先月お届けした俳諧の発句&オマケ
先月ご紹介した俳諧の発句と、明日が立冬ですので、昨日までにお届けした秋の発句も合わせてまとめておきます。
①西瓜ほどまだ斜あり小望月 森川許六(もりかわ・きょりく)(1656~1715)
|すいかほど○○|まだひずみあり|こもちづき○○|
②待宵や女あるじに女客 与謝蕪村(よさ・ぶそん)(1716~1783)
|まつよいや○○|おんなあるじに|おんなきゃく○○|
③名月やからす羽いろに海の上 各務支考(かがみ・しこう)(1665~1731)
|めいげつや○○|からすばいろに|うみのうえ○○|
④十六夜や囁く人のうしろより 千代女(ちよじょ)(1703~1775)
|いざよいや○○|ささやくひとの|うしろより○○|
⑤芋を煮る鍋の中まで月夜かな 森川許六(もりかわ・きょりく)(1656~1715)
|いもをにる○○|なべのなかまで|つきよかな○○|
⑥名月や汲まぬもさむき水車 池西言水(いけにし・ごんすい)(1650~1722)
|めいげつや○○|くまぬもさむき|みずぐるま○○|
⑦月ひら/\落来る雁の翅かな 高桑闌更(たかくわ・らんこう)(1726~1798)
│つきひらひら○│おちくるかりの│つばさかな○○│
⑧初雁や北斗と落つる水のうへ 大島蓼太(おおしま・りょうた)(1718~178)
│はつかりや○○│ほくととおつる│みずのうえ○○│
⑨雁の腹見すかす空や船の上 宝井其角(たからい・きかく)(1661~1707)
│かりのはら○○│みすかすそらや│ふねのうえ○○│
⑩雁がねの竿になるとき猶さびし 向井去来(むかい・きょらい)(1651~1704)
│かりがねの○○│さおになるとき│なおさびし○○│
⑪荒磯や初雁渡るしほけぶり 三浦樗良(みうら・ちょら)(1729~1780)
│あらいそや○○│はつかりわたる│しおけぶり○○│
⑫碪打て我にきかせよや坊が妻 松尾芭蕉(まつお・ばしょう)(1644~1694)
│きぬたうちて○│われにきかせよ│や○ぼうがつま│
⑬落穂拾ひ日あたる方へあゆみ行く 与謝蕪村(よさ・ぶそん)(1716~1783)
│おちぼひろい○│ひあたるほうへ│あゆみゆく○○│
⑭身の程や落穂拾ふも小歌節 加藤暁台(かとう・きょうたい)(1732~1792)
|みのほどや○○|おちぼひろうも│こうたぶし○○|
⑮痩臑に落穂よけ行く聖かな 高井几董(たかい・きとう)(1741~1789)
│やせずねに○○│おちぼよけゆく│ひじりかな○○│
オマケ、ousiaの俳句です。
①待宵の雨は上がりぬ街の音
②街はいま箱庭めきぬ今日の月
③はふはふと物を食ひたき夜寒かな
ちょっと少なすぎですよね、なので、オマケのオマケを足しときましょうかね。
④紐引けば灯る灯りや虫の声
⑤朝寒や人を呑み込む自動ドア
⑥公園の板屋に落つる木の実かな
⑦行く秋に追わるる如き五十路かな