感が出まくると思うんだが・・・・。
一度は演奏会に足を運びたい、と思わせた久々のプレーヤー。まずはCD購入だな。
Neujahrskonzert 2025
実家に戻ったりしていて2日に録画を視聴(しばらくこれが続きそう・・・・)。
指揮がムーティと聞いて心底驚いた1年前。だって2021年の指揮と演奏が酷かったので・・。これはもう引退間近だ、と思った。体調も悪そうだし(実際、リハの途中で卒倒した、とかいろいろ聞いていたので)。ところが豈図らんや、始まってみると意外といい演奏。流石に若い時の鋼の統率力で隅々まで意思を明確化した演奏ではないものの、3年前とは見違える充実した(かなり細かく指示した能弁な)指揮⇒ずいぶん重厚でイタリア・オペラみたいな響きのオケ。まぁ割に名曲セットだったのも幸いした感じもあるが、すごく元気そうだし(もう84歳なのに)これならもう1回くらいできるかも。ということで去年のティーレマン同様、思ったよりずっといい演奏会になった。
で、来年はネゼ=セガンらしい。随分と軽量級・・・。好きじゃないんだよなぁ・・・。最近の若手〜中堅はどれも好きになれない。ペトレンコに振ってほしいけどベルリンのシェフの間は無理だし、ラトルはこういうの嫌いそうだし、誰かいい人いないかなぁ。
今年はここへ行きました
国内は松山・札幌・東京などなど(基本仕事)。海外はドイツ(カイザースラウテルン)、イタリア(ボローニャなど)、アメリカ(サンディエゴ)。
アッシジで聖フランチェスコの足跡を巡ることができたことが今年最大の収穫だった。次点はパルマのトスカニーニ博物館訪問と大谷翔平生観戦かな。来年はどこにも行けないので、静かにしてる年になりそう。
Book of the year 2024
今年はやや量は減ったけど、いい本は読めた実感がある。
その中でも出色の出来と言っていいのが「JFK」(フレデリック・ロゲヴァル)。続編が今から楽しみだ。アーレントの「凡庸な悪」という概念を再定義し直すか否かという論争の全貌を理解したのも収穫だった。来年はもっと忙しくなりそうだけど頑張って読書するぞ!
Music of the year 2024
今年もいよいよ最終日。ということで恒例のシリーズを。
今年はボストリッジに始まってカウフマンで終わった(7月に終わりだから早いけど)。
・ボストリッジのリートの夕
・イル・トロヴァトーレ(バイエルン)
・トスカ(バイエルン)
・カウフマンのリートの夕
4つとも個性が立っていていい演奏会/オペラだった。どれを1つを挙げるのは簡単じゃないけど、個人的事情も踏まえてボストリッジかな。
CDのほうではラフ3聴き比べやったりショスタコ交響曲全曲聴き比べやったり、面白い1年だった。
来年は出張もほぼできないし、音楽的にはつまらない1年になりそうだけどなんとか楽しみたい。でもウィーン国立歌劇場引っ越し公演とかは無理だなぁ(S席82,000円とか狂気の沙汰だ)。
最近読んだ本
しばらくぶりの本ネタ。忙しくて?あまり読めてないけど・・・。
・メトロポリタン美術館と警備員の私(パトリック・ブリングリー)
メトは一度行った(あまりにデカすぎて、僕は近くのフリック・コレクションか、クロイスターズのほうが好き)。そこで警備員をやっていた著者の、メトロポリタン美術館との関わり合いを書いた本。特別なことが起こるわけではないけれど、著者がなぜ警備員をやる気になったのか、という背景を踏まえて俯瞰すると、この平凡(退屈、と言ってもいいのかもしれないが)な日常が著者の精神的再生にいかに重要だったか、が理解できる。なんとも言えない温かな余韻の残る好著。
・ウィーン1938年 最後の日々(高橋義彦)
オーストリア併合はもちろん事実としては知っていたけど、なんとなく同じゲルマン民族同士が特に議論や軋轢もなく一緒になったんでしょ、くらいの認識だったが、全くそんなことはなかった、ということを理解できる好著。ギリギリの交渉と、何を考えているのかさっぱりわからない常識や良識の通じない半狂人を相手にする甚大なストレスをよく理解できる。政治的だけでなく文化的側面からのノンフィクション性も備わっていて、バランスもよい力作。
・アメリカ大統領と大統領図書館(豊田恭子)
JFKの流れで読んでみた。大統領図書館って何?って感じだったが、MITに1ヶ月いたときに行った、あのJFK Musiumがそれだったんだ!と。現在までに建設された大統領図書館に全部行ったルポに、その大統領の簡単な紹介と政治的評価+遺産をまとめた本。「アメリカ現代政治史のベールを剥ぐ」ってのはさすがにいくらなんでも盛りすぎの帯だが、気楽に読めて、さらになぜか旅心を擽られるという意味で楽しく読めた。自分も全部制覇してみる・・・?
・フィレンツェ史(マキャベリ)
イタリア出張中に読んでたが、長編につき現在途中で停止中。再開あるのかなぁ?成立の背景の関係でやたら詳しくやたら細かい。巻末の膨大な注釈(訳者の方の努力の賜物)なしだと、あっという間においていかれる感じ(苦笑)。面白いだけど、なかなか進まず、それに苛立って他の本を読みだしたら止まってしまった・・・。
大学選手権3回戦結果・準々決勝展望
順番に。
帝京ー慶應(73-24)
結果は予想通り順当、点差は60-15という予想よりも帝京が取れて一方慶應にやや取られすぎたか、と。帝京は早稲田に負けたのが信じられないくらいFWが強力でかつBKの切れ味があった。個が強い(パワーもスキルも)上にボール回しも流れるようで仕上がってきた感がある。
早稲田ー近畿(53-10)
見られなかったが、こちらも順当。点差もほぼ60-15という予想通りか。近畿は5-17で前半終われたらまだよかったんだろうが、地力の差は歴然。
京都産業ー大東文化(59-12)
40-20くらいで守備力を見せるのが京産の目標だったが、それを上回る出来の良さだった。59-0で1本目の主力を変えてそこから2本取られたのは御愛嬌といえば御愛嬌だが、一方でアクセル踏み込む役になるべきリザーブ陣の出来が今ひとつなのは準決勝に向けては不安材料。それにしても不安視していたリーグ戦のレベル低下は深刻で、優勝校が関西リーグ2位校(しかも2つも負けた)に完膚無きまで粉砕されるとは・・・。スクラムでも密集戦でもBKのディフェンス力でも決定力でも全てで圧倒的に弱い・・・。東洋が慶應に、東海が明治に、大東文化
が京産に、それぞれ粉砕されて、概ねリーグ戦の1-3位の立ち位置は対抗戦だと筑波・青学レベル、関西リーグだと近畿・関学レベルという感じか。これは辛いなぁ・・・。
明治ー天理(24-21)
これは意外だった・・・。放送がなかったので内容の詳細を評価できないが、シンビンは痛かったか・・・。明治としては勢いはつきそうだが・・・。
ということで準決勝は早稲田ー京都産業、帝京ー明治。順当にいけば早稲田ー帝京の決勝か、と思うが・・・。京産が勝利するためにはスクラムで圧倒してディフェンスで切れずに後半20分まで1本差でついていくことか。早稲田BKに決定力があるのでBKのディフェンスは生命線か。服部を活躍させたくないわけなので、できれば強いランナーをSOにぶつけたいがきっとヤンボーのときはSOとFBが下がっているので難しいかな。京産勝つなら5本以上取ること、早稲田が勝つ場合も5本以上取れそうで、更に意外と大差がつくかも。帝京ー明治は相当に帝京有利で、なかなか明治が勝つシナリオが見えない。FWもBKも1枚以上帝京が勝っている印象で、なにか予想外の事態が起こるか明治が序盤に猛ラッシュをかけて3本くらい先行するか、くらいか。