タイトルのとおりです。
先日、無事に定款認証も終え、今後、法人設立登記の準備を順次行なっていきます。
一般社団法人アウトドアソリューションの新事業年度は11月1日よりスタートします。
いつもこのブログを読んでくれている皆様は勝手にウチのファンだと思っていますので、「なぜ法人成り」かご説明させていただきます。
理由はシンプルです。より大きな仕事を取るためです。以上終わり。
じゃつまらないので少し解説を・・・(^_^;)
いつも私の懸念していることは「このビジネスモデルをいつまで継続できるのか?」ということです。
私は孤軍奮闘する小規模組織の経営者ですので、このことを考えない日はありません。
僕は自他共に認めるナルシストなので言っちゃいますが、自分のやっていることにはものすごく価値があると思っていますので、できれば事業を継続したいし、やめたくないです。
ただ、価値があるかどうかを判断するのは私ではありません。それは社会が、市場が、顧客が、評価することです。残念ながら、資本主義の市場では、儲からないビジネスモデルは淘汰される運命です。それは私の意思とは関係ないんですね。
もちろん、全てを金銭的価値に置き換えて判断するのはよくないと思います。「お金には替えられないけど価値のあるものだってあるじゃないか」と思いますよね。
そこでNPO(ノン・プロフィット・オーガナイゼーション)という概念が登場するわけです。これで、利益は薄いが、価値のあることが切り捨てられない社会になる!と思いますよね。
ところがどっこい。
NPOの職員は超多忙。組織を維持するため、助成金を取るため、日々膨大な書類作りに追われています。薄給ですし、当然やめるひともいっぱい。現状では、
1.完全に趣味と割り切って、構成員は職業をそれぞれ別に持ち、共通する目的のためのみに活動する社会的影響力がほとんどないNPO
2.事業型といって、何千万とか億単位の事業規模を持つNPO。もちろん社会的影響力大
このように2極化していると言われています。
これって、たしかに、それぞれが価値あると考えるものが消えずに残ってはいるけれど、小規模だと社会的影響力はほぼないわけで、実際存在感もないということです。
結局のところ、淘汰されてるような状況とそんなには変わらない。価値があると多くの人が判断したものが生き残るという図式は、結局なんら変わらないのです。
何度も言いますが、僕は自分のやっていることを非常に価値があると思っていますので、潰したくないです。そのためには経済的な体力を持つことが不可欠です。
現状のアウトドアソリューションはほぼBtoC(事業体と個人)ビジネスです。ほぼ募集型プログラムしかやっていませんので当然そうなります。BtoCの市場規模は8~10兆円程度と言われています。
これに対し、BtoB(事業体同士で行うもの。請負業務とか)の市場規模は100兆円を超えると言われています。
自分の理想の形を100%表現できる募集型プログラムは、やっていて一番面白いのは間違いありません。ただ、それは非常に利益を上げにくいビジネスモデルです。ただそれだけに慢心していると、いずれは淘汰される。と思っています。もっと、多くの人が価値があると思うことをやらないと、組織は維持できないのです。残念ながら・・・
特に、アウトドア業界や野外教育なんていうビジネス自体が、はっきり言えばあってもなくてもどうでもいいものです。電気、水道、ガスなどのインフラやITビジネスなどはなくなったら困りますでしょ。我々のビジネスは、生存するために必要不可欠なものではないですから。
雇用情勢もこのことを如実に表します。私がアウトドア専門学校出身のことは皆さんご存知かと思います。日本で唯一とも言える野外活動のプロ指導者養成機関です。
卒業生の多くが野外活動のプロ指導者になると思いますよね。
全然なってませんから。特に、日本で唯一山岳ガイド養成コースがあるのに、ガイドになるのはひと握り。それに近いポジションで活動している人はいますが・・・
理由は様々。まずお金にならない。その割に負うべきリスクが高すぎる。これがよく言われます。一旦はアウトドア業界へ就職する子はそれなりにいるんです。でもみんな比較的早い段階で辞めます。お金やリスクのことはよく言われます。でも、私はそれだけではないと思います。
皆さんも、このような仕事って、なんか趣味的な要素やボランティア的な要素が強いと思っていませんか。自然志向な方がこういう組織の経営者であるパターンは多いですが、そういう方の中に、経済的な観念があまり一般的ではない経営者の方がそれなりにいらっしゃるのも事実です。月10万円を切る月給で人を雇いますか?また雇われたいと思いますか?そういうことが普通に起こる業界です。びっくりしますよね。
ちなみに私の年収も教えましょうか?聞かない方がいいと思います。びっくりして皆さんの心臓止まるといけませんので・・・ちなみに、高いほうじゃないですよ。念のため(笑)
別に自分の苦労自慢しているわけではないです。こういうやり方は、総じて業界全体を危うくします。ドラッカーも言っています。極端なコストカットやダンピングはその産業を消滅させるって。
ちょっと考えれば分かることです。お金にならないことをいつまでもやっているほど人間はバカではないということです。
アウトドアや野外教育が真に価値あると認められ、存続するためには我々指導者の不断の努力は不可欠です。しかしながら、生き残れるかどうかを判断するのは我々ではない。くどいようですが、それは社会が、市場が、顧客が、判断すること。我々はそれに従うしかない・・・
価値あると認めるとはどういうことか。それは、こちらの提示した支払要求を受け入れるということです。アウトドアソリューションプログラムの参加費は、地方都市上越界隈ではどちらかというと高いほうだと思います。それでは、関東地方の、業界大手の似たようなプログラムと比較してみて下さい。おそらくその半額程度だと思います。業界大手はそれでヒーヒー言っているんです。私なんかもう大変ですよ。
前述のように、これ以上、人件費をカットすることは不可能です。食費など必要不可欠なものをカットすることもできません。私が現状を維持するためにカットするのは迷うことなく「附帯サービス」です。それは・・・
1.事前説明会やバカ丁寧な案内など
2.事後報告書や写真の送付など
3.最低限必要なものは参加者自身に用意してもらう
など。
これらのことはもちろんやったほうがいいのですが、僕は、多くの団体が、「やりすぎ」だと思っています。これらのことは、非常に手間や準備が煩雑な業務です。しかも、多くの団体が、これを必ず実施しなければいけないことと捉えて、料金には上乗せしていません。それは、従業員を疲弊させ、組織を危うくします。ですから、アウトドアソリューションの必要なことは全部ホームページに書いてあるんですね。ネット環境の無い方だけに郵送で資料をお送りしています。
こちらでも、いかにコストをかけずに必要なことを的確に伝えるかという努力をしています。ですから、システムは今後も定期的に改善されます。
ある産業を価値あると認め、それを存続させるためには、消費者にも努力が必要だということです。そうしないと私の意思に関係なく、それは消滅してしまうんです。前述の1~3の事項は、消費者が少し努力するか、あるいは少し我慢していただくことで、事業実施は全く問題なく行えます。
わからないことは電話でいくらでも聞いてください。私は懇切丁寧な性格ですから、1聞かれたら10しゃべりますよ(笑) 個別対応は嫌いではありません。イレギュラーも大歓迎。個人の大澤として対応することでコストカットしています。しかし、それがシステムの中に組み込まれ、必ずやらなければいけない業務となってしまうと、それにはコストが発生します。
私はアメリカ人ばりの合理主義ですし、ハッキリした性格ですから、やめると決めたらスパッと辞めます。今までの人生が全てそうでしたから・・・
しかしながら、自分で言うのもなんですが、かなり人情派なんですよ。情に厚い人なんです。合理主義と人情派という相反する性質をどちらも強く持っている性格なんです。これは辛いですよ~(笑)
その性格が、今のアウトドアソリューションの経営に如実に表れています。
経営そのものは合理的なんですが、その反面で、組織運営費を自分の年収を大幅に削って捻出するという非合理なことを平気でやっています。
これは、自分で言うのもなんですが、超愛のある人じゃないとできませんよ!自分が我慢すれば良いという理論のもとに成り立っている行為です。もう私、最近では晩酌すらしませんから(笑)
でも、こんな状況はいつまでも持続しません。いずれ必ず破綻します。
そうならないための法人化です。もっと利益の出る仕事を取れるようになれば、今までやっていた主催プログラムは当然アウトドアソリューションの中では縮小事業になるでしょう。
僕の思いが100%詰まったオリジナルプログラムを絶対なくしたくないですし、これを価値あると思ってくれている顧客の皆様にこのサービスを供給できなくなるのはとても残念なことです。
しかし、その意思決定をするのは、くどいようですが、私ではないんです。
消費者に、こちらの要求を受け入れる覚悟と努力がなければ、それは資本主義の力学のもとに、必ず消滅します。そうやって、今までも、たくさんの価値あるものが世の中から消え去っているんです。
そうならないための社会変革をアウトドアソリューションは目指しているんです(^^♪